もふもふ達と一緒に頑張りました
わたしは動物達と学校に通う自分の姿を想像してみた。もふもふな動物達に囲まれ通学路を歩くわたしは幸せそのものだ。
「うん、もふもふな動物達と学校に通う良いかも~」
思わず声に出してうふふと笑ってしまった。
「きっと、楽しい学生生活が送れると思いますにゃん」
「はい、ではシロッコちゃんに聞いてみますね」
わたしがそう答えにっこりと笑っていると、「満里奈ちゃん、ドリンクを運んでにゃん」とシロッコの声がキッチンから聞こえてきた。
「あ、は~い!」とわたしは返事をした。それから、ナナに「では、ごゆっくりどうぞ」と言ってキッチンカウンターに急いだ。
「トマトジュースだにゃん」
「は~い、持っていくね」
わたしはトマトジュースをお盆に載せながらトマトジュースが好きなお客さんもいるんだねと思った。
「満里奈ちゃん、なんだかちょっと笑ってない?」
シロッコが首を傾げわたしの顔を見た。
「ううん、トマトジュース運ぶね~」
わたしは頬を緩めトマトジュースを運んだ。
「トマトの世界にようこそ! トマトジュースです」
なんてメニュー名なんだかな……わたしは笑いを堪えもふもふな犬ポメラニアンのお客さんの目の前にトマトジュースを置いた。
「うふふ、わたしの大好きなトマトジュースだよ。ありがとう」
言ったのとほぼ同時にポメラニアンのお客さんはトマトジュースをごくごく飲んだ。その顔はとても幸せそうだった。
「ぷはぁーシロッコちゃんのトマトジュースは最高だワン。おかわり~」
ぐぴーっぷはぁーとトマトジュースを一気飲みしたグラスを差し出してくるのだからわたしはびっくりした。
「トマトの世界にようこそ! トマトジュースのおかわりですね」
わたしは受け取ったグラスをじっと眺め笑顔を作って見せる。
どうやらシロッコのトマトジュースは人気メニューのようだ。
「シロッコちゃん、トマトの世界へようこそ! トマトジュースをお願いしま~す」とキッチンで調理をしているシロッコに声をかけた。
「は~いにゃん」
もふもふカフェの仕事は覚えることもたくさんあり大変だけどいろいろなお客さんに出会えて楽しかった。
カフェの仕事が終わったら学校のことも聞いてみようかな。
「みんなありがとうにゃん。今日はお疲れ様でしたにゃん」
もふもふカフェの閉店時間になりお客さんが帰るとシロッコが挨拶をした。
「お疲れ様でした」とわたし達も挨拶をした。
「シロッコちゃん、ミケにゃん頑張ったからお腹が空いたにゃん」
「ミケにゃん頑張ってくれたもんね。だけど、お客さんからご飯を分けてもらったでしょ? 知っているんだからにゃん」
「うっ、バレていたのにゃん。でもミケにゃんお腹が空いたにゃん~」
ミケにゃんは照れたように肉球のある可愛らしい手で頭を掻きそれから手を振り回しお腹が空いたにゃんと言ったのだった。
「はいはい、今日は大盛りご飯を作ってあげるからにゃん」
「やった~にゃん! 嬉しいよ~」
ミケにゃんはバンザイをしてぴょんぴょん飛び跳ねた。
「ミケにゃんってば本当に食いしん坊だよね」
うさぴーがぴょんぴょん飛び跳ねているミケにゃんをじっと見た。
「だって、ミケにゃんはたくさん料理を運んだからお腹が空いたんだもん」
「わたしもきゅうりを切ったり洗い物をしたりしてたくさん働いたよ。あ、本当だ~わたしも腹ペコだよ」
うさぴーはお腹を押さえながら言った。うさぴーのお腹がぐぅーと鳴った。
「あ、わたしとしたことが……」
うさぴーの必死になってお腹を押さえている姿が可愛らしい。
「にゃはは~やっぱりうさぴーもお腹が空いたんだよね」
ミケにゃんはにゃははと笑った。
「う、うるさいな~わたしだってお腹が空くんだからね」
うさぴーは顔を真っ赤にしてぷんぷん怒った。
「ミケにゃんもうさぴーも今日は大盛りご飯を食べさせてあげるにゃん」
シロッコが笑いながら言った。
「わ~い! やった~」とミケにゃんとうさぴーは声を合わせて言った。
そんなもふもふ達の可愛らしい姿を眺めているとほっこりと癒された。そして、うふふと笑うわたしのおなかもぐぅーと鳴った。
「あ、お腹が……」
わたしは慌ててお腹を押さえた。
「満里奈ちゃんも大盛りご飯だね」
シロッコがにゃははと笑うと他のみんなもどっと笑った。
ちょっと恥ずかしいよ。どうしてお腹が鳴るのよ。わたしは開き直り「わたしも大盛りご飯を食べるよ」
わたしは大きな笑みを浮かべた。




