07
「……リリアナという女性は、アストメリアの人間だったのか…?」
「あ? あ、ああ。そうみたいだけど…なに、知ってたの?」
「いや、…そうか。だから……」
ぽつりとそうつぶやいた後、何やら考え込んでしまったサンディアルトを見つめた後、二人は顔を見合わせた。
サラザールとアリアディスは疑問符を持ってお互いを見遣ったが、考え込んでしまったサンディアルトは自分の思考に沈んでしまったようだ。これは少し長引きそうだと感じたアリアディスはサラザールに別の質問を投げかけてみた。
「サラ、どうしてそのリリアナ嬢が結界に関係してると思ったんだ?」
アリアディスとしては出来るだけ協力したいと思っているが、如何せん分からないことが多すぎる所為で出来ることがいまいち掴めないでいるのが現状だった。
――サラザールがそれをアリアディス達に打ち明けてきたのは、もう随分と前のことだった。
大きな竜を見つけた、その結界を消したい。調べたいことがあるから王立図書館に入る許可をくれ、と彼はある日唐突にそう言った。
初めは頭でも打ったのではないかと思っていたけれど、アリアディスもサンディアルトも彼の言葉が眉唾でも妄想でもないことをきちんと理解をしている。
嘗てはそういった竜種も存在していたことは知っているし、あり得ないことではない。ただ今も生きているとは思っていなかった。しかもあろう事か自国でそのようなことになっている事実には、さすがに言葉を失ってしまったが。
しかし事実は事実として受け入れるアリアディスは、それならば成すべき事を成すだけだった。別に成句があるからというわけではなく、同情心だったわけでもない。
それがアリアディス達の義務だと思っているからだ。そしてそれ以上に、サラザールの言葉は真意だと思ったからだった。
――飛び立つか留まるか。選べる自由があってこそ、好きにするという選択が出来るんだよ。
そう言ったサラザールの言葉には正直胸を衝かれた。まさしくその通りだと思ったのだ。
選ぶ自由をあげたいと言った彼の顔はとても真剣で、それならば自分たちも出来ることをしようと決めたのだ。
「ああそれは、…これだよ」
アリアディスの疑問にサラザールは、自分のローブの中からあるものを取り出した。
「それは――」
それにいち早く反応をしたのは、考え込んでいたサンディアルトだった。一応会話は聞こえていたらしい。
差し出されたそれは、以前サラザールがサンディアルトに見せたあの腕輪だった。
古びたそれが腕輪なのかなんなのか定かではないが、サンディアルトが、自らが竜になる状態になってしまった要因だと、そう言って見せてくれたものだった。
だが、おそらくそれは正しい見解ではないだろう。
(的外れでもないのだろうが…)
じっとその腕輪を見つめて、サンディアルトはそう思った。ただの鈍色を返すそこにある何かが、サンディアルトにはなんとなくだが理解できるような気がしていた。
「……」
そこに宿るものが微かに感じ取れるのは、自身に何らかの影響を及ぼしたが故か、あるいは――。
そんなことを考えながら、サンディアルトは横目に自身の背後を伺った。
竜に変じるようになった頃から、ずっと近くにある誰かの――あるいはなにかの気配。ぼんやりと微か感じるその気配は、どうやら人間のものであるらしい。
『…?』
さりげなく横目に視線を向けると、背後でゆらりと微かに空気が揺れた気がした。もしそこに人の形があったなら、楽しそうに微笑みながら首を傾げているに違いない。そんな気配だ。
無邪気にも感じられるそんな意識気配に、何だか少しだけうんざりしたサンディアルトはいつもと同じように極めてしらんふりを貫くことにした。
誰のなんの気配なのか、はたまたどうしてそんなものが自分に付きまとうのか甚だ疑問だが、その理由はなんとなく想像が付いている。
しかしこうして人の感情のようなものを滲ませるところと、サラザールの先ほどの言葉とを併せて推察すると、朧気だがその答えが見えてくる気がした。そしてそれがあながち間違いではないということも、すでにサンディアルトは十分理解している。
そんなことを考えながら珍しく呆れたようなため息を零したサンディアルトは、改めてサラザールの持っている腕輪を視界に収めた。
それは以前見たときと何ら変わりない、変哲も無い鉄の輪っかだった。少なくともサンディアルトにはそう見える。
それ以上もそれ以下もなく、サラザールが言っていた「そこにある何か」など自分には何も感じ取ることは出来ない。だが自分がなにも感じられないだけで、そこにはきっと彼の言う「なにか」が存在するのだろう。
――いや、存在していた、と言った方が正しいか。
世の中には間々、この腕輪のように人の思いが強く宿る物が存在する。
それは生前の持ち主が大切にしていた物、魔力を収集して周りの思いや命を集める物。魔術師によって意図して作り出される物がほとんどだが、そうでない物も極希に存在する。
後者は総じて、何も知らない人間が何も知らないままに生み出してしまうものだ。
それはあらゆる条件が偶然に重なることで成されることが多いからか、故にその数も極少数でしかない。生み出した側もそれを知らず手放すこともあり、持ち主が人から人へ渡り移り変わる魔道具のほとんどが、無自覚者の製作品だった。
そういったものはあるときは持ち主を幸運へ、ある時は不幸を連れてくる。不幸を呼ぶと曰くが付けば持ち主は定まらず、幸福を呼ぶと箔が付けば製作者とは関係ない見ず知らずの人間が家宝にする場合だってある。
サラザールが手にしているそれがどちらに属するのかは知らないが、おそらく彼女は何も知らなかったのだろう。だからこそそこにあるのは善意でも悪意でもなく、ただ未練の告解だけなのだ。
(だからこそ、いまこんな面倒なことになっているのだろうけれど…)
彼女に魔術の知識が少しでもあったなら、彼女が否と言える立場であったなら、結果は違ったのだろうかと一瞬考えたサンディアルトの口からは、無意識にため息がこぼれてしまっていた。
そんなこと、考えてみたところで詮無いことだ。彼女の時間は疾うの昔に終わっているのだから。
――…まあ、そうなっていないせいでとんだとばっちりを受けている身としては、一言くらいもの申したい気持ちがあるといえばあるけれど。
確信を持ってそう思うサンディアルトは、恐らく誰よりも正しく現状を把握していると言えるだろう。
ゆらゆらと自身の傍らで揺れるその気配がなんなのかも、自分の変化の原因も。――その黒竜の結界とやらがどういった経緯で出来たのかも、今の話を聞いて合点がいった。
実は少し前から、自身のこの呪いに関して違和感を覚えたサンディアルトは、サラザールとは別の方向から変化の理由について調べていた。それは、何か前例みたいなものはないだろうか、と思い至って調べていたことの延長のようなものだった。
サラザールが言うように、これが本当に呪によるものなのか、という部分に関してだ。
もっと突き詰めて言うならば「自分自身に理由はなかったか」ということだ。
とある場所から見つけた一つの情報を元に調べが進んだおかげで、サンディアルトはその「理由がどこにあったのか」という部分については現状サラザールよりもずっと正しく理解をしていた。
であるからして、当初言っていた自身に降りかかった呪いを何とかして欲しいという問題は特別手を施す必要が無くなったと言える。
結論を言えば、これは呪いでもなんでも無かったということだ。
(……まあ、ある意味憑かれている事に変わりは無いのか…?)
だがそれも、恐らくだが原因の目星はついている。理由さえ分かれば解決する方法も自ずと見えてくるものだ。
「……」
――やっと問題が解決する。そう思って安堵したばかりだったのに。
そう思ったサンディアルトの内心は落胆しかなかった。
あとは適当に状況を見計らって素知らぬふりをして帰ってくればいい。そのためにアリーが適当な理由を付けてくれていたのだし、自由に動けるようになれば尽くせる手も増えてくる。ままならない状態から解放されれば、いま騎士団が抱えている問題にも直接手を掛けられるだろう。
だからこそそれらを確立させるために、懲りもせずせっせと何度も領地へ足を運んでいたのだ。
昨日ディリア邸で彼女と別れた後もそうだ。自身の立てた仮説の裏付けを求めて、サンディアルトが向かったのは領地の方の邸宅だった。
わざわざ遠い領地へ足を運んだのは、王都の邸宅にある書庫には自分が求めているものは無いとすでに知っていたからだ。
領地の生家にはディリア家の史書を初めとした、多くの文献が保管されている大きな倉庫がある。ある一点においては王立図書館よりも優秀なそこに行けば、この仮説を事実と出来る何かが見つかると睨んだサンディアルトは、少し前から足繁く通い調べ物に勤しんでいた。
その日も当然、自身にある便利な翼を使って家族への挨拶もそこそこにそこへ向かった。
他の公家とは一線を期するほど広大な場所を治めるディリア家の領地は、海辺とは反対方向の辺境にあり、小国とは言え王都からはそれなりの距離がある。だからこそ人の足とは違う空を駆ける翼は、こういう時とても便利だと改めて実感した。
こうなってしまえば便利としか言いようのないその姿を利用すれば、普通なら数日かかる道のりを数時間で往復することが出来るのだ。おかげでとても有意義に時間を使えたことに欣然と調べ物に勤しめたサンディアルトは、今では自身の置かれている状況を正確に把握していた。
――そう、やっとだ。やっと解決する。
そう欣快を覚えた気持ちが薄れる間もなく憮然とした感情に一瞬で塗りつぶされた。その時の感情が思わず顔に出てしまう。
やっと伸ばした手が目的のものを掴めそうになったと、そう勇み足で帰ってきてみれば今度はなんだ。
(密輸疑惑の不法入国者だと?)
先ほどアリアディスに聞いた話を思い出して、鬱とした気持ちになった。
次から次へと、冗談じゃない。
暢気なことを言っていられない状況が目の前に迫っている事実に、悪態を付きたくなるのも仕方が無いだろう。
おまけにその不法入国者と思しき人物とフレディが、彼女の居住の近くで鉢合った。そのときの彼女の様子を思い出して、サンディアルトは眉をひそめた。
自分のことにはとことん鈍くて、怖いことにも不快なことにも鈍磨なあの人が、他者へ縋るほどに怯えていた様子を思い出してサンディアルトの胸中には後悔にも似た思いが渦巻いていた。彼女自身が気付いていたのかは知らないが、もし自分でも気付かずにそれほどの恐怖を感じたのだと思ったら居たたまれなかった。
もっと気をつけるべきだったのだ。誰もいない場所で一人で生活しているのだから、屋敷で生活している時と同じ気持ちでいていいわけがなかった。
これではなんのために一緒にいたのか、まるで意味が無い。
自分のことに構っている場合ではないと悟ったサンディアルトは、だから間を置かずに確認に走った。
確かに、この国には特筆した産物もなければ観光地として博している場所も存在しない。だが一つだけ、他の国にはないものがある。
そしてそれが、爆発的な価値をもたらしていることもまた、事実だった。
今までも密漁まがいの輩が皆無だったわけではない。竜種を狙った商売をしたがる人間は後を絶たないし、実際多くの国々で竜眼や竜鱗は高額で取引されている。
非常に解せないが、これもある種の必要悪だと割り切るしかない。何もかもを取り締まってしまえば、もっと度を超えた密売が横行してしまうだけだ。
それに興味本位だけで手を出す人間には、生きた竜種を見つけることは不可能だ。存在自体を秘匿にしていないとは言え、その価値を正しく理解している国王はそれだけの防衛をきちんと施していた。そしてそれは、この国を知る人間にとっては思いも付かない方法を以てしている。
――だがあの森の状態、サラザールの話をもとに考えると魔術師かそれに相当する知識を持っている人間の仕業だと考えるのが妥当だろう。
だた、あの罠は物理的なものだったと思い返すサンディアルトの脳裏にあったのは、間抜けにも自分が引っかかってしまったあの真新しい罠についてだった。
少なくとも物理的な罠を設置するような人間も関わっている、と言うことだ。もしかしなくてもこの件は、思っている以上の人数が関わっているかもしれないとため息した。
(しかし、今の段階では何とも…)
考えながら、視線を上げてサラザールの手にある腕輪を見やった。
「これ、この内側をぐるっと走ってる模様。単なる装飾の柄かと思ってたんだけど、どうやらこれ、古語の一種らしいんだ。気になって調べたら、持ち主…リリアナって人に向けたメッセージだった」
贈り物だったんだねと言って、古ぼけた腕輪の内輪が見えるように傾けて差し出して見せたサラザールは、そこに刻まれた言葉を読み上げる。
――愛しい娘、リリアナへ。そこにはそう書かれているらしい。
それを聞いたアリアディスは不思議な面持ちで首を傾げた。
それは一見して、女性が好むような装飾具には見えなかったからだろう。現にサンディアルトも、初めは腕輪だと言ったサラザールの言葉を実はあまり信じていなかった。
アリアディスにしても同様だ。そういう無骨な代物が女性の所有物だったということが不思議だった。
「とても娘へ贈るにしては無骨すぎるよね。さすがの僕も、もう少し他になんかなかったのって思ったくらいだ。だからこれじゃないといけない理由でもあったのかもしれない。…まあ実際どうだったのかなんて、もういない本人しか知らないんだからああだこうだ言っても意味なんか無いんだけど。事実だけ見たら、ただのプレゼントって言うには、ぽくないってことくらいだね」
サラザール曰く、その腕輪の素材は今では稀少すぎて市場に出ない金属で、繊細な加工には向かない代物だそうだ。
金属にしては脆いそれは、薄く長く伸ばしてしまえば脆弱すぎてとてもではないが腕にも指にも嵌められない。手を動かすだけですぐに歪んでしまうことだろう。
そういったものは総じて、装飾には向かないが魔力を収集する能力が飛び抜けて高い傾向が強かった。だからそういう金属は、同じように魔力を収集する力の強い宝石の装飾に使われることが多く、直接身に付けるものといえばブローチのようなものがほとんどだという。
「…ここに何かが宿ってたのは確かなんだ。でも今はなんにも感じない」
それは魔力か魔術か。あるいは、それ以外の何かだったのか。
サラザールは少しでも何かを感じ取りたくて、手の中の物をじっと見つめた。けれど、やっぱりそこからは何も感じられなかったらしい。手に持ったそれを玩びながらじっと視線を落としたままのサラザールは、ため息をついた。
そして少しだけ間を置いてから、サンディアルトに顔を向ける。
「…初めは、ここに宿ってたものが僕の魔力に反応して、霧散したのが君に影響したんだと思ってた。……でも、今はちょっと違うんじゃないかって思ってる」
「……それは、リリアナ嬢の事を調べた結果そう思った、ってことかな?」
「うん、それもあるけど…」
言葉を濁したサラザールはあの日の出来事を思い返した。
きっかけは確かにそれだった。サンディアルトが竜に変じるようになってしまった、あの事故。
事故と言っていいのかはいまいち謎だが、ガラクタばかりだと思っていた師匠の収集品にそんな曰くの付いた物が紛れているなんてサラザールは思ってもいなかったのだ。
強い呪いは姿形を変えてしまうこともあるけれど、侵されてしまえば容易に払拭は出来ないものがほとんどだ。長い時間を掛ければ浄化できることもあれば、どんなに頑張っても払拭しきれないものも存在する。だからこそ疑問だった。
そんな危ないものだったらさすがにガラクタ扱いはされていないはずだし、見れば分かる。だから少し妙だと思ったものの、他にめぼしい要因が見つからなかったからこれを調べることから始めたのだ。いわば消去法で、そんな他愛のない理由だった。でもそれが思わぬ方向に視点が向く結果になった。
そうして分かったのはサンディアルトの竜化の原因というよりも、長い間知りたかった黒竜の結界についてだった。
じつは腕輪自体は師匠の遺品を整理していたときに見つけていたものだった。その奇妙な雰囲気に、すぐに碌なものでなさそうだと思ったから知らんふりをしたのだ。こんな曰くだとは露ほども思わなかったが、見て見ぬふりをしたのは下手に触って面倒なことになるのが嫌だったから。
それどころではなかったせいもあったけれど、その面倒が自身の知りたいことに直結しているなんて夢にも思っていなかった所為である。知ってたら後回しになどしなかった。
しかし気付いてしまえば、それを異質だと気味悪がるよりも探究心が勝るのがサラザールという人間だった。
綴られた見たこともない古語や、それを象る珍しい金属。加えて施されていた小さな封印に、驚くほど蓄積された魔力の量。そしてなにより、黒竜に縁がある物かもしれないということが、サラザールの驚きと興味を一層に膨らませた。
ここまで来ると、最早師匠がこれを所持していたことそのものに偽計を覚えるレベルだった。なんでこんな物を持っていたのかいつどこで手に入れたのか、聞きたいことは山ほどあったけれど、それは今更不可能だ。考えても答えが出ないので推察は無意味なことであろう。
そしてもう一つ暴露するならば、この時点でサンディアルトの竜化とこの腕輪の関係性について調べるというという、当初の目的などすっぽり頭から抜け落ちてしまっていたりもした。
断じてわざとでは無い。が、あまり器用なことが出来ないのもまたサラザールという人間だった。
そうして勤しんだ調べ物は結果として、そのリリアナという名前から生家を割り出し、尚且つ腕輪の持ち主が黒竜自身と接点があったというところまで突き止めた。
まさか直結していたとは思ってもいなかったサラザールはちょっと驚きながらも、ならばと師匠の収集品だったこの腕輪のことをもっと詳しく調べることにしたのだ。
本来ならば、そこで気付くべきだった。ごく一般的なお嬢様だった普通の人間が、意図してそんな力を残せるはずがないことを。
そう、リリアナという人は少しだけ変わり者だっただけで、ごく一般的な普通の令嬢だった。
魔術師でもなければ、それを駆使して意識的に魔術を施行していたわけでもない。
アストメリアを生家とする時点で、普通とは少し言いがたい気がするのは単なる先入観であり、リリアナという人間を形成するために用いるのはあまりにも偏見が過ぎるというものだ。
人が自ら生まれを選べない以上、生家は個人の生い立ちにおいて付加価値程度のものでしかない。
(まあ、お貴族様ってのはそう簡単にはいかないんだろうけど)
お家柄を背負うってのも大変なんだな、と若干哀れんだ気持ちで無意識にサンディアルトを見ていたサラザールは、腕輪に視線を戻して思った。
そう、少し考えれば分かることだった。
きっとこれを持っていた人にとって、それは「付加価値程度」なんかではなかったのだと。
いくらその人が風変わりで不思議なことに囲まれているような人だったとしても、持っていた物が、魔力を収集する力に長けた金属だったとしても。
呪に変わるほどの強い思いが染みついていることに対して、それは異常なことなのだともっと早くに気付くべきだった。
きっとそこには、サラザールが付加価値程度に思うそれが大いに関係しているだろう事は、あまり貴族社会に詳しくないサラザールにだって理解できる。




