↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
公爵令嬢は、超ヘビー級ドラゴンライダー~スーパーデブドラゴンに跨り、力こそパワーで無双します  作者: 楊楊
最終章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
79/88

79 竜王国の危機

 私たちは新たな任務に就いた。

 任務の場所は竜王国の全土で、主に兵站を整え、拠点を整備するのが仕事だ。ほとんど軍の仕事だけど、表向きはハワード商会が国軍から委託受けて依頼をこなしているという扱いになるそうだ。

 マライアなんかは、それがかなり不満らしい。


「私たちの功績がすべて軍の功績として扱われるなんて、我慢できませんわ」

「そう言わないで。私たちはそういう部隊だからね」


 私たちはもう普通の軍人ではない。

 暗部に所属し、陰ながら国を支える影の存在なのだ。

 そんな話をしているところで、珍しく覆面の竜騎士ことフレッド王子が発言する。


「マライア。そんなことを言っては駄目だ。竜騎士も王族も貴族も民によって支えられている。その民が苦しんでいる時に手柄や功績の話をしてはいけない。竜騎士として、できることをするべきだ」

「何という高い志でしょうか・・・このことは歌詞にしなければ・・・」

「そういうことはやめてくれ・・・」


 相変わらずの二人だった。


「文句を言いたいことは、それぞれあるだろうけど、国の危機なんだからすぐに出発しましょう」


 ミーティングを終え、すぐに現場に向かうことになった。

 今回はクレーテ以外は全員参加だ。クレーテはというと、ジョージ王子に代わって水竜隊を臨時で率いている。


「オラが隊長代理だなんて、流石に無理ですだ」


 そうは言っていたが、それなりに頑張ってやっている。

 隊員もついこの間竜騎士学校を卒業した者たちばかりなので、クレーテの指示にはよく従ってくれているしね。


 ★★★


 任務は指定された町や村に防衛拠点を構築することだ。やり方は概ね同じような感じになる。

 デミドラで大量に人員と物資を運び込み、フレッド王子が中心となって城壁や防御柵などを設置していく。ただ、それだでは完璧ではない。私たちがその町や村にずっといるわけではないので、そこで暮らす住民の訓練もしなければならない。


 これはリリ様の担当だ。

 精鋭のエルフを連れてきてくれて、戦闘経験のない住民にも弓の手ほどきをしてくれる。


「ここまで城壁がしっかりしておれば、多少弓の腕が悪くても何とかなる。救援依頼の狼煙を上げて、竜騎士が来るまで耐えるだけでいいのだからな」


 リリ様の言う通り、住民に多くを求めてはいない。

 ちょっとした魔物であれば自分たちで撃退し、自分たちで対処できないようであれば、竜騎士を呼んで来るまで粘ってくれたらそれで十分だ。


 それに住民が慣れるまでは戦闘力の高いオークの一個小隊が常駐してくれることになっている。

 これにはオークの国が積極的に人員を派遣してくれたことが大きい。帝都での亜人救出作戦のお礼ということらしい。


 そんな感じで、防衛拠点をどんどんと整備していった。



 ★★★


 防衛拠点を概ね整備し終わった私たちに課された任務は、街道の整備だった。

 魔物がたくさん出現するということは、悪い事ばかりではない。討伐した魔物の素材が大量に入手できるからね。


 そうなると、今度はその素材を売りさばかないといけない。

 そうしないと、ただ腐ってしまうだけだ。当初は私とデミドラで搬送していたけど、私たちに頼りっきりになるのはよくないということになって、行商人が安全かつ自由に商売ができるように街道整備が始まったというわけだ。


 そんな任務をこなしているところに懐かしい顔が訪ねて来た。

 竜騎士学校の研修でお世話になったポルガ村の村長兼タヌタヌ商会のタヌークさんだ。


「お久しぶりです、カトリーヌ様」

「こちらこそ、タヌークさんもお変わりないですか?」

「はい。近くに来たものでご挨拶に伺いました」


 タヌークさんが言うには、防衛拠点となっている町や村に経営指導で周っているようだった。


「それもこれもすべて、カトリーヌ様のお陰ですよ。今回、竜王国各地に防衛拠点を設置する計画が立ち上がったのも、私たちポルガ村の成功が大きかったみたいです。なので竜王国から委託を受けて、行商をしながら指導をしているというわけです。まあ、すべてカトリーヌ様がやったことを伝えているだけですがね」


 それぞれの町や村の特産品や取れる魔物の素材を上手く流通させれば、防衛費を捻出するどころか、大きな利益を上げられるとのことだった。


「それでは久しぶりにケルにも相談をさせてもらいます。恥ずかしい話、ケル程分析力がある商会員はいませんからね」

「ケルは今、倉庫のほうにいると思いますわ。備蓄食料の管理方法を指導してますわよ」

「流石はケルですね。それでは失礼します」


 今回、計画が思いのほか上手くいったのもケルの活躍が大きい。

 ケルが的確に分析し、魔物の発生場所を予測して対処するようになってから、格段に魔物討伐の効率が上がった。


『ケルにご褒美をあげてもいいわね』

「本当ね。今度聞いてみようかしら?」



 次の日、ケルを呼び出し、特別ボーナスを出すことを告げたところ、驚きの答えが返ってきた。


「これまで魔物の発生状況などを分析したところ、発生原因が分かりました。多分帝国の仕業です・・・」


 帝国の仕業?


 とりあえず、詳しくケルから話を聞くことにした。

気が向きましたら、ブックマークと高評価をお願い致します!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。