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公爵令嬢は、超ヘビー級ドラゴンライダー~スーパーデブドラゴンに跨り、力こそパワーで無双します  作者: 楊楊
第三章 隊長編

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37 魚人族の島

 ナウール王国の王城に到着すると、早速会議が行われた。当然、二人の留学生をどう運用するかが議題だ。

 サンドラ王女が提案する。


「予定通り、クレーテとカメールは魚人族が多く住んでいるキーグ島を中心に活動してもらおうと思います。最近では魔物が増え、泳ぎの得意な魚人族でも王都に来れなくなっていますからね。それにカトリーヌさんとスピラさんが竜騎士学校を卒業し、晴れて直轄特務隊の隊長と副隊長になったことで、竜王国から積極的に戦闘をしても構わないという了承も得ていますしね」


 学生の身分の時は、積極的な戦闘はしないことを指示されていた。まあ、そうはいっても遭遇戦はそれなりにあったけどね。ただ、話を聞くかぎりキーグ島というのは、危険な海の魔物が多くいるようだ。私とデミドラは水竜の加護もあるので、まず負けないだろうが、クレーテとカメールはどうだろうか?

 何かあれば隊長である私が責任を取らなければならない。そう思うと、少し心配になる。


 女王陛下が言う。


「キーグ島への派遣は承認しましょう。しかし、安全管理には十分に配意してください。こちらは大切な留学生を預かっているわけですからね。それではマライアとダイアナの運用について、意見を言ってください」


 ここで以外な者が意見を言った。ケルベロスのケルだ。


「私に考えがあります。とりあえず、色々な場所で歌を歌わせればいいんですよ。ナウール王国でもマライアはそれなりに有名です。彼女の歌で儲けなくても、彼女に客寄せになってもらえれば、売り上げで儲けることができます。それにチャリティーコンサートなんかも企画すれば・・・」


 女王も納得する。


「その案はいいですね。ただ、マライアが承認するかどうかですね。今までは高額の出演料を貰っていたわけですからね」

「その辺は私にお任せください。私が十分に言い含めます。私の計算では、かなりの収益が見込めるはずです。なので、しばらくは彼女のマネージャーとして活動しても構いませんよ」


 会議終了後、二人に今後の活動について伝達した。


「魚人族の暮らす島で活動させてもらえるなんて、嬉しいですだ。是非、やらせてほしいですだ」

「でも情報によるとかなり危険な海の魔物が出るそうよ。それでもいいの?」

「海でなら、私とカメールはまず負けないですだ。竜騎士学校に入校する前から、それなりに水中の魔物は狩っていたですだ」

「分かったわ。いきなり単独で活動はさせられないから、落ち着くまで私とスピラも同行するわね」


 一方のマライアだが・・・


「別に構いませんわ。竜騎士学校に入校する前からチャリティーコンサートは主催していましたわ。それにしても可愛いワンちゃんは、頭が三つもあるのですね・・・これなら私のバックコーラスを任せられるかもしれませんわ」

「えっ!?私がバックコーラス?私はマネージャーとして・・・」


 これは流石のケルも想定していなかったようだ。

 そんなケルのことは無視して、早速ケルはコーラスのレッスンをさせられていた。


「もっと、音程とリズムを意識しなさい。せっかく三つも頭があるのですから、三人分の働きをしてもらわなければなりませんわ」

「そ、そんな・・・」


 まあ、マライアが納得してくれたので、それで良しとしよう。ケルには悪いけど、しばらくはマライアの面倒を見てもらうことになった。



 ★★★


 次の日、私たちは魚人族が暮らすキーグ島に出発した。

 今回は挨拶だけなので、タヌーカさんは同行しない。代表はサンドラ王女で、スピラ、それにペガサスに乗ったマリアも同行する。

 クレーテはというと、カメールに乗って泳いでキーグ島に向かうようだった。


「泳ぐのはオラもカメールも得意ですだ。久しぶりに泳ぐと気持ちいいですだ」

『気持ちいいな・・・学校ではずっと走らされてばっかりだったしね。僕は走っているつもりだったけど、『ちんたら歩くな!!走れ!!』って何度も怒鳴られたしね』


 私とデミドラもクレーテたちと同じく、泳いで向かうことにした。

 デミドラは水竜の加護を持っているから、意外にも泳ぐのは得意だ。それに体型的に水には浮きやすい。

 まあ、スピラやサンドラ王女、マリアは泳ぎではなく、通常どおり空を飛んでの移動になった。


 途中、久しぶりに海で泳いだことで、テンションの上がったデミドラがカメールに言う。


『せっかくだから、競争してみない?』

『いいよ!!是非やろう』


 競争が始まってしまった。

 いくら水竜の加護を持っているからといって、亀竜であるカメールには勝てなかった。


『流石に速いわね。水竜と比べても速いほうじゃないかしら?』

『そうなの?学校では泳ぐ授業はなかったから、分からないや』


 私もクレーテとカメールを称える。


「卒業したら、すぐにでも水竜隊で活躍できるわよ」

「本当ですだか?だったらこんなのはどうですだ?」


 そう言うと、クレーテとカメールは潜水を始めてしまった。私とデミドラも続く。潜水も私とデミドラよりも深く潜れていた。普通のドラゴンは竜騎士のために結界を張って潜ったり、空を飛んだりするのだけど、魚人族であるクレーテには、水中活動でそんなことをしなくていいので、その分の魔力を推進力に使えることがその要因かもしれない。


「水中では怖い物なしね?」

「はいですだ。できれば水中での任務ばかりにしてくれたら、有難いですだ」

「そうね・・・少し考えてみるわ」


 そんな話をしていたところ、突然スピラが話を遮って叫んだ。


「カトリーヌさん!!大変よ。魔物の群れよ!!」


 スピラが差し示す方向を見ると、大量の角の生えたサメのような魔物の群れが迫っていた。


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