お風呂は楽しい
それからわたしとミケにゃんは、「せ~の」、「せ~のにゃん」と声を合わせ顔をお湯に浸け同時に潜った。
そして、わたしとミケにゃんは鼻をブクブクさせた。一体何をやっているのかなと自分自身に呆れながらも楽しくて仕方がなかった。
ブクブクブクブク、ああ、もうバカらしいのに楽しいよ。ブクブクブクブク、ああ、やっぱり楽しいな。
「めちゃくちゃ楽しいぞ~!!」、「めちゃくちゃ楽しいにゃ~ん!!」
わたしとミケにゃんはほぼ同時にお湯から顔を出し叫んだ。そして、お互いの顔を見て笑い合った。
「ブクブクは楽しいね~」
「ブクブクは楽しいにゃん」
わたしとミケにゃんはか「せ~の」、「せ~のにゃ~ん」と声を合わせもう一度お湯に顔を浸け潜った。
そして、わたし達はまたまた鼻をブクブクさせお風呂タイムを満喫した。アヒルのおもちゃもカラフルな鳥のおもちゃも湯船にぷかぷかと楽しそうに浮かんでいる。
その時、「お風呂が騒がしいにゃん」と声が聞こえてきたのとほぼ同時に浴室の扉がガラガラと開いた。
「あらまにゃん。満里奈ちゃんとミケにゃんはお風呂で遊んでいるんだね」
入ってきたのはシロッコだった。
「にゃはは、ミケにゃんと満里奈ちゃんはお風呂で潜って鼻をブクブクさせて楽しんでいるにゃん」
ミケにゃんは自信ありげな表情で言った。
「えっ! お風呂で潜ったり鼻をブクブクさせたのかにゃん」
シロッコは呆れたような表情でわたしとミケにゃんの顔を交互に見た。
「うん、お風呂で遊んでいると楽しくてちょっとはしゃいでしまったよ~」
わたしはにっこり笑いながら言った。だって、楽しいんだもん。
「にゃはは、ミケにゃんはまだしも満里奈ちゃんまでお風呂に潜って遊んでいるなんてね」
シロッコは可笑しそうにわたしの顔を見て笑った。
「あはは、わたしも最初は戸惑ってしまったんだけどミケにゃんちゃんに楽しいよ~って言われて潜ってみるとこれがまた楽しかったんだよ」
わたしは湯船の中でにっこりと笑ってみせた。
「にゃはは、満里奈ちゃんは本当に楽しそうだよね」
シロッコは口元に手を当てて、くふふと笑う。
「うん、お風呂で湯に潜りミケにゃんちゃんと遊ぶのは最高だよ~それにもふもふパラダイスに来てからのわたしは幸せだよ。シロッコちゃん連れてきてくれてありがとう」
わたしは、湯船の中からシロッコを見上げて笑った。
「わたしはお礼を言われることなんてしてないけど、満里奈ちゃんにそう言ってもらえて嬉しいにゃん」
シロッコはちょっと照れたように笑った。その顔がとても可愛らしかった。やっぱり猫っていいなと思った。
「もふもふパラダイスは最高だ~」
わたしは声を張り上げて叫んでしまった。風呂場にわたしの声が響き渡る。きっと、風呂の外にも響いているばすだ。
「もふもふパラダイスは最高だにゃ~ん!」
ミケにゃんも声高々に叫んだ。
「もう、満里奈ちゃんもミケにゃんも声が大きいにゃん。もう少し静かにしてお風呂で遊ぶんだよ。いやいや、お風呂に浸かるんだよ」
シロッコはそう言って風呂場から出ていこうとしたのだけど、わたしは「シロッコちゃん、待って」と呼び止めてしまった。
シロッコはこちらに振り向き首を傾げた。
「シロッコちゃんも一緒にお湯に潜ろうよ」
「えっ! わたしは大人だもん潜らないにゃん」
シロッコは慌てたように白くてもふもふな肉球のある可愛らしい手をぶんぶん振った。
「大人だって潜ってもいいんだよ。ねっ、ミケにゃんちゃん」
わたしはぷかぷか湯船に浮かんでいるアヒルと遊んでいるミケにゃんに視線を向けて言った。
「うん、大人も子供も関係ないにゃ~ん! 楽しいことをするのが猫生一番だにゃん」
ミケにゃんはにゃぱっと笑う。
「う~ん、でもね……お風呂場は遊ぶ場所じゃないからにゃん」
「確かにそうだけど、お風呂で遊ぶと元気になれるよ」
「……う~ん、困ったにゃん」
シロッコは眉間に皺を寄せ唸った。
わたしとミケにゃんはそんなシロッコの顔をじっと眺めた。
「管理人としてはにゃんお風呂場で遊ぶことはちょっとなんだけどにゃん。シロッコとしては遊びたいかもね」
「じゃあ、潜ろうよ」、「潜ろうにゃ~ん!」とわたしとミケにゃんはほぼ同時に言った。
シロッコはしばらく考え「うん、わたしも潜ろうかな~」と言った。
「やった~」とわたしとミケにゃんは声を合わせて叫ぶ。
「じゃあ、わたしお風呂に入るにゃん。その前に体を洗わないとね」
それからシロッコは脱衣所で服を脱ぎ浴室に戻ってきて体を洗った。
「にゃはは、体も洗ったし綺麗だにゃん。では、わたしも入るにゃん」
シロッコは猫足のバスタブにざっぶーんと入ってきた。湯船は満員御礼でちょっと狭いけど大丈夫そうだ。
「さあ、みんなで潜りましょう~にゃん」とシロッコの声に続きわたし達はお湯に顔を浸けて潜った。




