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公爵令嬢は、超ヘビー級ドラゴンライダー~スーパーデブドラゴンに跨り、力こそパワーで無双します  作者: 楊楊
第三章 隊長編

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54 新たな任務

 クラーケン討伐から半年が経った。

 私たち直轄特務隊は再びナウール王国での任務に就いている。基本的には以前と同じ任務だけど、竜王国での任務も少し増えた。


 今日は週に一度のミーティングの日だ。

 最近は部隊全員が同じ任務に当たることは少ないので、ミーティングの日を設けた。それぞれの報告を聞いた後は、恒例のお茶会だ。

 マライアがため息をつきながら言う。


「ハア・・・覆面の竜騎士様の情報が全く集まらないのですわ。これでも情報収集には自信があるのですが・・・」

「竜王国では何度か会ったわよ。街道整備をされているみたいだし、この前は学生時代に研修で訪れたポルガ村で会ったわよ」


 最近、ポルガ村へ資材搬送の任務で訪れた時は、立派な城壁を作っていた。久しぶりに会った私たちに村長のタヌークさんが宴を開いてくれたのだけど、覆面の竜騎士は宴に参加せずに仕事が終わるとすぐに去っていった。


 クレーテも続く。


「3日前にはキーグ島に来ていましただ。でもすぐにどっかに行ってしまっただ」


「カトリーヌ様、クレーテ!!もっと詳しく!!」


 マライアが根掘り葉掘り聞いてくる。

 スピラが言う。


「どうしてマライアは、そんなに覆面の竜騎士に熱を上げているの?まさか、恋?」

「そうではありませんわ。最近、目立たないけど頑張っていらっしゃる方々の歌を作るのに嵌っておりましてね。そういった方々にスポットライトを当てるのは、楽しいですし、喜ばれるのですわ」

「そうなんだ・・・カトリーヌさんは何か知らないの?」


「それがジョージ王子に聞いても、お父様やお母様に聞いても、詳しくは教えてくれないのよ。デミドラの両親に聞いても『いずれ分かることだ』と言われたしね」


 私も覆面の竜騎士について、興味がないわけではないからね。


「残念ですわ。もし今度、覆面の竜騎士様にお会いしたら、エピソードを事細かにメモをお願いしますわ」

「分かったわ」


 そんな話をしているところにサンドラ王女とグラース王子がやってきた。

 グラース王子が言う。


「実は君たちにお願いしたい任務があるんだ。それは・・・」



 ★★★


 新たな任務は竜騎士学校の学生の指導だった。


「今年から大幅にカリキュラムが変わってね。僕たちが1年掛けてやった基礎実習と基礎訓練を半年にして、野外実習や合同実習を増やすことになったんだ。それで今回は、君たちにその学生の面倒見てもらおうと思ってね。これはエリザベート副校長の肝入りでもあるんだ」


 詳しく聞くと、クレーテとマライアの活躍が大きいのだという。

 それに目をつけた副校長のエリザベート王女がカリキュラムを大きく変更したそうだ。エリザベート王女も国のために頑張っておられると思うと、同期生として応援したくなる。


「ところで、どのような指導を行えばよろしいのでしょうか?」

「今やっている任務を体験させてやってほしい」

「お言葉を返すようですが、私たちは何も特別なことをしているわけではありませんが・・・」

「クレーテ嬢とマライア嬢がここまで成長したのも、君とスピラ嬢のお陰だと学校関係者は考えているんだ。だから、君たちと同じようなことをさせてほしい」


 そう言われたら仕方がない。


「お受けしますわ」



 それから2週間後、学生たちがやってきた。学生は総員30名、引率はグラース王子だ。

 学生が来るまでにこちらも準備はしていた。今回の学生のドラゴンは風竜が8名、水竜が5名、その他が17名になる。風竜がパートナーの学生にはスピラが、水竜がパートナーの学生にはクレーテが、そして私が残りの学生を担当することになった。マライアはというと、公演が忙しいことから、担当は割り振らず、手が空いた時にボランティア活動などの指導をさせることにした。


 この中で一番不安になっているのはクレーテだった。


「オラにちゃんとした指導ができるだか?自信が無いだ・・・」

「クレーテ、貴方は押しも押されもしない立派な竜騎士よ。だから自信を持って指導をすればいいのよ」

「そう言われても、困りますだ。特に教えることもないような気がしますだ」

「グラース王子にも言われたけど、普段どおりでいいらしいから、心配しないで」

「分かりましただ・・・」


 スピラも続く。


「本当にいいのかしら?私の通常業務は手紙を運んだり、注文を聞いて周るだけなんだけど・・・」

「私だってそうよ。資材や商品を運ぶだけだし・・・でもグラース王子は何か狙いがあるのかもよ?」

「そうかもしれないわね」


 そういう私も少し緊張してきた。

 でも隊長であるため、部下にそういった態度は見せられない。なので、自信が無くてもあるような言動に務めていた。


 私は集合した学生の前に立ち、挨拶をする。


「私が直轄特務隊隊長のカトリーヌ・ハワードですわ!!皆さんの実習が有意義なものになるように努力いたしますわ」


 場が鎮まり返り、続いてヒソヒソと話し声が聞こえる。


 多分、アレだ。

 私の美少女っぷりにみんな驚いているのだろう。

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