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転生するなら馬でしょ!  作者: 駄馬
2章
23/55

第1-1話

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします<(_ _)>

 集落を出たオレ達は、エルフの里に向かって歩いている。森の中だから走ることはできない。早く行きたいオレには少しストレスに感じる。

 でも、外界に出ると言う解放感は大きく、気分は上々だ。


『んー!良い気分だ!』

『だよなー!これからが楽しみすぎてニヤけるよ!』

 隣にいるのはペンペンことペンちゃんだ。

『色んな人がいるんだろうなぁ…ぐふっ』

『ペンちゃんきめぇよ…』

(たしか…ペンちゃんはロリ獣人希望だったな)


 ペンギンの獣人なんているのか?一度リーヴァに聞いてみるか、と思いに耽っていると森が開けてきた。

『おー、草原だ。気持ちいいな』

 風を感じ悦に浸るダバを尻目に仲間は走り出す。

『置いてくよー』

『草原は危ないのよ?身を隠せないから』

 それは拙い。

『よーし、次の森まで競走だ!』

 馬の本能では集団で行動したがるが、そこは魔改造された者達。

『勝ったヤツからパートナー探しな』

『『『のった!』』』

『はぁ…』

 馬鹿四頭に溜息のブエナ。


 先ず抜け出したのはダバ。ヘリオス・パーマーばりに逃げる。好位置に付けるのはハヤヒデの如くセツラン。差込みに掛けるのは飛ぶチケットのペンちゃん。末脚に全てを託すエルくんはタイシンか。

(わかる人には分かる!)


 そんな妄想をしながら猛ダッシュしたダバだが、案の定逃げバテ。逆噴射をかましながら後退。ズラエースか。


 ダバを交わしセツランが先頭に躍り出る。勝負根性を出しながらオペラオーの如く先頭で踏ん張る。負けられない理由がある!(無い)


 そこに襲い掛かるペンちゃん。鞍上は居ないが叶えたい夢があるんだ!アイドルホースにオレはなる!(妄想)


 虎視眈々と後方で見ていたエルくんが動く!最後の直線で一気に並ぶ!(曲がってないけど)衝撃(インパクト)の末脚!もしくは音速(タキオン)の末脚か!(そこまで速くない)


 ゴールは目前だ!先頭は誰だ!?


 あっという間に全てを抜き去るブエナ。女王(アマゾン)が降臨したと確信したのはダバだけだ。


 妄想の時は過ぎ、ブエナさんに怒られる四頭。

『スピード出しすぎ!森にぶつかる!』

『『『『ごめんなさい!!』』』』


 勝負は流れ、再び森に入り歩き出す。

『ブエナさん、あとどれくらいかな?』

『もう少しかかる。あと、魔物がいるかも』

『む?面倒だな。みんな一応陣形を』

 頷き配置につく仲間達。

 前衛ブエナ、中衛セツラン・エルくん、後衛ダバ・ペンちゃん。のいつもの陣形に即行動し周囲を探る。


『いた。オーク(豚面)三匹』

 右手前方にオークがいた。やはりエルフの天敵扱いなんだろう。エルフのいる所にはオークありと、前世での話で良くあった。

『殺るの?』

『もちろん』

 軽いやりとりで攻撃意思決定。三匹VS五体なんとかなるだろ。

『私が一匹、あとの二匹はたのむ』

『はい!行くぞ!中衛、後衛で分かれるぞ!』

『『『おう!』』』


 …あっさり勝てました。スキルを使う事なく。

『オレ達強くなってるな…』

『だよねー』

 脚元には踏み潰されたオーク達が転がっている。特に苦戦することもなかった。あっさり終わりすぎて逆に不安になるんだが…


『誰が鍛えたと思ってる』

 デスヨネーサーセン


 気を締め直して里まで歩いて進む。少し開けた場所から目印の巨木が見えた。

『アレの下が里』

『……なん…だ…』

 前方にそびえ立つ巨木。樹齢を考えるのも馬鹿らしい雄大さに思わず声を失う。

 前世での知識でエルフあるところに世界樹あり。そんな記憶(オタク)を呼び起こしつつ正気に戻る。


『すごいなー』『ほへー』『ふわー』と割と気楽な三頭。なんかもう…もっと感動感が欲しくなる。


『いや、オメーら解らんか?あの凄さ!雄大さ!圧倒的な存在感!』

『でも、木れふよね』

『だよな』

『だよねー』

『うん、解った。聞いたオレが悪かった』

 魔改造したとはいえ、元々は普通?の馬だ。自然で生活していたらそんな感想になるんだろう。逆に前世の生活感が残るから衝撃を受けるだろう。屋久杉とか見た時の感動に近い。


『ほら、行くよ』

 ブエナさんに催促されて進む一行。



 舞台はエルフの里に移り旅が始まる…

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