たのしい朝食の時間
テーブルにパン、ベーコンエッグ、サラダ、ヨーグルトなどの美味しそうな料理が並べられた。
わたしは、料理の美味しそうな匂いに思わず鼻をくんくんさせてしまう。
「美味しそうだね」
気づくとわたしの隣にうさぴーがちょこりんと座っていてわたしと同じように鼻をくんくん鳴らしていた。
「うさぴーちゃんおはよう」
「満里奈ちゃん、おはよう~わたし、お寝坊しちゃったよ」
うさぴーは照れたように頭を掻いた。その姿はやっぱり可愛らしくてもふもふで癒される。
「うさぴーちゃんってばお寝坊さんだったんだね」
「えへへ、お寝坊さんだよ。シロッコちゃんに怒られちゃうな」
「うさぴーお寝坊さんしちゃったのね。おはよう~」
シロッコが運んできたミルクと紅茶を並べながら言った。
「昨日お布団に入ってから絵本を読んでいたらお寝坊しちゃった~」
「うさぴーちゃんは困った子だね」
シロッコはそう言って笑った。
「あ、うさぴーちゃんお寝坊したんだにゃん、わたしは早起きしたにゃん。窓拭きもしたにゃん」
ミケにゃんがテーブルに並べられているパンを食べながらにゃははと得意げに笑った。
「ミケにゃん、つまみ食いはダメだよ」
「お寝坊さんに言われたくないにゃん」
ミケにゃんはパンをぱくぱく食べながら椅子に座った。
「お寝坊さんって失礼な。食いしん坊ミケにゃん」
「うにゃ~ミケにゃんもお寝坊さんに食いしん坊にゃんて言われたくないにゃん」
もふもふな可愛らしい二匹は睨み合いバチバチと火花を散らした。
「ちょっと、二匹とも喧嘩しちゃダメよ。それにミケにゃんはいただきますって言ってから食べてね。うさぴーも夜更かしはダメよ」
シロッコがふぅーと溜め息をつきながら言った。
二匹は、「分かったよ」、「分かったにゃん」と言った。
そして、最後にトマトジュースを運んできたケンも椅子に腰を下ろした。
「いただきま~す」とシロッコが手を合わせ、みんなが続いて「いただきま~す」と手を合わせた。朝食の時間が始まった。
この日の朝食はとても美味しかった。
ベーコンエッグのベーコンはカリカリで黒胡椒がピリッと効いていて卵は黄身が半熟でとろとろとろーり、白身はカリカリでそれはもう美味しい。
シロッコちゃんはお料理上手だなと思う。ケンはサラダは俺が作ったんだよと胸を張る。ミケにゃんとうさぴーのちびっこコンビはもふもふで可愛らしい。
わたしは、幸せに包まれて朝食を食べた。
朝食が終わるとわたしはランランランと鼻歌を歌いながら洗い物をした。
「満里奈ちゃん、ご機嫌だね」
シロッコがわたしの洗った食器を拭きながら言った。
「うん、朝ごはんは美味しかったしみんなで食べられて嬉しかったんだよ」
「元の世界で満里奈ちゃんは家族と一緒に食事はしなかったの?」
「うん、家族みんなでの食事は滅多にしなかったよ。朝は菓子パンと紅茶だったな」
わたしは、一人で食べる朝食を思い出しながら答えた。
「そっか、寂しかったんだね」
「うん、寂しかったよ。でも、この世界に来てから楽しいよ」
「我らもふもふパラダイスの仲間に誘って良かったにゃん」
シロッコはそう言って笑みを浮かべた。
「うん、シロッコちゃん誘ってくれてありがとう」
シロッコの笑顔と食器を洗うジャーッと流れる水の音が心地よく感じた。
「さてと、今日はお出かけをしようよ」
「え? お出かけ?」
「うん、満里奈ちゃんの歓迎会も兼ねて遊びに行こうにゃん」
シロッコはうふふと笑いウィンクをした。
「わ~い、嬉しいよ~」
わたしは嬉しくてそれはもうとっても嬉しくてたまらなかった。
「こちらこそ喜んでくれて嬉しいにゃん」
こうしてわたし達は出かけることになった。
わたしは、鼻歌を歌いまくりながら洗い物をした。
どんなわくわくすることが待っているんだろう。新しい世界で見たことのないものに出会えるかな?
さあ、午後からが楽しみだよ。
午後からもきっと楽しい時間に♪




