↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
公爵令嬢は、超ヘビー級ドラゴンライダー~スーパーデブドラゴンに跨り、力こそパワーで無双します  作者: 楊楊
最終章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
83/88

83 事件の真相

 ヒュドラ及び帝国の魔導士ローゼマリアを取り調べたところ、事件の真相が判明した。

 まずはヒュドラの供述から。


『我は雑種のドラゴンの両親の元に生まれ落ちた。しかし、我はこのような異形だ。群れにも馴染めず、両親にも見捨てられた。幼かった我は絶望し、嘆きの森の奥へと彷徨い歩いた。その時、ハイエルフの少女と出会ったのだ』


 ここまで聞く限り、ヒュドラは本当に可哀想な竜生を送ってきたようだ。


『ハイエルフの少女、ベネジスカは我を保護してくれた。そこからは幸せな時間が続いた。ここだけの話、嘆きの森はベネジスカが作ったダンジョンなのだ。そこで我はダンジョンボスをしていたのだ』


 それは凄い情報だ。帝国の悪巧みには直接関係ないけど、研究者にはどうしても聞きたい情報だろう。


『まあ、ダンジョンボスといっても、見掛け倒しで、侵入者を脅して帰らせるだけであったがな』

「しかし、こちらには過去の戦闘記録がある。尋常ではない強さだと記載されている」

『それは我の影に隠れたベネジスカがやったことだ。ベネジスカほどの魔法使いであれば、我が戦っているように見せるくらい造作もない』

「うむ・・・貴殿の生い立ちは分かった。それで帝国の手先となった経緯を教えてくれ」


 少し時間を置いて、ヒュドラは話し始めた。


『100年程前、ベネジスカがダンジョン経営に飽きたと言い出してな。ダンジョンを売りに出す手続きのため、ハイエルフの里に一時帰省してしまった。ハイエルフは長命ならではの時間感覚だから、200年は帰って来んじゃろう。その間の管理のを託されたのだが・・・』


 嘆きの森にやってきた帝国の魔導士ローゼマリアに捕縛されたのだという。


『ローゼマリアの真の目的は、我には分からん』



 ★★★


 一方のローゼマリアだが、打ちひしがれていた。


「そ、そんな・・・私の開発した新型の隷属の首輪が欠陥品ですって!?」

「そのとおりだ。隷属の首輪で使役できるのは、Cランク以下の魔物だけだ」

「それはないわ!!私はオルトロスやケルベルロス、ダブルヘッドグリズリーたちを使役していたし、あの伝説のヒュドラも使役していたのよ!!」


 取調官が答えづらそうに言う。


「それがな・・・こちらでその魔物たちの戦闘力を計測し直したんだが・・・軒並みCランク以下だった。つまり、そういうことだ」

「そ、そんな・・・」

「ただ、あの魔物たちは知能が高いからな。戦闘力以上に強く見せていたようだ」


 ローゼマリアは泣き崩れた。


「散々馬鹿にしてきた奴らを見返せると思ったのに・・・これじゃあ・・・」

「とりあえず、知っていることをすべて話せ。悪いようにはしない」



 それからは素直にローゼマリアは話し始めた。

 ローゼマリアは魔導士の家系に生を受けたが、所謂落ちこぼれだった。帝国魔導士学校もギリギリの成績で卒業したものの、実家からは実家の姓を名乗るなと指示を受けたそうだ。


 魔導士としての才能がないと悟ったローゼマリアは、魔道具開発局で勤務することを決めた。

 そこでは意外に才能があったようで、数々の魔道具を開発したそうだ。そして、例の隷属の首輪を開発する。最初にテイムに成功したのが、偶々ケルだったようだけどね。それが元で隷属の首輪の性能を勘違いすることになったようだ。


 ★★★


 ローゼマリアは帝国の計画の詳細を完全自供した。

 宰相閣下が言うには、これで帝国との交渉が、かなり有利に運べるという。


 そして、テイムされていた魔物たちだが、魔物たちの希望もあり、竜王国が文官として雇用することになった。因みにヒュドラは竜王国の宰相閣下預かりとなり、イベントなどに引っ張りだこだ。伝説のドラゴンだからね。


 他の魔物たちは、オルトロス以外は地方での勤務となった。

 竜王国は中央に比べて、地方の文官の質は高くないからね。赴任する地方はどこも大喜びだ。


 そしてオルトロスだけど、私の従魔になった。名前はオルと名付けた。

 なぜそうなったかというと、ケルと意気投合したからだ。同じような種族だし、事件以後、ずっと行動を共にしていたからね。


 今もケルとオルが嬉しそうに話をしている。


「オルさん。まずはハワード商会の流通の管理をお願いしますね」

「分かったわ、ケル。どんどん、仕事を持ってきて」


 優秀なスタッフが加わり、嬉しいかぎりだ。


気が向きましたら、ブックマークと高評価をお願い致します!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。