scene2
「し、死んでないじゃと…」
「この海を魚でいっぱいにするわよ」
「な、何を言ってるこの海は、もう…」
海を見た。
まず、やるべきは環境作り。
自分の着てる服を見る。
ふふ、あんまり、向きの服じゃないな。
スカートの裾をまくる。
「レイオリア様、な、何を!?」
「決まってるじゃない」
ニーナの手を取る。
そして走って海にはいる。
水しぶきが激しく上がる。
「さあ!ニーナ勢いよく!ゴミ拾うわよ」
「レイオリア様お洋服が…」
「気にしても意味がないわ。もう社交界はないのよ!」
「それでも…ゴミを拾うだけなら…」
ニーナが困惑している。
まあ、普通、そうよね。
急にゴミだらけの海に豪快に入っていくなんて考えないわよね。
でもねニーナ。
「意味があるのよ」
ゴミを海の外に出しながらニーナを見る。
「さあ大きく波を立てながらゴミを拾うわよ」
「ええっ!!」
ひとしきりゴミを拾って海から上がった。
「まあ今日はこんなもんよね」
船着き場に詰まれたゴミを見て胸を張った。
「レイオリア様いったいこれは…?」
「綺麗にするのよ。海を少なくても魚が住めるぐらいにね」
さすがに服もびしょびしょ泥だらけだし一旦家に帰って着替えないと
そう思い家に向かう。
村長が茫然としながらこちらを見ていた。
「あんた...いったい何を…?」
「掃除ですわ。掃除」
まあ...理解されないわよね。
それでも...魚が釣れる海にする。
翌日もその翌日も掃除を続けた。
ニーナが心配そうに話しかける。
「レイオリア様、村では変人扱いになってます。
汚れた海ではしゃぐ変態だとおもわれて」
そう...まあ、気づいてはいたけれど...たしかに理解されてはいないわよね。
気にしない...と言えば気にしないけど...。
「ちゃんと説明したほうが良いかもしませんね。ニーナ村の人を集めてちょうだい」




