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公爵令嬢は、超ヘビー級ドラゴンライダー~スーパーデブドラゴンに跨り、力こそパワーで無双します  作者: 楊楊
最終章

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75 極秘任務 2

 初任務を完遂した私たちには定期的に極秘任務の依頼が届く。

 大半がゴブリンだが、中にはフロッグ族やハーフエルフ、ハーフドワーフの救出作戦にも従事する。種族が変わったところで、私たちのやる事は同じだけどね。


 ただ事前の工作活動が少し変わる。

 フロッグ族には魚人族のクレーテが、ハーフエルフにはリリ様が、ハーフドワーフには暗部が用意したドワーフの工作員がブーナたちと任務に当たる。

 クレーテなんかは口下手だから、少し苦労していたようだけど、リリ様なんかは全く苦労していなさそうだった。


「我はこれでも元族長だからな。我が来いと言えば、逆らう者など誰もおらんわ」


 ブーナが小声で言う。


「リリ様は工作というか、ただの脅しゴブ・・・」


 かなり強引なようだが、問題が起きてないので、良しとしておこう。



 そんな感じで、極秘任務も順調にこなしている。

 ただお母様は緊急招集により、実家に帰ることになってしまった。


「引退した私にも招集令状が届くなんてね・・・まあ、仕方ないわ。国や民に尽くすのが竜騎士の務めだからね。それじゃあカトリーヌ、気をつけてね」

「はい、お母様。ご武運を」


 引退したお母様も招集されるなんて・・・本当に心配だ。

 それほど、魔物被害の規模は広がっているらしい。お母様に限らず、引退した竜騎士や冒険者をかき集めているそうだ。被害が深刻な領地は徴募兵も招集しているという。


『私たちもいずれは、そっちの任務に就かされるかもね?』

「そうね・・・そうなるかもしれないわね・・・」


 そんな話をしているところに宰相閣下がやってきた。

 また、任務の依頼だろう。でも気になったことを聞く。


「最近、竜王国で魔物被害が多発していると伺ったのですが?」

「そのことか・・・実は竜王国だけ魔物被害が発生しているわけではない。ナウール王国も協商連合でも発生しておるのだ。今行っている救出任務が終れば、カトリーヌ隊長もそちらの任務に就いてもらうことになるだろう」

「そうなのですね・・・分かりました。やれることは何でもやりますわ」

「それは心強い。それで今回の任務についてだが・・・少々困ったことになってな・・・」


 ここまでの任務は本当に順調だった。

 それは私たちの任務遂行力が高いこともあるけど、それ以上に帝国がこんなことを想定していなかったことが大きい。


 帝国で亜人たちは主に辺境と呼ばれている地域に住まわされている。

 というのも帝国では、亜人たちは忌み嫌われた存在だからだ。そのため、そこに住まわされている亜人たちは基本的に他種族と交流しない。というか隔離されているに近い。なので、こちらとしても工作がしやすい。一度集落に入り込んでしまえば、監視の目が及ばないからだ。


 だが帝国も馬鹿ではない。

 一夜にして亜人たちが忽然と姿を消すという怪現象が多発したことで、警戒を強化し始めたらしい。


「幸い、まだ我らのことは感づかれてはいない。それに地方における救出活動はほぼ完了している」

「そうなのですね。私たちも頑張った甲斐がありましたわ」

「うむ。だが、最後に残った箇所がある。それは帝都だ」


 帝都にだけは亜人の居住区がある。

 というのも、帝都では多くの汚れ仕事があり、それを亜人たちにやらせているのだ。こちらも亜人たちは酷い扱いを受けているのだけど・・・


「帝都では今までのようにカトリーヌ隊長とデミドラが着陸して、一気に住民を運ぶなんてことはできない。そんなことをすれば戦争になってしまうしな」

「それもそうですわね。では少しずつ、住民を救出するのでしょうか?」

「それも考えたが、そうできない事情もあるのだ」

「では、どうすれば?」


 宰相閣下は計画書を手渡してきた。

 計画書を確認する。


「なるほど・・・エリザベート王女の帝国訪問に合わせて作戦を決行するということですね?」

「そういうことだ。流石にエリザベート王女の訪問に合わせて作戦が決行されるとは流石に思わないだろう。しかし、失敗すれば・・・」

「間違いなく戦争になるでしょうね」

「そうなるだろう。しかし、我々は多くの亜人たちを救いたい。そしてこの作戦の肝となるのがカトリーヌ隊長だ。よろしく頼む」


 そう言うと、宰相閣下は退出した。


 宰相閣下が去った後、計画書を読み込んでいく。

 間違いなく、私がこの作戦の重要な役割を担っている。私はメイドのマリアを呼び出した。


「マリア、極秘任務のことで相談があるの。実はね・・・」


 事情を説明すると、マリアは青ざめた。


「これは流石に・・・酷すぎます」

「まあ仕方ないわよ。私にしかできないみたいだしね。知性と美貌、それに勇敢さを兼ね備えた私にしかね」

「それはそうですが・・・」


 マリアがそう思うのも無理はない。


「マリア、部隊員を招集して。早速会議を始めるわ」


 今回の作戦は今までのような楽な任務ではない。

 私は部隊員の気を引き締めることにした。

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