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異世界プロフェッショナル職業一覧  作者: 総督琉
ギルド職業シリーズ
40/43

『ギルド警察』

p40、ギルド警察

 ■概要


 ギルド警察とは、ギルド都市における治安の維持やギルド法に違反した者の処罰を行っている。少し前まで、基本的に他の都市や諸外国の捜査を行うことはなく、友好都市からの協力要請や、ギルド都市で犯罪をした者が他国へ逃げた場合、他都市や諸外国へも干渉していた。

 しかし近年では、ギルド所属冒険者が犯罪に関与したり巻き込まれた場合、積極的に活動している。理由として、異世界歴2919年にギルド所属冒険者が他の都市で凶悪事件を引き起こしたことにより、ギルドの評判が下がったからである。それ以降、ギルドは諸外国や他都市でも、ギルド所属冒険者が関与する事件には積極的に捜査するようになった。


 ギルド警察の設立は2599年。当時は既に魔法警察局が設立されていたが、事件の数に対し、魔法警察の数が足りていなかった。冒険者が自警団を結成して治安を維持していたが、自警団が多く結成されたことで、中には悪事を企む自警団も出てきた。治安を守るふりをして、罪のない者を悪人に仕立て上げた。見分けはつきにくく、ギルド都市に悪意と闇が充満していた。そこでギルドがギルド都市の治安維持のためにギルド警察を設立。





 ■階級


【公安委員長】ギルド警察統括。

 ギルド警察が暴走しないよう、管理している。その他五人の委員も同様の立ち位置におり、公安課に配属する人物の選定も行う。裏から支える者。


【警視総監】ギルド警察責任者。

 ギルド警察の顔であり、ギルド警察全てを束ねる。また全責任を負う立場である。そのため、民衆に広く知れ渡っており、多大な功績を残した人物が任命される。


【警視監】七つの管理局の各局長。


【警視長】七つの管理局の各局長補佐、各管理総官。


【警視正】七つの管理局の第一管理官。


【警視】七つの管理局の第二管理官。


【警部】事件現場等には警部より上の階級の者が行くことは少ないため、現場では指揮をとることが多い。


【警部補】ギルド警察総合試験合格者は、この階級から仕事を始める。キャリア組と呼ばれる。


【巡査部長】巡査に対して指導を行う。巡査は昇級試験に合格後、巡査部長に昇級できる。


【巡査】ギルド警察学校を卒業後、この階級から仕事が始まる。





 ■部署


【ギルド都市公安委員会】

 七つの管理局全てを統括する委員会。実質的にギルド警察を束ねる。委員長一人と五人の委員から成る。




【事務局】

 採用や給与、福利厚生に関する業務を行う。その他予算管理や広報活動を行う。


 ●総務課

 備品管理や会社環境の整備、会計業務など、幅広い業務を行う部署。


 ●人事課

 新卒や中途採用を行う。異動や昇進などを管理し、新人の経歴などを調べて問題がないかを確認する。


 ●会計課

 予算管理や施設の維持・管理を行う。


 ●広報課

 報道機関への連絡や民間人への情報発信を行う。

 ・警察音楽隊

 演奏を用いて広報活動を行う。


 ●審問課

 ギルド警察内部の不正や犯罪がないかを調査・執行する。




【異世界局】

 異世界で起こる事件や異世界へ逃亡した犯人を逮捕するために設立された部署。


 ●異世界第一課

 主に異世界へ逃亡する前の容疑者を拘束するための課。


 ●異世界第二課

 異世界へ逃亡した容疑者を拘束するための課。




【刑事局】

 事件について捜査を行い、犯人の逮捕などを行う部署。


 ●刑事総務課

 刑事局の運営に関する企画や調整を行い、捜査員の指導や育成を行う。


 ●捜査第一課

 殺人や強盗など、強行犯の捜査を担当する。魔法が関与していた場合、魔法警察と合同で捜査を行うこともある。

 ・特殊部隊「SSⅠ」

 誘拐や立てこもりが発生した際、様々な魔道具を用いて行動を開始する。


 ●捜査第二課

 詐欺などの知能犯罪や企業犯罪の捜査を行う。


 ●捜査第三課

 空き巣やひったくりなどの犯罪の捜査を行う。


 ●捜査第四課

 ダンジョン捜査を担当する。


 ●捜査第五課

 異世界極道や大規模な冒険者パーティー、ダンジョン攻略軍などの監視や調査を行い、また彼らが起こした事件の捜査を行う。


 ●捜査第六課

 潜在能力や異能、超能力による事件の捜査を行う。


 ●鑑識課

 指紋や魔法痕などの物的証拠を採取し、科学的・魔法的分析を行う。




【生活安全局】

 生活に潜む事件の解決を担う。


 ●生活安全総務課

 生活安全局の運営に関する企画や調整を行い、捜査員の指導や育成を行う。


 ●少年課

 年齢が低く自立できていない子供の犯罪捜査や、被害に遭った子供の保護を行う。


 ●人身安全対策課

 ストーカーや家庭内トラブルなどの捜査をし、保護や対策に努める。


 ●生活経済課

 闇金や偽ブランド品、不法投棄などを取り締まる。




【交通局】

 交通に関する事件や対策を扱う。


 ●交通総務課

 交通局の運営に関する企画や調整を行い、捜査員の指導や育成を行う。


 ●交通捜査課

 交通事故の捜査を行う。


 ●交通対策課

 交通事故を未然に防ぐべく対策を立てる。

 ・交通機動隊

 白バイやパトカーなどを駆使し、交通事故を未然に防いだり、交通事故現場へ駆けつける。




【警備局】

 災害対策や雑踏警備などを行う。


 ●警備総務課

 警備局の運営に関する企画や調整を行い、捜査員の指導や育成を行う。


 ●警備第一課

 主に雑踏警備や警護活動を行う。

 ・特殊部隊「SSⅡ」

 テロ行為に対し、武力的に制圧するための組織。戦闘に長けており、魔法や武器を用いて制圧する。


 ●警備第二課

 災害時、主に魔法を必要とする救助活動や対策を専門とする。


 ●警備第三課

 災害時、主に魔法を必要としない救助活動や対策を専門とする。


 ●公安課

 他都市や諸外国によるスパイ活動を捜査する。公安課には特権が与えられている。




【情報通信局】

 情報通信技術を用いて警察を支える仕事。


 ●情報総務課

 情報通信局の運営に関する企画や調整を行い、捜査員の指導や育成を行う。


 ●情報通信課

 常時異世界電話等の通信機器による連絡に対応する。


 ●情報管理課

 異世界ネットワーク上に保存されたギルド警察情報を管理し、情報アクセス権限の設定やファイルごとの整理を行う。


 ●情報解析課

 様々な情報を解析し、犯人追求に努める。





 ■専門道具


 ●六輪拳銃シクスラガン

 六つの機能が搭載された拳銃。機能の変更はリボルバーを回すことで可能になる。

 ・反転リバース:魔法効果を消失させる弾丸。

 ・麻痺パラライズ:感電させる弾丸。

 ・貫通ペネトレイト:固い装甲をも貫く弾丸。

 ・衝撃インパクト:貫通せず衝撃だけ与える弾丸。

 ・血液ブラッド:血が出て死を偽装できる弾丸。

 ・治癒ヒール:傷をある程度癒す弾丸。


 ●対魔手錠

 魔法が使えなくなる手錠。


 ●警察手帳

 階級や氏名が記載された警察手帳。


 ●警笛

 周囲に危険を知らせたり、合図を送ったりする笛。


 ●通信機

 イヤホン型や電話型など様々。ギルド警察本部や通信コードで設定した相手とやり取りできる。


 ●警備ドローン

 カメラが搭載されたドローンで、特定の人物を自動追尾できる。透明化や麻痺弾の射出などが可能。





 ■警察用語・隠語


 ●S

 捜査協力者や内通者。


 ●Xデー

 被疑者の逮捕予定日、またはガサ入れ日。


 ●ガセ

 ウソ情報。


 ●カメレオン

 多重スパイ。様々な組織や都市、国に内通しており、真にどこの味方か分からない者。


 ●キツネ

 公安所属。


 ●ギルド案件

 ギルド所属冒険者が関与している事件。


 ●首

 賞金首。


 ●首斬り

 賞金首を狩る者。


 ●首なし

 指名手配が終了・打ち切りになり、賞金首ではなくなった者。


 ●クロ

 犯人。


 ●ゲーセン

 情報通信局のこと。


 ●10周年/十文字

 魔法十家。


 ●シロ

 罪をおかしていない者。


 ●トカゲ

 バイクによる追跡部隊。


 ●ヘビ

 ギルド警察や魔法警察に対しても平気で噛みつく犯罪者。


 ●無印

 魔法が使えない者。





 ■冒険者保護プログラム


 重大事件に巻き込まれそうな者や、犯人の告発を行って報復の危険性がある者に対し行う措置。一定期間、もしくは半永久的に保護される。

 まず、保護者の情報に関しては受付嬢でさえもアクセスできなくなり、ギルド十五天王ならびにギルド情報管理室に在籍する上級職員のみが閲覧できる。上級職員ごとに管理する保護者の情報は違うため、漏洩した場合はすぐに特定できる。

 希望であれば転居や整形を行い、これまで関わってきた誰からも特定されないような状況となる。中でもギルドに対して貢献した者に対しては、多大な資金援助を受ける。

 迅速にプログラムを実行できるよう、ギルド警察の選ばれしメンバーがサポートする。


 この制度はとある異世界極道が、ギルドへ情報を流した裏切り者に制裁を加えたことにより始まった。仕組み等を整え、異世界歴2999年に正式に開始した。





 ■主な事件


【崩歴の四大人斬り事件】

 異世界歴2900年代、「崩歴」を掲げる四人の人斬りがギルド所属冒険者の中から発生した。

 田中薪兵衛、河上幻斎、岡田射臓、中村反死郞。全員が和国出身。彼らは時代の再創造を謳い、ギルド幹部の暗殺や各都市の重要人物の暗殺などを行った。

 田中は自警団潰しを行い、河上は当時のギルド幹部フィフティーン・シナモンを暗殺し、岡田は諸都市の重鎮を次々と殺害し、中村は優れた魔法使いを何人も死亡させた。


 ギルドは勇者やダンジョン攻略軍に協力を要請し、四大人斬りの討伐を依頼した。その戦乱の中で一つの都市が滅んだが、人斬りは全員倒された。

 同時期に新国家建国の準備が整っていたが、四人の人斬りが打ち倒されて以降、新国家は噂のまま消えた。

 この事件によってギルドの評判が下がったことで、ギルド警察が設立された。



【マルカ組お礼参り事件】

 異世界極道の一つ、マルカ組はギルド警察に恨みを抱いていた。幹部の一人が一般人恐喝の容疑で捕まり、報復を考えていた。ギルド警察に爆弾を積んだ車で突っ込む計画が進行する中、組の一人がギルドへ情報を流したことで、事件を未然に防いだ。

 マルカ組は大量逮捕されたが、生き残った者が情報を流した人物を殺傷した。首は市中引きずり回しにされ、さらし上げられた。これにより内通者が告発しにくい環境が生まれてしまった。この事件から一年、ギルドは冒険者保護プログラムを開始する。

〉p41、ギルド空港

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