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君たちはどうだろうか。

故に、君たちはどうだろうか。

時間を見てしまう。気にしてしまう。

ズレに気づいてしまう。違和感を抱いてしまう。

数秒の誤差に、意味を感じてしまう。一拍の間に何かを感じようとする。

だから、立ち止まる。ミスをすれば、責められる

その瞬間、世界から浮いたような気がする。


「見てる人間はさ」

彼は苦笑した。

「考えた時点で、遅れてるんだ。遅れる前から、遅れてる。」

考える。

確認する。

感じ取ろうとする。


その全部が、無駄な猶予として扱われる。

だって、確認する必要がないから。

実際、そうだった。

学校でも、街でも。

少し迷っただけで、空気が変わる。

「早くして」

「考えすぎ」

「遅い」

「寝てるの?」

「聞いてた?」

ズレは人の個性ではなく、許されなくなったのだ。


だから、わかった。

時間のズレが起きた理由。

ズレが許されない世界で、時間を感じ、続けようと、抗おうとしたからだ。


帰り道を歩く。

みんなは止まらない。

信号も、時計も、ほとんど見ていない。

それでも、誰も困っていない。

世界は、もう完全に「あっち側」だ。

僕はスマホを見る。

時間を確認する。

正確な数字が並んでいる。

その瞬間、強烈な居心地の悪さが胸を刺す。


ここにいていいのか、わからなくなる。

どうすればいいのか、わからなくなる。

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