第2話「心を、奪われた」
通路の出口から光が溢れ出す。二人が闘技場に姿を現した瞬間、観客席が爆発したような歓声に包まれた。石造りの円形闘技場は五千人収容の巨大なすり鉢状で、観客席は帝都の市民で満員、貴賓席にも貴族や各国の要人がひしめいている。賭けの倍率を示す掲示板には「リーズレット勝利:1.1倍」「挑戦者勝利:321倍」と表示されていた。
『さあ皆様! 本日の挑戦者は、帝国剣闘試合を見事勝ち抜いた謎の優勝者! 対するは我らが帝国の姫騎士、リーズレット=ヴァレンタイン殿下! この四年、無敗を誇る絶対女王に、ついに挑む者が現れました!』
リーズレットが闘技場の中央に進み出ると、観客から黄色い声援が飛ぶ。その心臓は、試合前特有の高揚でとくとくと早鐘を打っていた。この感覚は嫌いではない。むしろ好きだった。強者と刃を交える瞬間だけが、皇女という立場から解放される一瞬なのだから。
観客席上段からガルムが腕組みで見下ろしながら呟く。
「さて、どうなるかねぇ」
「ガルムに聞いたぞ。風の刃か……剣の間合いまで近づく前にお陀仏という訳か……」
闘技場の中央で足を止め、タクミは振り返った。風がリーズレットの金髪をふわりと持ち上げる。
「あら、ちゃんと調べてるじゃない。少しは見込みあるわね」
審判が両者の間に立ち、形式的な注意事項を読み上げ始めた。殺しは禁止、降参か戦闘不能で決着。毎度おなじみの説明だ。
「両者、構え!」
リーズレットが剣を正眼に構えた瞬間、空気が変質した。背後に風が渦巻き始め、陽炎のように揺らめく透明な刃が次々と形成されていく。観客席から感嘆のため息が漏れた。
――本物の魔法、か……
ガルムから話には聞いていたが、実際に目の当たりにすると想像以上のものだった。人の身で魔力を操れる者など、この大陸でも片手の指で数えるほどしかいない。ましてこれほど精緻に、これほどの規模で行使できる者となれば、皆無に等しいだろう。剣の腕だけでも十分すぎるほどの脅威だというのに、この女はその上に人智を超えた力まで併せ持っている。タクミの口元に、自然と笑みが浮かんだ。
「近づく前に終わるかどうか、試してみる?」
不敵に微笑むリーズレット。審判の旗が振り下ろされた。試合開始の合図だ。その瞬間、闘技場の風向きが変わった。
初手から容赦がなかった。地を蹴ったリーズレットが猛然と突進すると同時に、彼女の背後に風の刃が扇状に展開、四方八方からタクミめがけて殺到する。その軌道は直線だけでなく、風に乗って曲線を描きながら迫ってくる。一本でも喰らえば肉を裂き、二本目で骨を砕き、三本目が心臓を貫く必殺の連撃だ。
「速ぇ……! やっぱ化け物だあの女!」
観客席で身を乗り出す誰かの声。風の刃の初撃がタクミに到達するまで、わずか瞬き一つ分の猶予しかなかった。
「剣の間合いが関係ないのはこちらも同じ事!」
左手から伸びる見えない糸――暗糸が、剣を持つリーズレットの右腕の篭手だけを破壊する。
金属が砕ける甲高い音が闘技場に響いた。彼女の右腕の篭手、その前腕部を覆っていた白銀色の防具が突如として弾け飛び、破片が宙を舞う。
「っ!?」
突進の勢いが一瞬鈍った。風の刃はリーズレットの動揺に呼応するように軌道がぶれ、タクミの頬をかすめるに留まる。
観客席がざわついた。何が起きたのか誰にも見えなかったからだ。リーズレットが自分で篭手を外したわけではない。攻撃を受けたわけでもない。なのに壊れた。
「……何、今の」
砕けた篭手の残骸を呆然と見つめた後、リーズレットは右腕に走った微かな痛みに顔をしかめた。即座に距離を取り、剣を構え直しながら右腕をさする。血は出ていない。切り傷もない。だが確かに、何かに弾かれた感触だけはあった。先ほどまでの高揚が、じわりと警戒に塗り替えられていく。
「おい……何だ今のは。ワシの時と同じだ……」
観客席で目を剥くガルム。彼だけが知っていた。決勝で自分が敗れた時も、同じように見えない攻撃を受けていたことを。しかしガルムは口を噤む。戦士の誇りにかけて、手の内をばらす真似はしない。
リーズレットは警戒心を最大まで引き上げ、背後で渦巻く風をさらに強めた。空気を裂く唸りが一段と鋭さを増す。
「見えない武器……そういうこと。面白いじゃない」
だがその声とは裏腹に、彼女の瞳には初めての緊張が宿っていた。
「どうかな、魔法かもしれないぞ」
風の刃を周囲に旋回させながら、探るようにタクミを見据えてくる。
「魔法、ね……」
リーズレットの頭が高速で回転しているのが見て取れた。魔力を操る彼女は、魔力の流れを感知できるはずだった。しかしタクミからは一切の魔力反応がない。それは彼女の経験則からすれば異常なことなのであった。
ふいに口元が緩んだ。
「いいわ。種がわからないなら、わからないまま全部叩き潰すだけよ」
リーズレットが地面を踏み抜いた。地面にひび割れが走るほどの踏み込みから、爆発的な加速。今度は先ほどとは比較にならない速度だった。風の刃も連動し、扇状ではなく全方位からタクミを包囲するように殺到する。逃げ場を潰す陣形だ。
「いいぞリズ! 押し潰せ!」
観客席から身を乗り出して叫ぶ誰か。だがリーズレットの意識は完全にタクミだけに向いていた。右腕の篭手が破壊されたあの一撃。あれは攻撃ではない。篭手だけを狙った、恐ろしく精密な「何か」。つまり、こちらの武器を無力化する手段を持っている。
――あの男、殺す気がないとか言っておきながら……やってること相当えげつないわよ
心の中で歯噛みするリーズレット。風の刃の一本がタクミの死角から首筋めがけて飛ぶ。同時に彼女本人も剣の間合いまで詰めにかかった。二方向同時攻撃だ。
リーズレットの剣の一撃を、タクミは右手の宝刀ヒヒイロカネで弾き、間合いを取る。
「折れない! その剣、普通の武器ではないな!」
剣が弾かれ、腕が痺れたことに驚いたのはリーズレットのほうだった。
「……へえ」
リーズレットの剣はオリハルコンの聖剣である。普通の剣でオリハルコンの一撃をまともに受ければ、刃ごと両断されるのが道理だ。にもかかわらずタクミの剣は健在。リーズレットの目がすっと細くなる。
彼女は風の刃を一旦背後に戻し、聖剣の切っ先をタクミに向けたまま構えを解かない。
「あなたこそ。その剣、ただの業物じゃないでしょう」
観客席がどよめいた。二人の攻防が目で追えないレベルに達し始めたことに、一般の観客はついていけなくなっている。わかるのは、この四年間無敗の女王が本気の構えを取っているという事実だけだ。
「あの兄ちゃん、ワシとの試合じゃ本気出してなかったな……」
顎髭を撫でながら唸るガルムをよそに、リーズレットは不意に、戦闘中とは思えない柔らかい笑みを浮かべた。試合の緊張の中に、場違いなほど艶めいた色がふっと差し込む。
「ねえ、一つ提案があるんだけど」
聖剣をくるりと回し、肩に乗せる。隙だらけの姿勢だが、背後の風は消えていない。
「あなたが勝ったら、結婚してあげてもいいわよ?」
闘技場が一瞬静まり返り、次の瞬間、観客席全体が揺れるほどの大騒ぎになった。
――口をついて出た言葉に、リーズレット自身が一番驚いていた。なぜそんなことを言ったのか、自分でもわからない。ただ、目の前のこの男になら負けても構わないと、心のどこかがそう囁いていた。
「面白い! ならば手加減はいらないようだな」
距離を取ったまま、暗糸でリーズレットの肩当てと脛当てを吹き飛ばす。
乾いた破砕音が二つ、立て続けに闘技場を揺らした。彼女の左肩の肩当てと右脛の脛当てが、まるで内側から爆ぜたかのように粉々に弾け飛ぶ。
「っ……!」
よろめきはしなかったが、体勢が崩れた。鎧の重量バランスが狂い、わずかに左に傾く。
観客席は騒然としていた。まただ。また見えない攻撃。しかも鎧だけを正確に撃ち抜いている。誰かがおかしいと叫び、別の誰かが呪いだと喚いた。貴賓席の要人たちも首を傾げている。
胸当てのほか、左腕の篭手、右肩の肩当て、左脛の脛当てだけが辛うじて残った姿で、リーズレットは自分の身体を見下ろした。傷はない。血も出ていない。装備だけが剥がされていく。
その事実が意味するところに気づいた瞬間、彼女の顔から余裕が消えた。これは殺し合いではない。武装解除だ。つまりこの男は、最初から自分を傷つける気がないのだ。
「あなた……私を馬鹿にしてるの?」
声が震えていた。怒りか、それとも別の何かか。背後の風がさらに勢いを増し、渦を巻く音が闘技場全体を覆うほどに膨れ上がった。
「おい……あれはヤベえぞ」
顔が青ざめる誰かの声。
「そこだ!」
リーズレットがバランスを崩した瞬間、暗糸が聖剣の柄に絡みついた。次の瞬間、握っていたはずの彼女の指先から聖剣がするりと引き抜かれ、見えない糸に引かれるようにして宙を滑り、タクミの手元まで運ばれてくる。彼は咄嗟に自分の剣を鞘に収め、代わりにその聖剣を握った。
「ほう、オリハルコンの剣か?」
聖剣からリーズレットの手が離れた。気づけば青みがかった刀身は、タクミの手の中にあった。
彼女は素手になった両手を見つめて、固まった。渦巻いていた風が、音もなく霧散していく。
「う、嘘……」
闘技場全体が静まり返った。この四年間無敗の帝国最強の騎士が、武器を奪われた。その光景を目の当たりにした観客たちは、自分たちの見ているものが信じられなかった。
リーズレットの顔が耳まで真っ赤に染まった。恥辱か、怒りか。おそらく両方だろう。だが同時に、心臓の音が試合開始の時とは明らかに違う速さで、違う理由で高鳴り始めていることに、彼女自身はまだ気づいていなかった。
「か、返しなさい! それ私の!」
素手のまま掴みかかろうとして、足がもつれる。肩当てと脛当てを失ったせいで重心が定まらないのだ。よろけてタクミの胸に倒れ込む形になり、豊かな胸が体に押し付けられた。
観客席から悲鳴と歓声が入り混じった大合唱が巻き起こる。
至近距離で目が合い、リーズレットの顔がさらに赤くなる。
「は、離れなさい!」
身体が密着した、その刹那。タクミが顔を寄せると、あっと思う間もなく唇同士が触れた。
「お前を、いただくぞ!」
すぐに彼女の肩を突き飛ばして間合いを取り、空中で聖剣を一閃する。その一振りで渦巻いていた風が跡形もなくかき消された。
「魔封じの力があるようだな」
唇が離れた瞬間、リーズレットは石像のように固まっていた。闘技場のど真ん中で、五千人の観客の前で、キスされた。その事実を脳が処理するのに数秒を要したらしい。心臓が、耳の奥で鳴っているのではないかと思うほど激しく脈打っている。試合の興奮でも、屈辱でもない、もっと知らない種類の熱だった。
「な……なな……」
口元を手で覆い、目を見開いたまま言葉にならない声を漏らす。
そして貴賓席が騒然となった。要人たちが身を乗り出し、何が起きたのか議論を始めている。
リーズレットはようやく再起動したようだった。顔は赤いままだが、瞳には戦意と困惑が入り混じっている。
「私の聖剣で……私の魔法を……」
素手で構えを取る。だが明らかに勝ち目が薄い。武器は奪われ、魔法は封じられ、鎧は半壊。それでも彼女の足は震えていなかった。
「あなた……本気で私を奪う気?」
「無理矢理奪う気はない……が、俺が勝ったら結婚すると、言ったのはおまえだろう。騎士に二言はないな!」
タクミの声が闘技場全体に響き渡る。リーズレットの聖剣を肩に担ぎ、堂々と立つその姿は、まるで勝者の凱旋だった。
「ぐっ」と言葉に詰まったリーズレットの表情。確かに自分から言った。言ったのだ。「結婚してあげる」と。
「そ、それは……戦いに勝ったらの話で……」
だが現状はどうか。武器は奪われ、魔法は封じられ、鎧は半壊。対してタクミは無傷。どう見ても勝敗は決している。審判すら旗を上げかねている状況だった。
リーズレットは唇を噛んだ。悔しさと、それとは別の感情が胸の奥でぐちゃぐちゃに絡まっているのが、傍から見てもわかった。この四年待ち続けた「自分より強い人」。それが今、目の前にいる。しかもキスまでされた。
観客席が静まり返る。固唾を飲んで彼女の返答を待っていた。
「おいおい……マジか……?」
隣の観客を突き飛ばしながら立ち上がる誰かの声。
リーズレットはまっすぐタクミだけを見据えた。その目にはもう戦意ではなく、覚悟があった。
「……いいわ。騎士に二言はない」
その一言が落ちた瞬間、闘技場が割れたような大歓声に包まれた。
「賢明な判断だ。これ以上試合を続けると言うなら、次はお前の胸当てを吹き飛ばさなければならなくなる」
その言葉の意味が浸透するのに一拍かかった。そして理解が広がった瞬間、観客席の男たちが色めき立ち、女たちが黄色い悲鳴を上げる。
リーズレットは一瞬きょとんとして、それから自分の胸元を見下ろし、顔面が爆発したように紅潮した。
「っ……!!」
豊満な胸を包む胸当て。それが弾け飛ぶ光景を想像した観客たちの興奮は凄まじく、賭けの配当がどうとかいう話はもう誰の頭にも残っていないようだった。
彼女は両腕で胸を庇うように抱え込んだ。戦闘態勢とは程遠い、完全に乙女の防御姿勢だ。
「へ、変態! 騎士の試合でそんなこと……!」
しかしリーズレットの脳裏に、ある考えがよぎったらしい。つまりこの男――タクミは、自分を辱めるつもりはなく、紳士的に試合を終わらせようとしている。素手で戦えないことを見抜いた上で。
深呼吸をひとつ。ふたつ。みっつ。
そしてリーズレットは静かに片膝をつき、頭を垂れた。
「……参りました」
審判が旗を振り下ろす。決着。今年の剣闘試合、優勝者はタクミ。そして帝国最強の姫騎士リーズレット=ヴァレンタインは、この男と結婚すると宣言したのであった。
タクミはリーズレットの手を取り、立ち上がらせた。
「怪我はないか?」
肩を貸し、腰に手をまわす。
「肌を傷つけたつもりはないのだが……」
闘技場が祝福の拍手と歓声に包まれる中、タクミはリーズレットの腰に手を回したまま、ゆっくりと退場口へ向かっていた。
彼女はタクミの肩に体重を預けながら、顔を背ける。耳が赤い。
「怪我なんて……してないわよ。あなた、全部鎧だけ狙ってたでしょう」
見抜かれていた。篭手、肩当て、脛当て、そして聖剣。すべて彼女の身体を傷つけずに武装だけを剥ぎ取る精密な攻撃だったことを、この姫騎士は正確に理解していた。
ちらりとタクミの横顔を見上げて、すぐに目を逸らすリーズレット。
「……なんで傷つけなかったの。私、本気だったのに」
その声には困惑が滲んでいた。この四年間、彼女に挑んだ者たちは例外なく全力で殺しにかかってきた。それなのにタクミは、肌に傷をつけることすら避けたのだ。
腰に回された手の温もりに、心臓がうるさいくらい鳴っているのを自覚してか、リーズレットはさらに顔を背けた。
「それと……さっきのキス。あれも試合の一部なわけ?」
退場口の薄暗い通路に差し掛かる。二人きりの空間が近づいていた。
「あれは、おまえからの求婚に対する、俺からの返答のつもりだったのだが。それに、未来の妻を傷つける訳にはいかない……」
通路に入った途端、背後の喧騒が遠のいた。松明の灯りが二人の影を壁に長く伸ばしている。
リーズレットの足が止まった。タクミの言葉が頭の中で反響しているのだろう。「未来の妻」「返答のつもり」。
「み、未来の……」
彼女の思考が完全に停止した。恋愛物の演劇を数え切れないほど鑑賞してきた彼女だが、いざ自分がその当事者になると、全く対応できないらしい。頬が熱い。心臓がうるさい。腰に添えられた手から逃げたいのか、もっと触れていてほしいのか、自分でもわからない――そんな葛藤が、その横顔に滲んで見えた。
試合開始の高揚から始まり、見えない攻撃への恐怖、武装を剥がされていく屈辱、そしてキスによる混乱。目まぐるしく塗り替えられてきた感情の果てに、今ようやく残っているのは、目の前のこの得体の知れない男から目が離せないという、ただそれだけの単純な事実だった。降参した瞬間、リーズレットは戦いに負けたのではない。この男に、心を奪われたのだ。もっとも、当の本人にその自覚はまだない。
「あ、あなたね……会って数時間の相手に求婚とか、普通じゃないわよ……?」
ようやく絞り出した声は、普段の凛とした姫騎士のものとはかけ離れた、か細いものだった。
それを言ったら「自分より強い人と結婚する」という条件を四年間貫いた彼女のほうがよほど普通ではないのだが、本人にその自覚はないらしい。
上目遣いにタクミを睨むが、睨んでいるつもりの瞳は潤んでいて、威圧感は皆無だった。
「それに……私のこと何も知らないくせに。料理とか全然できないし、部屋とか見たら引くわよ絶対」
帝国最強の姫騎士は今、必死に自分を下げることで相手に幻滅してもらおうと画策していた。しかしその手は、無意識にタクミの服の裾をきゅっと掴んでいる。
「忘れたのか? 結婚すると言ってきたのはそちらからだろう? それに……命を賭けた試合の中で求婚する方が普通じゃないと思うが」
正論だった。ぐうの音も出ない正論が、リーズレットの胸に突き刺さったらしい。
「そ、それは……そうだけど……」
ぐっと言葉に詰まり、服の裾を掴む指に力がこもる。反論の余地がなかった。試合の最中に「結婚してあげる」と言い放ったのは紛れもなく彼女自身である。しかもあの大観衆の前で。今さら撤回など帝国の威信に関わる。
リーズレットは観念したように深いため息をついた。金の髪がさらりと揺れる。
「わかったわよ……約束は守る。でもね」
人差し指をタクミの鼻先に突きつけた。目は潤んだままだが、精一杯の虚勢を張っている。
「私の部屋を見て幻滅しないこと。あと、あの試合で使った見えない攻撃の正体を教えること」
薄暗い通路の先に、まだ祝祭の光が待っている。だがタクミの旅は、この姫騎士との出会いによって、思いもよらない方向へ動き出そうとしていた。




