第弍拾四話 ゴブリン狩って何が悪い。
人生初の女性に告白されてどんな対応したら良いか困った作者ですが別に悪くないんでOK出しちゃいました。
そのせいで更新遅れました。
決して「リア充」ではありません。決して。
そんな事はさておき、
別れとは辛いものですね。
先日友人が「故郷に帰る」とカッコいいこと言って、長野に帰りました。
昨日戻ってきましたけど。
「先ずは一匹!!」
目の前に現れたゴブリンを木刀で叩き倒す。
木刀の斬れ味が悪いため、鈍い感覚が木刀の握った手に伝わってくる。
「二匹目っ!!」
さっきのゴブリンと同様に攻撃を繰り出す。
ゴブリンは、悲鳴も上げずに崩れる。
「これなら、木刀でも大丈夫だろ」
右手に持っている木刀を見て俺は呟いた。
基本、魔物を倒す際に関わってくるのは武器の強さであり、レベルやランクはそれにプラスαされる。
当然、レベルの低いやつが木刀なんか振り回したところで何のダメージも与えられない。
俺はゴブリン二匹を倒して安心した。
レベルを確認すると14から16に上がっていた。
正直、セコイ手を使ってゲームでレベルとか上げる奴を見ると腹を立てたが、今は命がかかってるといえる。
そんなのは関係ない。
俺はその後、ゴブリンを大量に乱獲を続けた。
「もう…しんどい」
同じ姿をして、同じ攻撃を繰り出して来るゴブリンを、同じ角度から木刀を振りかぶり、倒す。
こんな、作業のようなことをしていると、辛くなってきた。
「あっ……」
そんな時、目の前に水色の魔物が現れた。
俺はそれを見ると即座に神殺しランクを発動させる。
「よりによって、スライムとはな」
スライムは陽気にポコポコッと音を立てている。
そして、それは俺を見つけると襲いかかってきた。
普段、ゲームをプレイしていた時なら、即座に逃げていただろう。
しかし今の俺にはプレイしていた時とは違うものがある。
神殺しランクだ。
このランクの強さには正直驚かされる。
例えば、今のスライムの動きが、普通に走ってきているスピードで見えることだ。
俺はスライムの攻撃を避け、斬り付ける。
流石に木刀では一撃で倒せないようだ。もう一度、もう一度。
四回くらい斬りつけたところで、スライムはノックアウトした。
レベルを確認する。
もうレベル64か…
強いスライムでさえ、レベルは1しか上がらなかった。
ま、確実に1上がるから良いんだけど。
俺がその後もゴブリン狩りを続けていると…
「そんなにゴブリンを狩って楽しいですか?」
ある女性の声が聞こえた。
しかし、俺は目の前にいるゴブリン達を斬り付けるのを止めずに答える。
「うん、楽しいですよ?」
俺は目の前のゴブリン達を全て斬り付け終わると、その声の持ち主の方へ顔を向ける。
「う…ウラ…?」
その女性はウラであった。
しかし、どこか違う…
「私の名前を知っているのですか?」
ウラは俺に聞いて来る。
ああ、そうか。今は俺は女の姿だったんだ。
「いや、虫の知らせ?でウラーニアって人を聞いただけで…」
「なんだ。そうだったんですか」
ウラが答えた後、ウラの装備を見る。
ルロイ装備では無く、トルー装備をしているではないか。
トルー装備は、トルーという準ボスである魔物を何回も倒して、その素材をギルドに持っていけば、装備を作って貰える。
「その装備は、トルー装備だよね?一人で手に入れたの?」
「はい。一人で手に入れましたよ」
少しドヤ顔気味で俺を見る。
あのウラがトルーを倒せたのか…
何だか我が子の成長を見ているようで、軽く目頭が…
「レベルは…いくつなの?」
「レベルですか?レベルは……152ですよ」
152だと!?どうやって、たった三日間程度でそんなにレベルを…
ま、まぁ、確かに出来ないことではないのだが、序盤や中盤ではまず不可能だ…
「……猫耳、良いですね」
ウラが羨まし気に俺の頭の方に視線をやる。
「えっ?」
「あ、いや、なんでもないです!」
そういえば願い事は三日間しか続かない訳だから、ウラは猫耳を失ったことになる。
「で、ウラーニアは何をしにここへ?」
「……ヨシハルという男」
いや、ヨシハルは目の前に居るよ?
「ヨシハルという男が何?」
少し胸がドキドキしながら期待を込めた目線を送る。
(まさか、俺に感謝の気持ちを…?嬉しいなぁー)
「……ヨシハルという男を殺すためです」
ウラは力強くそう言い放った。
「へ?」
俺は目が点になる。
それは感謝の気持ちなんてものではなく、殺意の気持ちだった。




