『異世界極道』
p32、異世界極道
■概要
異世界で極悪非道の限りを尽くす者たち。主に犯罪活動を行って金銭を稼いでおり、窃盗や襲撃などを頻繁に行う。
主な収入源は、禁忌武器や禁忌道具の密売、人身売買やモンスター売買、博打である。禁忌武器・道具は人体に影響があったり、大きな危険性を伴う武器や道具。モンスター売買などは、モンスターを鎖で縛り、身動きの取れない状態にした上で売買する。
モンスター売買のニーズは、戦うための実験台にされたり、解剖実験の実験台であったり。また貴重なアイテムのドロップや、配信者の撮影で使われたり、飼われたりなど。
極道の多くが第十六都市〈ナイトメア〉で生活している。第十六都市は無法地帯であり、多くの犯罪行為が行われる。組同士での抗争も頻繁に起こり、弱い組はすぐに滅ぼされるか、吸収される。
■専門道具
【家族盃】
この盃に注いだ酒を飲むことで、家族の契りを結べる。家族になれば裏切るという精神を抱くことができても、実行することはできない。
【家族拳銃】
普通の拳銃だが、一つだけ特別な機能が備わっている。家族の契りを結んだ者へ発砲した場合、銃弾は血に変わり、殺すことはできない。
【小指の契約書】
契約を交わす際に使われる書類。もし契約に反した場合、小指が切断される。
【魔法指】
魔法が刻まれた指。爆発魔法や凍結魔法などが刻まれた指があり、その指を折ってから三秒後に魔法が発動する。デザイン性も良く、ファッションとして持ち歩く者もいる。
【ドラゴンバイク】
龍を素材に作られたバイク。飛行能力が備わっており、龍の属性によって火炎放射や冷凍放射などを行える。
■組織図
○会長
組全体のトップ。複数の組が連合している組織であった場合のトップ。
○組長
各組のトップ。
○相談役
あらゆる相談事にのる役職。経験豊富で知恵に優れた人物が務める。
○若頭
次期組長。人望があり、手腕にも長け、優れた成績を残している者が選ばれやすい。
○若頭補佐
若頭の補佐を行う役職。
○本部長
金銭の管理や本部の警備、警察の処理などを総合的にこなす役職。
○舎弟頭
舎弟のトップ。舎弟をまとめられるだけの才覚の持ち主。
○事務局長
祭りの運営や会議の進行など、あらゆる雑務をこなしている。
○舎弟
組長の兄弟分。
○若中
組長の子分。
■五大極道
○スズカ組
第十六都市〈ナイトメア〉を拠点に活動している極道組。飲食店、配達、探偵、武器商など、あらゆる分野に手を回している。ギルド警察とも裏で繋がっており、事件の揉み消しを行う。
構成員は千名ほどだが、組長が元ギルド警察上層部であるため、都市内でも多くの組織から協力関係を求められる。
○血草組
ダンジョン領域を拠点に活動している極道組。強いモンスターを倒した際にはモンスターの指を詰め、組事務所に飾っている。
脱退の際には根性を見せなければならず、モンスターと素手で戦う、拳銃でロシアンルーレットを行う、100メートルの崖から飛び降りるなど。認められれば脱退できる。
全員が凶悪凶暴、血に飢えており、相手にすれば大きな被害が想定される。
○総和會
現存する極道組織の中で最大勢力。武器売買を行う刀堂組、博打を営む白銀組、愚連隊から結成された三城弐式組、モンスター売買を行う魔妻組の四組織が合併してできた組織。
構成員は一万人を超え、ギルドからも危険視されている。現在も尚数々の組を吸収しており、規模を拡大し続けている。
○魔道十文字組
危険な魔法を売り捌く組。魔法の製造に長けた組であり、禁忌魔法に指定されるような魔法を次々と作っている。とはいえ使いきりの魔法チケットであり、組に所属している半グレエルフが製造している。魔法指の製造も行う。
○妖刀連合
妖怪を従える極道。和国を拠点に活動し、数々の騒動を引き起こしてきた。妖刀を数々集め、妖怪も仲間にしており、和国で最も危険な組織。
■過去の事件
【ブラッドリー披露宴】
第八都市〈ウェディング〉で貴族が結婚式を行っている中、大量のモンスターが襲撃する事件が起こった。警備についていた騎士が負傷者を出さずに沈静化させたが、その後ご祝儀がなくなったことに気付く。
全ては血草組が仕掛けたことであり、恐喝・使役したモンスターを使って披露宴を襲わせ、その間に金品を盗んだのだ。
一部構成員は捕らえられたものの、それ以上の人物は関与している証拠がなく捕まえられなかった。実際は、スズカ組が裏で証拠を揉み消したという噂もある。
【ワンダーベルの戦い】
当時最も危険視されていた極道組織「椎名組」。構成員は百名と少ないが、ほとんどが優秀な魔法使いで、瞬く間に影響力を拡大させた。ギルドは冒険者や警察を率いて、何度も包囲網を敷いて戦ったが、逃げられ続けた。
椎名組が第十八区画のダンジョン『世界鐘神殿』に向かう情報を入手。ギルドは大規模な勢力を上げて椎名組を包囲。
包囲網に穴はなく、今回ばかりは逃げ延びることは不可能。ただ、たった一人だけなら生かすことはできた。組長のみを生かそうと全員が決めるが、組長はそれを拒んだ。
組長は包囲網を見て笑い、これまで自分達がしてきた悪行を思い出す。その大きさの分だけ、この場に敵が集まった。組長は世界鐘を鳴らし、敵陣へ飛び込んだ。
組の教訓は「最期くらい派手に死ね」。胸に刻んで彼らは戦い、散った。
【駿河組バニッシュ】
モンスター売買を行う駿河組があった。駿河組はクレイワームというモンスターを捕獲した。クレイワームは粘土のような柔らかさを持つ大きなミミズ型のモンスター。鎖で縛り、檻に閉じ込めた。
次の日、事務所へ謎の手紙が届いた。内容は、クレイワームを今すぐ解放しろ。でなければ命を落とすというもの。
駿河組はライバル組の仕業だと思い、忠告を無視した。数日後、駿河組の事務所には誰もいなくなった。クレイワームというモンスターと一緒に。
〉p33、スパイ




