表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
公爵令嬢は、超ヘビー級ドラゴンライダー~スーパーデブドラゴンに跨り、力こそパワーで無双します  作者: 楊楊
第一章 学生編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
18/52

18 幕間 怒れる王女様 2

 ~エリザべート・ドラーゴ視点~


 全くもう!!あのデブリーヌの所為で計画が台無しだわ!!


 あの豚女を排除するために竜騎士学校のカリキュラムを大幅に変更した。しかし、結果は惨憺たるものだった。デブリーヌとそのドラゴンが不得意な科目に配点を多くし、得意科目は成績に反映されないようにしたのに、何をどうしたのか、すべてクリアしてしまった。

 そして、無理矢理カリキュラムを変更した所為で、あろうことか、私はまた、平民女よりも下の順位になってしまった。


 それだけではない。入校生の分断がより激しくなってしまった。お兄様たちは、上手く貴族と平民が協力して王家に忠誠を誓うようにもって行ったのに・・・

 自分の能力の無さが嫌になる。それもこれも、あの規格外の豚女の所為だ!!


 当初の予定では、あの豚女やその取り巻きの平民女が欠点を取り、打ちひしがれているところに私が、救いの手を差し伸べ、それを見た貴族たちも感銘を受けて、融和団結が図れると思っていたのに・・・

 結局、我が派閥から6名が欠点3つを取ってしまった。当然教官に掛け合い、補講と追試を願い出た。

 このことがきっかけで、我が派閥の結束と貴族たちの私への忠誠心は高まったが、平民たちとの溝は深まってしまった。


 あるとき平民たちが、雑談をしているのが耳に入った。


「結局、お貴族様はコネで何とかなるんだよな。俺たちが必死で頑張ったのが馬鹿みたいだ」

「そうだよな。でも俺たちが試験をパスできたのもすべて、カトリーヌ様のお陰だ。本当に素晴らしい方だ。食べさせてくれる料理も美味しいしな」

「言っちゃ悪いけど、王女様も大変だよな・・・平民のスピラに負けるくらいの能力しかないのに、天才のカトリーヌ様と張り合わないといけないからな。俺は下級貴族でよかったと思うよ。大人しく自分の実力を認めて、カトリーヌ様に付き従うことに何の抵抗もないからな」


 怒りが湧いてきた。


 どうしてこうなったの?

 私だって頑張っているのに!!


「そうだな。でも、本当に誰がカトリーヌ様に呪いを掛けたんだ?神様が嫉妬したのか?」

「それは分からないが、俺がその呪いを解く王子様だったらと思うよ・・・まあ、そうじゃないのは分かっているがな」


 呪い?


 私はすぐに従者に調査をさせた。

 どうやら、カトリーヌの派閥では、カトリーヌは呪いに掛けられて、今のような姿になり、その呪いを解くには、真に彼女を愛する者のキスが必要だと、まことしやかに噂されているそうだ。


 そんな訳ないだろ!!どう見ても食べ過ぎだ!!


 竜騎士は、魔力と体力の消耗が激しい。なので、基本的に皆よく食べる。私だってそうだ。しかし、それを上回る量を食べれば、流石に太る。彼女は一般の竜騎士の5倍以上は食べているんだからね。

 そのような噂が出たのも、彼女の意味不明の美少女ムーブの所為だ。あの容姿で、あの態度はない。まさに美少女というような感じの所作を見れば、そう思われても仕方ないのかもしれない。

 噂では、元の姿は私よりも美少女という触れ込みだった。


 これまでのことは、もういい。問題はこれからだ。

 私は彼女たちが行った野外実習の報告書を熟読する。


 私たちの野外実習はかなり厳しかった。魔物が強力だったのではなく、問題は生活面だった。慣れない野営や不味い食事、夜警など、王族の私や貴族たちにはかなり堪えた。私は事前にお兄様からレクチャーを受けていたので、覚悟はできており、準備もしっかりしていたので何とかなったのだが、今にも泣き出しそうな女子も多くいた。しかし、軍として行動するにはこれぐらいは必要だ。戦場では優雅にお茶なんか飲んでいられない。

 それからは、私の励ましやメンバー同士の結束で、なんとか実習を乗り越えたのだ。できれば、もう二度とやりたくはない。グルメな私にとっては、あの食事だけは受け付けない。


 そんなことを思いながら報告書を読んでいくと、驚きの内容が書かれていた。カトリーヌの評価が最高評価だった。ベースキャンプの整備や食事の準備などに貢献し、実習先に近いポルガ村の問題を根本から解決して、厄介な魔物グラスウルフやSランクのケルベロスを従えたと記載があった。しかし、それにも関わらず、彼女自身の討伐数は2体のみだった。


 これは絶対におかしいわ!!確実に不正をしている。


 そもそも、6ヶ月以上も実習をして討伐数が2体なんてありえない。毎日のように森に入り、遭遇した魔物を討伐して行けば、どんなに少なくても月に5体は討伐できる。実際、私の派閥の最低討伐数は、28体だった。これはサーカズ・ガスティンという伯爵家の令息が記録した数字で、途中食中毒で1ヶ月入院したのが原因だ。まあ、一部では仮病ではないかと噂されているけど・・・


 そんな者でもこの数字なのだから、2体という討伐数は異常すぎる。ここで私は一つの仮説に思い当たった。


 この豚女は自分はベースキャンプでぬくぬくと実習をサボり、実家の権力を利用して教官を買収し、最高評価を得たに違いない!!


 殆どの学生が実習前よりも痩せているというのに彼女は変わらず、いや、以前より少しふっくらしている。そのことから考えても、絶対に不正をしているとしか思えない。


 調べてみれば、バラックという教官は、豚女の父親の元部下で、現在の副官の勇退を待って、副官として登用される予定だという。状況から考えて買収したに決まっている。

 ここまで、証拠が上がれば間違いない。私は豚女の暴挙を絶対に許さないと心に誓った。


 見てなさい!!貴方の化けの皮を剥いであげるからね!!


 ここで、私はある作戦を思いつく。それは豚女の討伐数の少なさを突くことだ。例年通りであれば、個人の討伐数は評価の対象外だった。しかし、今年はこれを重視すればいいのよ。他の学生よりも突出して討伐数が少ないことは恰好の攻撃材料になる。一応彼女の次に討伐数が少ない学生を確認すると、スピラという平民の学生で討伐数は10体だった。


 これはいい!!ついでにこの平民女の成績も下げることもできる。

 平民の分際で、王女の私に2回も勝つなんて許せない。


 そして私は次回の合同実習の計画を練る。


 あの豚女の泣き面が目に浮かぶわ!!

気が向きましたら、ブックマークと高評価をお願い致します!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ