17/30
不穏
「えー…………公園を通過してすぐ……」
さっさと終わらせて課題を駆逐しようと早足で蛇目公園に向かう。
アパートからそう遠くないので、すぐに公園の出入口に到着する。
休日の昼間だと言うのに誰もいない。
遊具が寂しそうに佇んでいる。
最近の子供は家で遊ぶのが多くなったと聞いたことがあるが、まさにその通りだな。
「お、あれかな?」
木々と日光によって見え難いが、反対側の出入り口にチラリと『買取り鑑定いたします』の立て札が見えた。
「うっし、さっさと終わらせて課題しねぇとな」
意気込んで公園に一歩踏み出した
その瞬間
辺りの風景の色が薄暗くなった。
「は?」
一歩踏み出したままのポーズで硬直する。
「なん…………だよ、これ…………?」
次の瞬間
ゴォォォォ
突然の強風が凛太郎を襲う。
「にょわ!?」
あまりの強風に目を瞑る。
「っ…………たく、なんなんだよ。」
次に目を開けると、いつもと変わらぬ風景。
しかし、凛太郎の火車の血。というより、人間的本能が警報を鳴らす。
何かが可笑しい。
「っ………………行こっ」
不穏な意識を振り払い、急ぎ足で古書堂に向かった。




