お魚達と湖で泳ごう
ミケにゃんがお魚と一緒に泳いでる(=^・^=)
今日の午後はよく遊んでよく食べた。とても楽しい時間を過ごすことができた。
「さあ、そろそろ帰るにゃん!」
シロッコちゃんはそう言って立ち上がった。
「え~もう帰るの? ミケにゃんまだまだ遊び足りないにゃん」
ミケにゃんは芝生の上に寝転び手足をバタバタさせて暴れた。その姿はとても可愛らしいけれど、困った猫ちゃんだよね状態になっている。
「ミケにゃんはいつもこれだね」
うさぴーがふぅーと溜め息をついた。
「もう少し遊んでから帰ってもいいけど日が暮れる前に帰らなきゃにゃん」
シロッコはそう言いながら芝生の上に座り直した。
「わ~い! シロッコちゃんありがとう」
ミケにゃんは、満面の笑みを浮かべ飛び跳ねたかと思うと走り出した。
「ミケにゃんはどこに行くんだろうね?」
「さあね」
シロッコは優雅に紅茶を飲みながら答えた。
「ミケにゃんが湖で泳いでいるよ」
うさぴーがこちらに向かって走ってきた。
「……あの子遊泳しているんだ。猫なのに水が好きだよね」
「おい、ミケにゃんが魚と一緒に泳いでいるぞ」
ケンが湖を眺めながら言った。
わたし達は芝生から立ち上がり「どれどれ」と湖に近づき眺めた。
「本当だ~」
ミケにゃんは水色や黄色などの綺麗な魚と一緒に泳いでいた。と言うかミケにゃんの周りを魚が泳いでる。あの魚はこの世界にしか存在しない魚なのかな? 魚に詳しくないので分からないのだけど。
「見てみてにゃん! ミケにゃんお魚と一緒に泳いでいるにゃん」
湖の中にいるミケにゃんは得意げな声で言った。とても楽しそうだ。
「ミケにゃんちゃん、楽しそうだね」
わたしがミケにゃんに向かって聞いた。
「うん、お魚が可愛らしいし楽しいにゃん」
ミケにゃんはそう言って満面の笑みを浮かべた。青く澄んだ湖は綺麗で太陽の光に反射してキラキラ輝いている。色鮮やか魚も綺麗だ。
わたしもこの湖で泳ぎたくなってきた。
「わたしも泳ぎたい!」
思わず声に出してしまった。
「満里奈ちゃんも一緒に湖で泳ごうにゃん!」
鮮やかな魚と泳いでいるミケにゃんが顔を上げて言った。
「……でも、わたしワンピースだから」
そう答えたのにわたしは湖に向かって駆け出していた。
わたしは靴をぽーいと脱ぎ捨てワンピースの裾を持ち上げ湖に足を浸けた。
「わっ、冷たい~でも気持ちいいよ」
「にゃはは、気持ちいいにゃんね」
ミケにゃんが笑顔でわたしを見上げた。
「うん、ひんやりしていて気持ちいいよ~」
久しぶりに入る湖は冷たくてひゃって思わず声が出てしまったけれど気持ちいい。水着があればもっと良かったのになと思うと少し残念ではあるけれど。
「ミケにゃんお魚さんと泳いでいるんだにゃん!」
ミケにゃんの周りにはカラフルな魚がたくさん泳いでいる。
「満里奈ちゃんの周りにもお魚さんがいるにゃん」
視線を足元に向けるとピンク色、黄色、青色などの綺麗な魚がスーイスーイと泳いでいた。
「わっ、ほんとだ~綺麗な魚が泳いでいるよ」
魚達は水中で円を描くようにくるくると泳いでいる。魚も気持ちいいのかな?
綺麗な湖で足を浸け綺麗な魚を見ているだけで自然の中にいるんだなと感じる。
ミケにゃんに視線を向けると水面に顔をつけて泳いでいる。水が苦手な猫が多いのにミケにゃんは問題ないらしい。
「満里奈ちゃんも泳いだら」
ミケにゃんは水面から顔を出して言った。
「うん、泳ぎたいけどわたしワンピースなんだよね」
「ミケにゃんもワンピースだよ。満里奈ちゃんも服のまま泳いだらいいにゃん」
そうはいうもののミケにゃんは猫だけどわたしは人間なんだよね……。
「……でも」
「楽しいことをするのが一番だにゃん」
ミケにゃんは太陽みたいな眩しい笑顔を浮かべた。
「楽しいことをか……」
ミケにゃんの笑顔を見ていると、ワンピースのまま泳ごうかなと思ってしまった。
それに、沖縄の人も服を着て泳ぐと聞いたことがあるし、ましてやここは異世界なんだもんね。びしゃびしゃになっても泳ぎにくくてもいいじゃない。
「わたし、満里奈、ワンピースのままで泳ぎます!」
わたしは右手を高く挙げた。
「にゃはは、そうこなっくっちゃね」
ミケにゃんは楽しそうに笑った。
そして、わたしは勇気を出してワンピースのまま湖に入った。




