もふもふ癒しの空間アパートカフェに住人が増えました
「うん、ここにいる動物さん達は優しくてキュートだよ」
「満里奈ちゃんは日本にいる時と随分違って生き生きしてるね。顔色も良くてお肌もツヤツヤだね」
「そっかな?」
わたしは自分のほっぺたに両手で触れた。すると、唯奈ちゃんが言うように肌にハリがありツヤツヤで潤いがあるような気がした。
「満里奈ちゃんはよほど楽しいんだね。でも、わたしはどうしたらいいのかな……」
そう言った唯奈ちゃんにわたしが答えようとしたその時、
「我らのもふもふパラダイスで生活してみると良いのではにゃん?」
シロッコがこちらを見てウインクをした。
「ここでですか?」
「我らのもふもふパラダイスは良い世界だにゃん。それにお部屋もまだ空いているから満里奈ちゃんの隣の部屋でも使うと良いにゃん」
「唯奈ちゃん、シロッコちゃんの言う通りだよ。わたしの隣のお部屋を使わせてもらおうよ」
「……でも、わたし授業があるし帰らなきゃ」
「学校の先生なんて辞めたいって叫んだでしょ? ねっ、唯奈ちゃん決まりだよ」
わたしは、身を乗り出して言った。
「でも……わたし」
唯奈ちゃんは眉根を寄せて困惑した表情を見せた。
「それに帰りたくても帰る方法が分からないでしょう」
「そう言えばそうだね。困ったな……」
「お試しって感じでこのもふもふ癒しの空間アパートに住んでみるのもいいんじゃない」
わたしはまるでこのアパートの営業さんみたいになっているなと思いおかしくなって笑ってしまった。
「満里奈ちゃんってば、笑っているんだから。分かったよ、シロッコちゃんのご厚意に甘えてしばらくここに住まわせてもらおうかな」
そう言って笑った唯奈ちゃんの表情は晴れやかだった。
「やった~決まりだよ~」
わたしは嬉しくてバンザイをした。
「うふふ、我らのもふもふパラダイスへ改めてようこそにゃん!」
シロッコが両手を広げ唯奈ちゃんを歓迎した。
こうして、唯奈ちゃんももふもふ癒しの空間アパートカフェの住人になったのだった。
「川下唯奈です。今日からお世話になることになりました。皆さんよろしくお願いします」
唯奈ちゃんはみんなの前で挨拶をした。
「改めてましてにゃん、わたしはもふもふ癒しの空間アパートカフェの管理人のシロッコですにゃん。唯奈ちゃん、我らのもふもふパラダイスへようこそ~」
シロッコは両手を広げて挨拶をした。
「こんにちはにゃん、ミケにゃんで~す! 趣味は食べることですにゃん。唯奈ちゃん仲良くしてにゃん」
ミケにゃんはそう言いながらチョコレートをムシャムシャ食べて口の周りをチョコレート色に染めた。
「あ、えっと、ミケにゃんちゃん、お口の周りがチョコレート色に染まっているわよ」
唯奈ちゃんはクスクス笑いながらポケットからハンカチを取り出しミケにゃんの口の周りをゴシゴシと拭いた。
「あ、ありがとうにゃん」
「ほら、真っ白なハンカチがこんなに汚れたよ」
唯奈ちゃんが見せたハンカチをミケにゃんはじっと見つめて、「チョコレート色に染まっているにゃん!」と言って肉球のある可愛らしい手で頭をぽりぽり掻き照れ笑いを浮かべた。
続いてうさぴーが挨拶をした。
「わたしはうさぴーです。うさぎの学校の二年生に進級しました。唯奈ちゃんよろしくね」
うさぴーは得意げに胸を張った。
そして、ラストはケンだ。
「俺はケンです。地球からこのもふもふパラダイスにやって来ました」
ケンはぶっきらぼうに挨拶をした。
「うふふ、可愛らしいうさぎちゃんと地球人のケン君ね」
唯奈ちゃんは口元に手を当てて笑った。その姿がちょっとだけ学校の先生ぽく見えた。
こうして唯奈ちゃんももふもふ癒しの空間アパートカフェの住人になりました。
これからどんな毎日が待っているのかなとわたしは楽しみになってきた。
唯奈ちゃんももふもふ癒しの空間アパートカフェの住人になりました。
この先、どうなるのでしょうか(*^。^*)




