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異世界プロフェッショナル職業一覧  作者: 総督琉
異世界職業シリーズ➁
22/34

『モンスターテイマー』

p22、モンスターテイマー

 ■概要


 モンスターテイマーとは、モンスターを使役する者のことである。

 当初はモンスターテイマーは複数のモンスターを使役し、ダンジョンを冒険したり、街中を散歩したりしていた。しかしモンスターの使役が十分でなかったり、暴走したりしたことで、使役するモンスターによる事件が多数発生。それによりモンスターテイマーに関する様々な規制がされた。


 現在ではモンスターテイマーは飼い主テイマー機関に管理され、一定の条件のもとで許可されている。


 現在では、モンスターテイマーとは、主人とモンスターによる服属関係によって成り立っている。モンスターは主人の装着する腕輪の宝玉に封印され、魔力が込められると解放される。

 ただし、解放後、戦闘する際の魔力供給を一部主人からしてもらわなければいけない。

 強いモンスターほど消費する魔力は多い。




 ■飼い主テイマー機関


 異世界歴2500年、当時のギルド幹部、魔飼まかいれいによって創設された組織。現在では3万人を超えるモンスターテイマーが所属している。

 所属テイマーには以下の階級はつけられている。階級ごとに、使役できるモンスターの数や強さが決まっている。



【第零級テイマー】

 使役できるモンスターは10体。

 その数のモンスターを従えるだけの圧倒的な魔力量と不動の精神力を兼ね備えた者だけが到達できる。

 現在この階級のテイマーはたった5人しかいない。


【第一級テイマー】

 使役できるモンスターは8体。


【第二級テイマー】

 使役できるモンスターは6体。


【第三級テイマー】

 使役できるモンスターは4体。


【第四級テイマー】

 使役できるモンスターは2体。

 第四級テイマーの資格を得ることができなければ、テイマーになることはできない。

 第四級テイマーは、ある程度の魔力量と、ある程度の精神力を持っていれば誰でもなれる。



 テイマーには使役できるモンスターの上限があるため、使役数を超えた場合、ダンジョンへ解き放つか、モンスター保護機関『楽園』へ預ける必要がある。

 モンスター保護機関『楽園』には守姫がおり、彼女があらゆるモンスターを温厚にし、一切の暴走を起こさない。




 ■専門道具


契約の魔輪マーリン・ブレスレット

 テイマーに与えられる腕輪であり、最大十の宝玉を取り付けることができる。宝玉一つにつき、一体のモンスターを格納することが可能。

 魔力を込めた指で触れることで、モンスターを解き放つ。



契約の魔輪マーリン・ネックレス

 使役するモンスターに対し使用するもの。弱ったモンスターや服属できるモンスターの首等に装着することで、テイムできる。




 ■テイム方法


 テイムにはいくつか方法がある。中でも最も多用されているのが、モンスターを瀕死、もしくはそれに近い状況に追い込んだ上で、強制的に服属関係を結ぶこと。

 弱ったモンスターに契約の魔輪マーリン・ネックレスを装着すれば、強制的に服属関係を結べる。


 その他、モンスターと信頼関係を結ぶことで服属関係が結べたり、人に懐っこいモンスターと服属関係を結んだりする。




 ■異世界三大モンスター


 テイマー界において、最も使役が難しいとされる三種類のモンスターのこと。


 ・龍種

 龍を総称する種類であり、火龍や雷龍など、様々な龍は一体残らず強く、気高く、使役を拒む。

 過去に一人、結城ヒオリという人物がテイムしたという話があるが、それがテイムであったのがどうか、曖昧な部分がある。


 ・不死鳥

 不死身の鳥。そもそも遭遇すること自体が難しく、これまで目撃情報が皆無に等しい。その上で、不死鳥とは倒すことが不可能なため、強制的に服属関係を結ぶことは難題。

 過去に一人、ホムラ・シンカという人物がテイムに成功している。彼女は数少ない第零級テイマーである。


 ・神獣

 神話級の能力、もしくは神話に登場したモンスター。上下反転や虚無化など、無法な能力を持ったモンスターであるため、戦っても返り討ちにあう。




 ■特待魔飼塾『隷界』


 テイマーを目指す者は、多くの方法がある。

 例えばテイマー専門学校に通ってテイマーに必要な知識や技術を習得したり、大学などの講義でテイマー科目を取り履修したり、など。

 数多ある方法の中で、限りある者だけに許された専門塾がある。


 特待魔飼塾『隷界』。

 この塾には、優秀と認められた学生テイマーしか入ることが許されていない。第一級テイマーの多くがこの塾生であった。


 この塾では、日々極上のテイマー講習を受けることができ、また強者同士による戦闘も行われる。そのため日々スキルアップすることができ、優秀なテイマーが成長する。




 ■魔飼トーナメント


 モンスターテイマーによる大会は三つある。



【新星杯】

 アンダー-18のテイマーにのみ参加資格が与えられている大会。

 若きテイマーの登竜門であり、この大会で結果を残すことで、今後のテイマー人生に光が差すこととなる。

 第一級テイマーになる者の多くが、この大会から頭角を現し始める。



【魔道杯】

 全テイマーに参加資格が与えられている大会。そのため、参加者は毎年3000人を超える。

 第一級テイマーが参加することも珍しくないため、数多くのテイマーにとって下克上の場となる。



【龍王杯】

 三年に一度開かれる大会であり、魔獣統べる星「シベレリア」のテイマーとの5対5の試合が行われる。

 魔獣統べる星「シベレリア」は、モンスターテイマー隆盛の異世界であり、凶暴なモンスターを使役するテイマーが数多くいる。またこの異世界では、使役できるモンスター数に限りがないため、100体以上を使役するテイマーもいる。

 この大会に参加するのは第一級テイマー、もしくは第零級テイマーである。




 ■名勝負


【ホムラ・シンカVSゼシア】

 過去、【龍王杯】において、第零級テイマーホムラ・シンカが「シベレリア」代表ゼシア相手に戦った。

 ホムラが召喚したモンスターは不死鳥。対してゼシアは『想像創造イマジネーション』の能力を持つ神獣だった。


 序盤は神獣の無法級の能力により、不死鳥が延々と死を繰り返す。『想像創造イマジネーション』は想像した事象を創造する。不死鳥は反撃の隙すら与えてもらえない。

 無数の水の槍が延々と飛び交い、ホムラの魔力も底を見せ始めていた。魔力が尽きれば不死の効果も発動しない。

 このまま敗北をする……かに思われた。

 ホムラは有り余る魔力の全てを不死鳥へ注ぎ込んだ──次の瞬間、不死鳥は進化し、水が蒸発するほどの炎の全身が会場全体に広がり、埋め尽くした。


 突然の出来事に対応が遅れた神獣は不死鳥の炎に炙られ、灰となった。

〉p23、異世界ゲーマー

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