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わたし異世界でもふもふ達と楽しく過ごします! もふもふアパートカフェには癒し系もふもふと変わり者達が生活していました  作者: なかじまあゆこ


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手紙と鳥さん

「ルンルン♪ ランランラン♪ 今日も良い朝~」


わたしは空を見上げながら鼻歌を歌った。歌を歌うとなんだかスッとして元気になれる。今も空にはカラフルな鳥が飛びちゅんちゅんちゅんと、コーラスしてくれる。


なんてね、鳥はただ鳴いているだけなのかもしれないけれど。


唯奈ちゃんみたいに上手に歌うことは出来ないけどいいんだもんと微笑み、「ルンルン♪ ランランラン♪」とわたしは歌う。


その時、キツネの郵便配達員さんから受け取り郵便ポストの上に置いていた手紙が風に吹かれて飛んだ。


「あ、待って!」と、わたしは箒を投げ捨て手紙を追いかけた。


部屋の中に先に入れておけば良かったと後悔する。でも、今はそんなことより手紙を追いかけなきゃならない。


「お~い、待ってよ~」


わたしは、ひらひら舞う手紙を追いかける。けれど、手紙は今も風に飛ばされている。大事な手紙だったら大変だ。わたしは必死になり手紙を追いかけた。


その時、上空を舞いわたしの歌にちゅんちゅんちゅんと、コーラスしてくれていたカラフルな鳥が舞い降りてきた。そして、そのちょっと長いクチバシで風に吹かれている手紙を器用に掴んだ。


「わっ! 鳥さん凄い~」


わたしは手を叩いて歓声を上げた。


カラフルな鳥はこちらをチラリと見た。その手紙食べたりしないよねとわたしは少しだけ心配になった。


鳥は手紙を掴んだ状態のままだ。


「あの鳥さん……」


わたしはカラフルな鳥に近づいた。食べちゃったりしないよね。すると、カラフルな鳥もちゅんちゅーんと鳴き、着地したかと思うと、ひょこひょことこちらに近づいてきた。


そして、わたしの目の前に手紙を置いた。


「カラフルな鳥さんありがとう」


わたしは、目の前の足元に置かれた手紙に手を伸ばして拾った。


カラフルな鳥はちゅんーちゅーんと鳴き、いえいえどういたしましてと言っているように聞こえた。このもふもふパラダイスは動物は喋るけれど、鳥は喋らないのかなと、ちょっとだけ不思議に感じた。


それにしても動物も鳥も優しい世界だなと思うと嬉しくなる。それと、人間も優しいもんね。


「カラフルな鳥さん、またね」とわたしは、カラフルな鳥に手を振った。


すると、カラフルな鳥はわたしの声に答えるかのようにちゅーんちゅーんと鳴き羽をパタパタさせた。


このままカラフルな鳥さんと遊んでいたいけれど、朝食の時間が始まってしまうのでまた今度だ。仕方がない。


わたしは名残惜しく感じながらもふもふアパートカフェへと戻った。


「さて、掃除が終わると朝ごはんだ~」と言ってわたしは笑顔を浮かべた。


今日の朝ごはんは何かな? シロッコの作る朝ごはんが早く食べたいな。


「シロッコちゃ~ん、お手紙だよ~」


わたしはカフェのドアを開き、中にいるシロッコに声をかけた。


「お手紙が来たんだね」


シロッコはお盆を手に持ちキッチンから出てきた。今日は真っ赤なワンピースを着ている。これはどうやらトマト料理が盛り沢山かな。


「うん、お手紙だよ~今日はトマト料理かな?」


「あらまにゃん! どうして分かったのにゃん?」


真っ赤なワンピース姿のシロッコが不思議そうに首を傾げた。


「だって、真っ赤なワンピースでトマトの気合いが入っているんだもん!」


わたしはそう答えにんまりと笑いながらシロッコに手紙を渡した。


シロッコはキッチンにパタパタと向かい、お盆を持って戻ってきた。真っ赤なワンピースがキラキラと眩しく輝いている。


テーブルには思った通りトマト料理が並べられた。


「シロッコちゃんやっぱりトマト料理だね」


「にゃははバレているにゃん」と笑いながら真っ赤なワンピースに身を包んだシロッコは料理を並べた。



トマトコロッケ、ナポリタンに卵とトマトのスープとどれもこれも全部美味しそうだ。


「美味しそうだね」


「うふふにゃん。わたしのご自慢のトマト料理だにゃん」


シロッコはにゃぱにゃぱと笑いご機嫌だ。


「トマトレタスサラダだぞ」


ケンがお盆にトマトレタスサラダを載せて運んできた。


「わっ! レタスよりトマトの方が多いね」


わたしは、トマトが山盛りのサラダボールを見て笑う。


「シロッコの畑で採れた新鮮なトマトが大量にあるからね」


ケンがサラダを並べながら答えた。


わたしがシロッコの料理を眺めニコニコ笑っていると、


「寝坊しちゃったにゃん。あ、トマト料理だ。美味しそうだにゃ~ん」


「わたしも寝坊したよ。くんくん、美味しそうな匂いだな~」


ミケにゃんとうさぴーが眠い目を擦りながらやって来た。


「もう、お寝坊さんなんだからにゃん」


シロッコは二匹の顔をじっと見て言った。


「にゃはは、ミケにゃんはお寝坊さんだにゃん」


「わたしもお寝坊さんだ。う~ん、くんくん美味しそうな匂い」


うさぴーは鼻をぴくぴく動かしている。かなりお腹が空いているようだ。


「ミケにゃんもお腹が空いたにゃん」



その時、


「わ~お寝坊しちゃったよ。みんなおはよう~」と唯奈ちゃんがカフェにやって来た。


「みんなお寝坊さんだね」


シロッコは呆れたように肉球のある可愛らしい両手を広げた。



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