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外れ伯爵家の三女、領地で無双する  作者: 森のカフェしっぽっぽ


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第73話 マイマリツゥ最大の家と新たな生活

 マイマリツゥ街に戻ったアイリスたちは、屋台の子供たちの世話と並行して、街一番の広大な土地を購入する計画を立てていた。街の中央、商業地区と住宅地の境界に位置するその土地は、広さも利便性も格別で、屋台と孤児たちの生活拠点を一箇所にまとめるには理想的だった。


 「ここに家を建てれば、子供たちももっと快適に過ごせるわね」


 アイリスが購入手続きを済ませ、土地の広さを見渡す。目の前には広々とした空き地が広がり、周囲の商人や住民も興味津々で覗き込む。ガルドは剣を肩に担ぎながら、腕を組んで視察する。


 「ここなら安全面も考えやすい。壁や門をしっかり作れば、子供たちが外で危険に遭う心配もないな」


 リーナも頷き、地下や上階の構造についてアイリスに提案する。アリエルは魔法の補助で安全設計を補助し、レオは建材や工房の効率を考えつつ、付与魔法で建材の耐久性を強化する方法を検討していた。


 そして依頼先は、街で名高いドワーフ親方の大工工房。重厚な木材と精密な石工技術で知られ、彼の手にかかればレンガ建ての大規模建造も確実に完成する。


 「親方、お願いしたいのは地下と四階建ての建物です」


 アイリスは設計図を示す。地下は物置、一階には風呂、トイレ、キッチン、食堂、工房、教室。二階と三階には子供たち、ルク、セリル、そして客用の部屋を四部屋。四階は冒険者組の部屋と物置――。


 ドワーフ親方はひげを撫でながら設計図を見つめ、目を細める。


 「なるほど……四階建てか。地下の強度も必要だな。安全性と耐久性、両方を考えれば、レンガ建てが最適だろう」


 彼の頷きに、アイリスは安心する。工房から提供される素材とドワーフの技術で、建物は何十年も持つ堅牢なものになる。


 工事が始まると、街の住民も興味津々で建設現場を見守る。アイリスたちは定期的に現場を訪れ、作業の進行状況を確認。レオは付与魔法で建材を強化し、作業効率を上げる。アリエルは光魔法で夜間の作業も安全に行えるように支援する。ガルドとリーナは子供たちや周囲の安全を監督する。


 数週間の工事を経て、建物の輪郭が現れる。レンガと木材の組み合わせで頑丈かつ落ち着いた外観。窓からは明かりが漏れ、内部の広々とした階層が確認できる。地下は広い物置として活用可能で、一階のキッチンと食堂は調理や食事に十分なスペースを確保。教室や工房も作業がしやすいよう設計されている。


 「完成間近ね……」


 アイリスは現場の中央に立ち、遠くから建物全体を眺める。ガルドとリーナも満足そうに頷き、アリエルは魔法補助の最終調整を行う。レオは付与魔法で建物の耐久性を確認し、すべての階層が安全であることを保証する。


 子供たちは完成間近の建物を見て目を輝かせる。屋台での作業や日常生活の延長として、ここで新しい生活が始まるのだ。ルクとセリルも自分の部屋や子供たちの部屋の配置を確認し、家具や学用品の配置計画を立てる。


 ついに完成。レンガ建て四階建ての新居は、マイマリツゥ街で最大級の規模を誇り、冒険者組と子供たちの生活を完全に支える拠点となった。地下物置には食材や調味料、冒険用品を収納。キッチンと食堂、工房、教室は一階に集約され、子供たちの学習や生活、屋台運営も一か所で行える。二階と三階には子供たちとルク、セリル、客室も完備。四階には冒険者組の個室と物置を配置し、長期滞在や休息にも対応可能だ。


 完成式の日、アイリスは全員を集め、建物の前で挨拶する。


「これからここが、みんなの家よ。安全に過ごして、学び、働き、遊ぶ場所。屋台もここから運営していくわ」


 子供たちは笑顔で応え、ガルドやリーナも満足そうに頷く。アリエルは魔法で建物の安全確認を行い、レオは付与魔法で全階層を補強する。


 マイマリツゥ街での新生活が始まる瞬間、アイリスたちは胸の奥に達成感を抱きつつも、次の冒険への期待を忘れなかった。子供たちの笑顔と安全、仲間との信頼、そして街の活気――すべてを守りつつ、彼らの冒険はこれからも続いていく。



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