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異世界プロフェッショナル職業一覧  作者: 総督琉
ギルド職業シリーズ
41/43

『ギルド空港』

p41、ギルド空港

 ■概要


 ギルド空港は、飛行機や飛行船などによって各地に設立された空港を行き来する機関である。主に冒険者等をダンジョン領域へ運ぶなどしている。

 現在、ギルド空港はギルド都市とダンジョン領域、第十四都市〈ソラ〉の3ヶ所にある。


 ダンジョン領域のギルド空港は第二十区画にある。第二十区画に設立後、第二十九区画にも設立されたが、モンスターによる襲撃によって甚大な被害がもたらされた。防衛上の観点から第二十九区画のギルド空港は破棄され、現在では第二十区画にしか存在しない。

 ダンジョン領域の飛行はモンスターの襲撃を受けるため、優秀なパイロットのみにしか操縦は許されていない。基本的にギルド都市や第十四都市の飛行を三年間行い、試験にも合格した者がダンジョン領域の飛行を任される。

 ダンジョン領域の空港はモンスターの迎撃システムが十分に備えられており、人工的な安全地帯となっている。


 ギルド空港がない場所であっても飛行することはある。例えばダンジョン領域の奥地で負傷した冒険者の救助の際など。





 ■ステージ


 飛行する環境ごとにステージがつけられている。危険な環境ほどステージが高い。パイロットのランクごとに飛行できるステージが変わる。


【ステージ1】

 モンスターの出現がない。または、可能性が極めて低い地帯。



【ステージ2】

 低レベルモンスターが出現する地帯。低レベルモンスターは、飛行船に搭載された機能で十分撃ち落とせるモンスター。基本的には第六区画までのモンスターに適応される。



【ステージ3】

 中レベルモンスターが出現する地帯。中レベルモンスターは、飛行船に搭載された機能である程度迎撃できるモンスター。基本的には第十六区画までのモンスター。



【ステージ4】

 高レベルモンスターが出現する地帯。高レベルモンスターは、飛行船に搭載された機能では迎撃できないが、回避程度はできるモンスター。基本的には第二十区画までのモンスター。



【ステージ5】

 高レベル以上のモンスターが出現する地帯。この地帯では日々、モンスターによる飛行船の襲撃が発生する。高度な運転技術がなければ撃墜される。飛行船に搭載された機能でも回避は困難な地帯。基本的には第二十一区画から先のモンスターに適応される。



【ステージ6】

 未踏の領域。





 ■主な飛行船


【ウェディング号】

 世界初の魔法飛行船。魔法飛行船のエンジンを発明したアンリと、魔法飛行船の実物を造ったシャルルが協力し、開発した。完成は2280年だが、本来はあと10年早く完成できていた。

 というのも、二人は両思いでありながら、いざ対面すると恥ずかしくて何も話せない。犬猿の仲と噂されていたが、ただ恥ずかしいだけ。言葉を交わせず、互いの技術が交わらなかった。だがシャルルが勇気を出し、告白した。その日から魔法飛行船の歴史が動き出した。

 二人の結婚からわずか三十日、最初の魔法飛行船が誕生した。


 最初の魔法飛行船は戦闘機能は備わっておらず、その代わり娯楽施設や祝宴に合う魔法がいくつも搭載されていた。二人の結婚式は、世界最初の魔法飛行船で行われた。

 現在は改造され、ウェディング騎士団の飛行船として活躍している。



【鋼龍船】

 防御力特化の鋼龍の素材を主にして造られた飛行船。多くのモンスターが龍に脅えるため襲撃も少なく、防御力が高いため攻撃を受けても無傷。乗車可能人数が多く、主にダンジョンへの冒険者移送等に用いられる。

 迎撃機能として、『四属性砲台フォースキャノン』が搭載されている。火、氷、雷、風の四属性魔法が搭載され、鋼龍を叩き落とすほどの威力を誇る。

 その他、『オールレンジシールド』や『スケルトンレーダー』、『ワイバーン』などの機能がある。



【スカイランサー2000】

 超速で上空を駆ける戦闘機。主にダンジョン領域でモンスターとの戦闘や飛行船の護衛などを行う際に用いる。

 戦闘機能には『ジ・ランサー』と『三属性砲台サードキャノン』、『雨槍葬』が備わっている。

 ・『ジ・ランサー』戦闘機の先端に貫通魔法が発動し、爆発的加速により超速で対象を貫く。

 ・『雨槍葬』あらかじめ記録された設計図通りの槍を雨のように降らせる。槍は貫通魔法と爆発魔法が搭載され、物体に刺さったと同時に爆発する。魔力タンクに魔力がある限り、槍を降らせることができる。

 戦闘機能を使わなければ2000分飛行できる。



【スカイスナイパー2100】

 超速で上空を駆ける戦闘機。主にダンジョン領域でモンスターとの戦闘や飛行船の護衛などを行う際に用いる。

 戦闘機能には『ジ・スナイパー』と『三属性砲台サードキャノン』、『百銃之王』が備わっている。

 ・『ジ・スナイパー』最大射程1000km・マッハ10で発射されるミサイル。

 ・『百銃之王』あらかじめ記録された設計図通りの銃型戦闘機を射出できる。機関銃型や拳銃型など百種類あり、それぞれが対象目掛けて射撃する。

 戦闘機能を使わなければ2100分飛行できる。





 ■空港の設備


 ●滑走路

 照明や加速板などが設置された滑走路。


 ●管制塔

 離着陸する飛行船や戦闘機が円滑に行き来できるように的確に指示を出すための施設。管制官が常に配置され、レーダーにより観測した周囲のモンスターの状況や滑走路の安全等を確認しながら誘導する。


 ●攻防塔

 レーダーにモンスターを観測した際、搭載された戦闘機能により迎撃を行う。


 ●格納庫

 戦闘機や飛行船などを雨風から守るために収容し、整備等を行う。


 ●総合ビル

 冒険者の待合所や入船審査などを行う場所がある。食事処や遊戯場所などがあり、飛行船発進までの暇潰しができる。





 ■飛行術


 ●ループ

 宙返り。逆宙返り。


 ●ブレイク

 敵機を振り切るための急旋回。


 ●シザーズ

 二機の戦闘機が並行飛行しながらブレイクした結果、双方の飛行軌跡が交錯している状態。


 ●シャンデル

 水平飛行から180度旋回しつつ上昇する。速度を犠牲に高度を得る。


 ●スライスバック

 シャンデルの逆。高度を犠牲に速度を得る。


 ●ロール/ローリング

 直進方向の軸に沿って360度回転する。


 ●ヴァーティカルスパイラ

 垂直方向に回転しながら直進する。


 ●スイーパー

 水平飛行している際、機体の向きを変えずに急速に横方向へ移動する。風の流れなどを利用する。風魔法が搭載された機体は


 ●チェンジアッパー

 急速な減速とともに降下し、背後から追ってくる敵の機体が縮まった直後、下方向へ爆発魔法を放ち、爆風で一気に上昇しつつ宙返りし、相手の背後を取る。


 ●アンデッドミラー

 特定の機体の頭上を裏向きで飛行する。この状況から逃れられない場合、機体性能で圧倒的に劣っているため、撃墜を逃れられない。多くが煽るために行う。


 ●ボムリボン

 炎上した機体が上空で八の字を描きながら極力ゆっくりと下降していく。落下までの時間稼ぎ。





 ■有名なパイロット


 ●黒崎咲夜

 異名『漆黒の風』

 機体『暗黒流星MARK-Ⅱ』

 周囲に闇霧を発生させる戦闘機を使いこなす。レーダーさえも掻い潜る闇霧の中、スナイパーの如き精密射撃で敵機を撃ち落とす。


 ●バード・デリートマン

 異名『滅亡級』

 機体『超重量級爆発王』

 圧倒的爆発力を誇る。硬い金属さえ跡形もなく消し去ることができる爆発力。爆発を機動力に変える技術もある。


 ●斜め姫

 異名『風神』

 機体『八咫烏』

 風魔法が搭載された機体。風を操り、通常操作では不可能な異次元の軌道で飛行する。誰も彼女の後をつけられない。


 ●コンドリア

 異名『不天の韋駄天』

 機体『不和雷同』

 物体をすり抜けができる機体。壁や山などを透過し、敵の攻撃さえも透過させる。そのまま敵機へ突撃すると、敵機の制御機能を麻痺させる。





 ■飛行船・戦闘機各世代


【第一世代】

 最初期の飛行船・戦闘機。飛行に魔法を使用せず、自然燃料を用いている。速度や飛行性能はそこまで高くなく、搭載している機能も少ない。この世代の機体はダンジョン領域には向いていない。



【第二世代】

 最初期の魔法飛行船・魔法戦闘機。アンリとシャルルにより製造され、魔力を燃料に使用している。魔法により搭載できる機能の幅が増え、性能が向上した。

 この世代は、いかに魔法を組み込むかが重視された。搭載した魔法機能同士が混線せず、どれだけ多く組み込むか。ダンジョン領域第六区画まで安全に飛行できる。



【第三世代】

 自然燃料と魔力燃料の併用を行った。第二世代で課題となっていた、飛行時の魔力消費軽減を可能にした。搭載された魔法に魔力燃料を多く使用できた。

 組み込む魔法機能の性能を向上させた。各種武器の性能も向上し、ダンジョン領域第十区画まで安全に飛行できる。



【第四世代】

 速度と自衛機能が大幅に向上した。今までマッハ1程度だったが、マッハ2まで向上した。自衛機能もステルスやカウンターマジックなどが搭載された。ダンジョン領域第二十区画まで安全に飛行できる。



【第五世代】

 全機能が大幅に向上した。ダンジョン領域第三十三区画まで安全に飛行できる。





 ■重大な関連事件


勇者龍襲ドラゴンレイド

 第二十区画へ向かう飛行船が、第十八区画にて謎の龍に襲われた。飛行船は第三十区画級のモンスターに襲われても耐えられる性能だったが、撃墜された。

 目撃していた冒険者の証言によると、襲撃した龍は最低でも第六十区画級の龍だった。その龍は次元を裂いてダンジョン領域のあらゆる場所に出現できる。

 飛行船には先代勇者が乗船していたが、龍の襲撃により死亡した。だが龍の右目にはダブルエックスの傷がついている。先代勇者は勇者の最高峰と呼ばれ多くの者から慕われていたため、襲撃した龍の討伐は多くの冒険者の悲願である。



【バーニングフィスト号爆発事件】

 爆発魔法により減速と加速を行う飛行船で起こった事件。ダンジョン領域を飛行中、空港目前に差し掛かったところで爆発魔法を発動して減速したところ、飛行船が爆発した。

 原因は、飛行船上空を通りかかったオイルバードの糞だった。オイルバードの糞は可燃性の油であり、集団が上空を通りかかって大量に糞を落とした。

 飛行船は大量に油がかかった状態で爆発魔法を発動したため、油に引火して大爆発した。この事件により、バーニング社製の飛行船は全て飛行中止となった。

〉p42、ギルド深層

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