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小説を書こう

 小説を読んだり感想を書いたりと、『小説家になろう』にもだいぶん慣れて来た宮野さん。あと使っていない機能は、小説を投稿する機能ぐらいです。

 小説なんて書いた事もありませんが、ここまで来たらやって見たくなるのが人情という物。

 宮野さん、押すなと言われると押してしまう性格なのです。


「さて、書くにしても何をどうしたものだろう」


 けれどしょせん素人の宮野さん、小説なんてどう書けば良いのかさっぱりです。

 そこで『小説の書き方』という条件で検索をして、何本か指南書の様なエッセイを見つけ出しました。


「ふむふむ。まずはアイディアで、構成で……」


 そこに書かれた手順を参考にして、思いついた一つのネタを、捻らずにそのまま書き出す感じで、ものすごく短い短編っぽいものを一本書き上げてみます。


 書いたり消したり書き直したり、かなり試行錯誤を繰り返した末に、面白いかどうか本人には良く分りませんが、なんとなく短編小説っぽく見える作品が出来上がりました。

 後は『新規小説作成』を使って投稿するだけです。


「書いたのは良いが、これは何のジャンルに当てはまるだろうか? キーワードとは何を入れれば良いのだろうね?」


 読むときにジャンルやキーワードを気にしなかったツケが、ここで回ってくるとは予想外です。

 小説を書く時よりも投稿する時の方が悪戦苦闘したような気がしますけれど、ようやく投稿を完了しました。


 これで小説を書いて投稿する、という目的は達成した宮野さん、けれども今度は誰にどう読まれているか、気が気でありません。


「うーむ、大勢に見られていたら恥ずかしいが、誰にも見られていなかったら、それはそれでがっかりするぞ」


 何とも我儘な言い分の宮野さん。

 気になり過ぎて、仕事の合間のたびに自分の小説をチェックするその姿は、同僚たちから見るとかなり怪しい人だったかもしれません。


「ややっ、評価ポイントが付いているぞ! 感想も書かれている!」


 有り難いことに、助言や感想や評価などなど、色々と貰えました。

 何か貰う度に宮野さん大喜びです。

 これまでは「評価や感想を貰うと作者は喜ぶ」と言われても、そういうものかとぼんやり思うだけでしたが、実際に体験してみると、これは確かに嬉しい事です。


 ちょっとだけ作家気分を味わった宮野さん。

 小説を書くことにハマる人達の気持ちが、判ったような気がしました。


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