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公爵令嬢は、超ヘビー級ドラゴンライダー~スーパーデブドラゴンに跨り、力こそパワーで無双します  作者: 楊楊
第三章 隊長編

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46 監査終了

 シーサーペントの回収を終えた私たちは、キーグ島に到着した。

 早速、国王陛下に報告を行う。


「任務を無事達成致しました。人員装備、異常ありません」

「うむ、ご苦労であった。予想以上の成果であった。これからも精進するように」

「ありがとうございます」


 報告後、サンドラ王女からも称賛された。


「本当に素晴らしかったわ。帝国の連中なんて、青ざめていたしね。国王陛下のエスコートは私たちに任せて、カトリーヌさんは料理のほうを指導してね」

「お任せください」


 料理といっても基本的に取れたての魚介類を刺身にしたり、塩焼きにするのがメインだけどね。

 でもシーサーペントは蒲焼きにすることにしていた。実習で訪れたポルガ村ではコカトリスの尾を使ったけど、ここではシーサーペントだ。料理長にお願いをする。


「お嬢様、お任せください。最高のカトリーヌ丼にしてみせますぜ」

「お願いね。それと魚人族の話では肝も美味しいらしいから、それもお願いね」

「もちろんです。最高の物をご用意いたしますよ」


 それから少し、料理長の仕事を見ていたけど、私が出る幕はないようだった。


 キーグ島の視察を終えた国王陛下が集落の広場に帰ってきたのを見計らって、宴が始まった。

 国王陛下はカトリーヌ丼を特に気に入ってくださった。


「これが噂のカトリーヌ丼か・・・旨いな。それにシーサーペントの肝の串焼きも旨い。カトリーヌ隊長、礼を言う」

「ありがとうございます。まだまだありますわよ」

「そうだな、おかわりをもらおう」


 国王陛下も竜騎士であらせられるから、よく食べられる。


 お酒も進み、宴が盛り上がってきたところで、マライアが歌を歌い始めた。


「勇敢な魚人族~♪水中では無敵~♪空からはエルフのつわものたち~♪矢の雨を・・・」


 今日の討伐の様子を即興で歌にしていた。当然、拍手喝采だった。

 その歌が終わると魚人族の伝統の踊りや歌が始まった。みんな楽しそうだった。排他的だと言われているエルフたちも楽しそうに魚人族たちと肩を組んで踊っている。

 グラース王子がつぶやく。


「夢のようだよ・・・君がこの国に来てからすべてが変わった。以前なら他種族同士で仲良くするなんて、考えられなかったしね」

「お役に立てて、嬉しいかぎりですわ」

「本当にありがとう。国民を代表してお礼を言うよ」


 そんな話をしているところにパウル皇子とその側近たちが私の元にやってきた。

 パウル皇子は顔は整っているけど、高圧的であまり好きになれない。それでも表面上は笑顔で接する。


「カトリーヌとか言ったな?なかなかやるではないか」

「ありがとうございます」

「今日の働きに褒美をやろう。私の側室にしてやる。その体型では婚約者もいないであろう?」

「えっ!?」


 いきなり求婚?

 私がいくら美少女だからって・・・

 でも、あまりに失礼だ。それも「側室にしてやる」だなんて・・・


 私が言葉に窮していると、グラース王子が間に入ってくれた。


「パウル皇子、いくら何でも失礼ではありませんか?それにカトリーヌ嬢に婚約を申し込むなら、正規の手続きを経てください。私も女王陛下から国王陛下に打診してもらっているのですよ」


 あれ?これって・・・


 私は顔が真っ赤になっていた。

 そこにジョージ王子が現れた。


「何をしてるんだい?言っておくけど、カトリーヌ嬢は竜王国から出さないよ。私か兄上がカトリーヌ嬢の婚約者候補となっているんだ」


 冷静に状況を整理しよう。

 つまり私は三人の王族から求婚されているのだ。こんな展開はロマンス小説で読んだ気がする。絶世の美少女の私は、そういう星の元に生まれたのだろう。


「喧嘩はおやめください!!私のために争わないでください」


 少し気持ちが昂り、かなり大きな声を出してしまった。

 過保護な両親が走ってやってきた。


「どうしたのだ、カトリーヌ!?」

「貴方たちはカトリーヌに何をしたの?」


 グラース王子が状況を説明する。

 お父様が二ヤリと笑った。


「お前たち、いい度胸だな。カトリーヌの婚約者は我が決めるのだ。王族だろうが関係ない。少し性根を見てやろう」


 お父様は三人の首根っこを掴み、広場の中央まで連れていった。


「これから素手での模擬戦を行う。宴の余興と思ってくれ!!」


 場が盛り上がる。

 そこからは3対1での模擬戦が始まってしまった。

 サンドラ王女が慌てて駆け寄ってくる。


「これは一体?国王陛下も止めないのかしら?」

「竜王国ではよくあることですわ。特に国軍では・・・」


 すぐに帝国のパウロ王子がダウンしてしまった。お父様はダウンしたパウル皇子を無理やり起き上がらせ、放り投げる。


「どうした帝国の!!だらしがないぞ!!」


 側近たちが慌てて駆け寄り、治療に当たっていた。

 2対1となってもお父様は圧倒的だった。結局最後まで立っていたのは、グラース王子だったけど。


「まあ、今日はこの辺で勘弁してやろう。アンヌはどうだ?」

「私も久しぶりに暴れたくなりましたわ。さあ三人共、立ちなさい!!」


 今度はお母様が三人の相手を始めてしまった。

 パウル皇子が泣き叫ぶ。


「なぜだ!?私が何をしたというんだ!?」

「うるさいわね!!さっさとかかってきなさい」


 場は更に盛り上がったけどね。


 そんな光景を見ながら、ふと思う。

 お父様とお母様のお眼鏡にかなう殿方は現れるのだろうか?

 将来が不安になる。できれば、グラース王子に勝ち残ってほしいけど・・・

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