第2-1話
「オークの群れが発見された!すぐ来てくれ!」
呼びに来た男は焦りながらモッキーを呼ぶ。
『うむ。わかった。エラン、ダバはここで待っとれ。必要とあらば呼ぶからの』
うん。と頷き返す二人。
モッキー達は中央広場方面に走っていった。
『大丈夫れふかね…』
『モッキーは強いし、デルタさんも出るだろ。こっちに話が来るなら数が多くて手に負えない時かな…』
自分達の里の危機、旅人に討伐依頼するのは変だろ。素性の確かな者なら兎も角、馬を頼るってのはどうなんだ?って事から割と対岸の火事である。
『エランさんは戦えないの?』
「ボクが戦えると思うかい?」
だよねー。見るからに学者風だもん。
「家の中でのんびりティータイムと行く訳にはならないから、オークに関して自主勉強しておこうね。君達は行くかもしれないしさ」
『だね』
しばらくしてモッキーが帰ってくる。
『どうだった?』
モッキーに聞く。
『うむ。発見されたのは凡そ二十体、恐らく一部隊と言ったところかの。集団でコチラに向かってる』
「ちょっと多いな…」
『うむ。で、里として討伐隊を組む。リーダーはデルタ。ワシも参加するんじゃが…』
チラリとダバを見る。
『ん?』
嫌な予感しかない。
『デルタがどうしてもお前達を連れてこいとうるさいのじゃ…』
『はぁ…試したいってか?』
『蹴飛ばしたいのはわかるが…スマンが協力して貰えんかの?』
『どうしよ?』
面倒臭いので仲間を見る。嫌がってたら遠慮しようと…
『いいんじゃないれふか?』
『かまわないよー』
『ペンギンフラッシュ炸裂させるか…』
マジかー。ヤル気じゃん…
『ヤル気みたいなんで…やりますわ…』
正直面倒臭い…
『そうか!スマンの。それと、言い忘れておったが、オーク共を発見したのはリトヴァ達らしい。リーヴァもそこにおるかもしれんの』
『野郎共!今すぐ行くぞ!!!全力ダッシュだ!!』
『『『オッシャ!!』』』
『お、おぅ…』
切り替えの速さは折り紙付きである。
エランを置き去りにし、猛スピードで広場に集まるダバ達。少し遅れてモッキーが着く。
『呆れた速さじゃな…』
『女の危機だぜ?駆けつけるのが男ってもんだろ?』
『白馬ってか?…まぁいいわい。デルタ!おるか?連れてきたぞ!』
「モッキー、助かった。ダバくん達、済まないが力を貸してくれ。思ったより敵の規模がでかいことがわかったんだ。このままだと里に被害が出るやもしれん」
『皆まで言わなくていいです。俺達はリーヴァを助けたい。どうすればいい?』
「そうだったな。君の探し人は恐らく後方だと思う。先に連絡してくれた人が里についてから、かなり日が暮れた。こんな時は中間距離に連絡人が陣取るものなんだ」
狼煙の替わりかな?と納得するダバ。
「女性の身であればオークから遠ざけるのが常套。君達は先行してリーヴァを探してくれ」
『わかった!』
「あ、夜目は効くかい?」
『それほど効かないなぁ…どうしよ?』
「ある程度マソ使えるんだろ?目に集中してみなさい。見えるというイメージを忘れずに」
『ん。やってみる』
【瞬脚】を使う時は脚にマソを集中するからその要領で集める。
『あれ?緑に見える…なんでだ?』
『自分は普通れふよ?』
『ボクもー』
『僕も良く見えるよ?』
俺だけナイトスコープ状態だ。前世の記憶が邪魔してるのかもしれない。なんかやだなぁ…盗撮者の視線じゃん…。
「よくわからんが、見えるならそれでいい。すぐに発ってくれ。リーヴァと思われる連絡人を、確保したらコチラに向かってくれ。我々もすぐに発つ。合流後、我々は位置を確定し討伐に掛かるから」
『了解!行くぞみんな!』
「モッキー!付いてやってくれ。私達じゃ速さに付いていけないし、道案内も必要だろ」
『うむ。了解した』
「じゃあ、みんな頼むぞ!里を守るんだ!!」
「応!!!!!!」
号令と共に動き出す集団。
刻は逢魔ヶ刻を越え夜半に差し掛かる。
戦場は夜の闇の中…夜襲の掛け合いだ!
読んでいただき感謝です|ω`)
しばらく週一ペースに落ちそう…




