お風呂でアヒルさんのおもちゃで遊ぶよ
部屋に戻りお風呂の準備をした。
風呂場に行くとミケにゃんがアヒルなどのおもちゃを持って立っていた。
「あ、満里奈ちゃんってば遅いにゃん。ミケにゃんは待ったよ」
「あはは、ミケにゃんちゃんごめんね。ってそんなに待たせたかな」
わたしは、笑いながら脱衣場で服を脱ぎカゴに入れた。
「にゃはは、お風呂タイムだよ~」
ミケにゃんも服を脱ぎカゴにぽいぽーいと入れてダッシュで浴室の扉をガラガラと開けた。
わたしもその可愛らしい背中を追いかけた。
浴室はホワイトの空間にピンク色の壁紙がお洒落だ。バスタブは猫足でとても可愛い。
ミケにゃんはにゃんにゃんと泡まみれになり体を洗っている。
「ミケにゃんちゃんは猫なのにお風呂が好きなんだね」
ミケにゃんはくるりとこちらに振り返り「うん、ミケにゃんはお風呂大好きだにゃん」と言ってにゃははと笑った。
「お風呂に入ると気持ちいいもんね」
わたしもミケにゃんの隣で体を洗った。そして、猫足のバスタブに入った。
ミケにゃんは嬉しそうにアヒルのおもちゃとこのもふもふパラダイスでよく見かけるカラフルな鳥のおもちゃをぷかぷかと浮かべた。
ミケにゃんもざっぶーんと猫足のバスタブに入ってきた。
「さあ、ミケにゃんはおもちゃで遊ぶにゃん。満里奈ちゃんに貸してあげるにゃん」
ミケにゃんは言いながらアヒルのおもちゃを差し出してきた。
「あはは、ありがとう、ミケにゃんちゃん」
わたしはミケにゃんの肉球のある可愛らしい手からアヒルのおもちゃを受け取った。
お風呂タイムをさあ、わたしも楽しもう。わたしも笑顔になった。
湯船にアヒルの可愛らしいおもちゃがぷかぷかと浮いている。なんだか自分が幼い子供に戻ったように感じた。
「にゃはは、可愛いにゃん!」
「うふふ、アヒルさん可愛いね」
可愛いにゃんと言っているミケにゃんがそもそも可愛らしいしそれに、このただ湯船にぷかぷか浮かんでいるアヒルが愛くるしくてたまらない。
「ミケにゃんってばアヒルさんが大好きなんだにゃん、それとこの鳥さんもね」
ミケにゃんはにっこりと笑いながら鳥のおもちゃも湯船に浮かべた。
「カラフルな鳥さんも可愛いね」
湯船にぷかぷかと浮かんでいるこのもふもふパラダイス独特のカラフルな鳥もとても可愛らしい。
そして、そのおもちゃのアヒルとカラフルな鳥と遊ぶミケにゃんを眺めていると癒されわたしの頬は緩む。
「満里奈ちゃんと一緒にお風呂に入れて楽しいにゃ~ん!」
ミケにゃんは満面の笑みを浮かべたかと思うとお風呂の湯に顔をつけて潜った。
「あ、ミケにゃんちゃんってば潜ってしまったの?」
「にゃはは、ミケにゃんは潜るの大好きにゃん」と言ってお湯から顔を出し「満里奈ちゃんも一緒に潜ろうにゃん」と言って笑った。
「わたしは遠慮するよ」
「満里奈ちゃん、遠慮なんてしないでミケにゃんと潜って遊ぼうにゃ~ん」
「で、でも、わたしは、十五歳だよ。ミケにゃんちゃんみたいに小さくないもん」
「満里奈ちゃんってば年なんて関係ないにゃん。楽しいことはやってみるのだにゃん」
ミケにゃんにそう言われると潜ってみたいななんて思ってしまうわたしなのだ。
「では、わたし川本満里奈十五歳は潜ります」と言ってわたしは、スチャッと手をあげた。
「にゃはは、満里奈ちゃんどうぞにゃん」
ミケにゃんはお湯に潜り濡れた頭をぶんぶん振りながらにゃははにゃんと笑った。
「は~い、では、潜りま~す」
わたしは、「せ~の!」と言ってお湯に顔をつけ頭まで浸かり鼻をブクブクとさせた。うふふ、これは楽しいよ。幼い頃のわたしに戻ったみたいな気持ちになる。
小さな子供じゃなくても楽しんでいいんだ。そうなんだと思うと気が楽になる。もふもふパラダイスはわたしが本当の自分を生きていても文句なんて言わない。
わたしは、お湯から顔を出して「ミケにゃんちゃん、ありがとう」と言った。
ミケにゃんはそんなわたしの顔を見て目をぱちぱちさせた。
そして、「ミケにゃんってば満里奈ちゃんにお礼を言われたにゃん」と言って照れたように頭をぽりぽりと掻いた。
「ミケにゃんちゃんの無邪気な笑顔を見ていると元気になれるんだよ」
「じゃあ、ミケにゃんはもっともっと笑うにゃん」
なんて言ってミケにゃんはひまわりの花みたいな大きな笑顔を浮かべた。その笑顔に頬を緩めわたしも笑った。
わたしとミケにゃんはうふふ、にゃははと笑い合う。なんだか楽しくなりわたしは達はうふふうふふ、にゃははにゃははと笑い続けた。
湯船にぷかぷか浮かんでいるアヒルのおもちゃもカラフルな鳥のおもちゃもなんだか楽しそうに見えた。
「あ、ミケにゃんもブクブクするにゃ~ん!」
ミケにゃんは勢いよくお湯に頭まで浸けて鼻をブクブクとさせた。なんだかブクブクが激しくてわたしは笑ってしまう。
お風呂って楽しいね。




