第4-9話
◎105日目
いよいよエルフの里に行く日だ。
『集まれー』
とアルハ。そういや土産ってなんだろ?と、思い出しながらゾロゾロと集まる四頭。
『みんな、今日コイツらは世界に旅立つ』
おぉ〜っと歓声が湧く。
『先ずはエルフの里に向かいパートナーを迎える事になってる。そこまでの案内はブエナに任せる。その間に私達は集落を移動する』
『?何で?』
なんでオレらが出ていったら集落を移動するんだ?はっ!まさか…退路を断つつもりなのか?くっ…親父め。
『何考えてるか大体分かるが、事情は違うぞ。後で分かるさ』
『はぁ…』
『ブエナ、いいか?』
『うん。わかった。帰る場所はアソコね』
どこだろ?後でこっそりブエナさんに聞こう。
『で、お前らに土産だ』
『『『『待ってました!』』』』
目をキラキラさせる四頭。に、対しニヤニヤのアルハ。あ…これあかんヤツや。
『我が名はアルハザード!かつて災害級と呼ばれた力を魅せてやろう』
凄まじい圧力!!ヤバイヤバイ!マジ怖い!なんか地鳴りなってね?ゴゴゴって。
『これから旅立つ貴様らに最強を教えてやる!』
あかん…軽く死ねる。土舞ってるやん。目が光ってね?
『我が名を聞け!讃えよ!垂れよ!我は全ての馬の王…【馬王顕現】!』
術の発現により親父がでかく見える!全てを平伏さんばかりの圧力…これがアルハザード。災害級か。
結論、四頭共に失禁の上、立てません。今まで体験したことの無い圧力、魂まで踏みにじられんばかりの恐怖。親父ヤバすぎる。
周りにいた全ての生き物は逃げた様だ…そりゃそうだろな。他の家族は遠く離れて集まってたみたい。集団で堪えたのかな?
術?を解き、近寄ってくるアルハ。
『どうだ?ビビったろ?』
『当たり前だろ!死ぬかと思ったよ!』
脚はまだ震えてるけどね。
『外の世界には強い奴もいるってことだ』
ハハッと笑いながら言うけど、そんな世界は嫌だよ。
『心配するな。アルハは別格』
ブエナさんが教えてくれる。ありがたいわー。
『ほら、いいかげん立て!旅立つお前らがいつまでも座ってるんじゃない』
誰のせいだよ…ふらつきながらも何とか立つ四頭。だが顔色は悪くない。
『恐怖を体験したな?あれ以上の事はそう起こらない。恐怖で身体が竦んで動かない事はないだろう。だから死ぬな!』
『『『『はい!』』』』
『そしていつの日か顔を見せに…帰ってこい』
『『『『はい!』』』』
『ブエナ頼んだぞ』
『ああ』
『あ、さっき言ってた集落を変える理由って?』
『ん?あぁ…さっきの【馬王顕現】を使うとな、居場所がバレるんだ。人に討伐隊組まれると面倒だろ?だから移動するんだよ』
『…魔王かよ!』
今更ながら恐ろしい親だ。
『さぁ、出発しろ!』
『おう!…親父!お世話になりました!』
『『『お世話になりました!!!』』』
『行ってこい!そして楽しんでこい!』
ブエナさんと並んで進む。あの日と同じだ。
ここから始まる新しい世界を楽しんでやる!
第二の馬生を…まだ見ぬ別世界を!
『そしていつかハーレムを!!!』
『『『ハーレムを!!!』』』
ブエナさんの冷たい目線を受けながら進む四頭。
ヤバいヤツらが世に放たれた瞬間である。
少しあっさりした感じで4話終了です。
あと幕間挟んで新章スタート予定です(^^)
また読みに来てくださいね!




