第1-5話
何か運命的なモノを感じるダバ。会わなくてはならない。そんな気がする。
『モッキー、案内してくれ。みんなもいいな?』
『『『おけー』』』
『奴は里の外れに住んでるはずじゃ』
モッキーの案内で里の中を進む。モッキーは知り合いが多く、歩く先々で声をかけられている。
『やあモッキー。案内かい?』
『モッキー、今度遊びに来いよ。子供が待ってるから』
『モッキー、ゴハン食べにおいでよー』
一つ一つ丁寧に応対していくモッキー。
『モッキー人気あるなぁ…』
『まぁ話せるしの。ワシも暇な時が多いから、住民と交流を持つようにしとるからの』
地元の親分みたいなもんか。と納得。
その後も話し掛けられながらも進み、ようやく件の住処に着く。
『ここじゃ』
その家は全ての窓、ドア、門、が開いていた…
『モッキー…なんで全て…開いて…るの?』
若干気味が悪い。全開放。大掃除ならわかるけど…
『話せばわかるからの…』
深く語らない。会って自分で確認しろってことか。
『ふぅ…よし行こう!』
門をくぐり抜け玄関に入る。
『エラン!おるかのー?』
「ハイハイー。モッキーか?」
出てきた人は黒髪黒目小太りのおっさん。the中年男性そのものだった。服装がこの里では変わっており白衣。研究員の着るアレだ。
『うむ。今日は客人を連れてきたぞ』
「ふむ……魔獣か?」
『初めまして。ジアンスのダバと言います』
「ほう。話せるか。で、私に用かな?」
『モッキーに面白い人がいるって聞きまして。是非会いたいなと』
「ほうほう!いい子じゃないか!中に入るのは…無理か。んー中庭でいっか…おいでよ」
玄関横手から中庭に入る。簡易なテーブル席があり、そこにエランは座る。
こうして見ると普通の人だ。エルフでもなく人族に見えるが…
「さて、念話でなくても大丈夫かな?」
『あ、はい、みんなある程度分かります』
「うん。賢いね。さーて、何から話したもんな?」
『服装から察するに何か研究しているんですか?』
「普段の喋り方で構わんよ。敬語なんて硬っ苦しいから。研究…まぁそうだな」
『じゃあお言葉に甘えて。モッキー曰く変わり者だと、その研究と変わり者に関係あるの?』
いよいよHENTAIの核心に触れる!
エランは机を強く叩き、歓喜の表情を見せる!
「よくぞ聞いてくれた!私の研究は人が触れられたくない点なのだ!!ズバリ……【性的嗜好】だ!」
KI・TA・KO・RE!
当の本人しか知り得ない性的嗜好を研究する人。それを理解して貰えるのと、されないのでは、人生の満足度が大きく変わる。他者から見ればHENTAIでも、本人は満足しているのだ。差別よくない!
『さすがだエランさん!簡単には踏み込めない領域に…あんた、カッコイイぜ!』
「わかるか!同士よ!里の人にはあまり理解されなくてな……」
『仕方ないさ。殻を破るには時間がかかるってもんだ。でも分かってもらえなくて、苦しんでる奴もいるんだ。そんな奴に…アンタは光明を指したんだよ!』
涙を流しながら話すダバ。しかしそんな良い会話ではない。ただのマニアの会話だ。
『あー、変人?がここにも居たか…』
若干後悔のモッキー。
「やかましい!貴様には色々教えたのに反応ないとは…私は悲しいぞ…」
『なに?モッキーに刷り込んだのにダメなのか?』
「うむ。奴は普通なんだよ」
『それは…残念…だったな…』
凹む二人。なんか違う。
「ダバの仲間達には教えたのか?」
『無論!巨乳派、貧乳派、お姉さん派、獣耳派、ロリ派、受け派などなど…』
犯罪者予備軍だ。
「おおっ!多様な内容。詳しく!」
『先ず……』
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「素晴らしい!!長年一人で研究して来たが、ここまで奥深い領域があったとは…まだまだ未熟者だったな」
『いや、アンタもかなりの熟練者だよ。仲間達も喜んだ筈だ』
なんの喜びだ?なんの。
「一晩語り合いたいぐらいだよ。特にちらりずむと、絶対領域には惹かれる」
『教授エランよ。性的嗜好は奥が深い。この道を広げてくれる事を切に願う』
「はっ!この道を世界に広げることを誓います!!」
ダメだコイツら…
『おーい、もういいかの?』
モッキーが呆れた感じで声をかける。
「まったく、無粋な奴よ…仕方ない。一旦休憩するか」
『だね』
いつの間にか夕方になり、すっかり意気投合したダバとエラン。お茶した後にでもまた話そうと、話してたその時。
「モッキー居るか!?大変なんだ!?」
「モッキーはHENTAIには成れてないぞ?」
『やかましいの!!なんじゃ?』
「居たか!オークの群れが発見された!すぐ来てくれ!」
逢魔ヶ刻、事件は起こる…
更新が厳しくなって来ましたw
溜まるまで少々お待ち下され( ̄^ ̄゜)




