もふもふと遊ぼう
青空の下で食べたサンドイッチをこの先ずっと忘れることはないだろうなと思う。
不思議なもふもふ猫シロッコは紅茶をズズズッと音を立てて飲んでいる。
ケンは、空を見上げながらサンドイッチを食べている。
遠い遠い地球のことを考えているのだろうか。それともサンドイッチ美味しいなと思っているだけかな? ケンの考えていることは分からないけれど、わたしと同じように異世界にやって来たケンだから身近な存在に感じる。
ミケにゃんとうさぴーのもふもふちびっこコンビはじゃれあっている。
「あ、ミケにゃんが猫パンチをしたよ~」
「うさぴーだってうさパンチしたにゃん」
二匹は睨み合い言い合いをしているかと思うと鼻をくっつけ合い仲良くしている。そんなもふもふな二匹を眺めていると可愛らしくてわたしは癒される。
「満里奈ちゃんも一緒に遊ぼうよ~」
「遊ぼうにゃ~ん」
二匹のもふもふコンビがこちらに振り向き言った。
「あ、うん、遊ぼう~」
わたしは、芝生から立ち上がり、シロッコちゃんに「遊んでくれるね」と言った。
「にゃはは、お転婆な二匹と遊んであげてね」
「うん、いってきま~す」
「いってらっしゃ~い」
シロッコは肉球のある可愛らしい手を振った。
わたしは、にっこりと笑いもふもふちびっこコンビの元へと走り出した。
「ミケにゃ~ん、うさぴーわたしも仲間に入れてね」
わたしは、可愛らしい二匹に笑いかけた。
「もちろんにゃん」、「もちろんだよ、遊ぼう」とミケにゃんとうさぴーも笑った。
「満里奈ちゃんにネコパンチだ~にゃん!」
ミケにゃんがわたしにネコパンチをしてきたけれど痛くはなくてめちゃくちゃ可愛らしいよ。
「わたしも満里奈ちゃんにうさパンチだ~い!」
うさぴーは手を素早く動かしうさパンチをしてきた。これもまたまた痛くはなくて可愛らしいよ。
わたしは、こうしてもふもふ達の仲間になれたのかな。
「よ~し、満里奈パンチだよ~」
わたしは、笑いながらミケにゃんとうさぴーの頭を撫でた。パンチをされるのかなと頭を両手で抱え構えていたミケにゃんとうさぴーは顔を上げてわたしの顔を見た。
「パンチじゃないにゃん。満里奈ちゃんってばミケにゃんの頭を撫でてくれたにゃん」
顔を上げたミケにゃんのその表情はとても嬉しそうだった。
そして、うさぴーも「満里奈ちゃんってば優しいね。ナデナデしてくれたよ~」と言ってうっとりした表情になっている。
「うふふ、満里奈のナデナデを気に入ってくれたんだね」
わたしは言いながらもう一度ミケにゃんとうさぴーの頭を優しく撫でた。
すると、二匹は嬉しそうな表情になった。ミケにゃんは気持ち良さそうに目を細め、うさぴーはわたしの指に頭をぐいぐいと押し付けてきた。
喜んでもらえたようなのでわたしは、嬉しくなりもう一回おまけでナデナデしてあげた。
二匹は喜んでくれたけれど撫でているわたしの方がなんだか癒された。もふもふの癒し効果は絶大なのだ。
「ミケにゃんと満里奈ちゃんはお友達だにゃん」
「わたしと満里奈ちゃんもお友達だよ」
「やった~可愛らしいもふもふのお友達ができたよ~」
わたしは猫のマナ以外にももふもふの友達ができて幸せな気持ちになった。それと同時にマナのことが気になった。どうかちゃんとご飯が食べられていますように。
「うん? 満里奈ちゃんどうかしたの?」
ミケにゃんが首を横に傾げきょとん顔になっている。
「……えっと、わたしの住んでいた世界に猫のお友達がいたんだけどね、その子が元気にしているかなって気になったんだよ」
ミケにゃんは顎に手を当てて考えるポーズを取り、
「ミケにゃんと同じ猫のお友達にゃんだね……絶対にその猫ちゃんは元気にしているはずだにゃん」と言った。
「うん、きっと、元気にしているよね。ありがとうミケにゃんちゃん」
わたしはにっこりと微笑みを浮かべた。
ミケにゃんは食いしん坊でお転婆だけどとても優しい猫ちゃんなんだね。
満里奈はすっかりもふもふ達とお友達になれました。




