砂漠に眠る遺跡
砂漠の国に滞在して数日。
クエストなどをこなしつつ観光なども楽しんでいた。
そんな中観光で砂漠の遺跡なども見て回る事に。
観光地としても遺跡は人気らしい。
「遺跡っていうのも不思議な感じがあるなぁ」
「この世界にはよく分かっていない遺跡もありますものね」
「遺跡って基本的には昔の人の生活の痕跡だからねぇ」
遺跡は昔の人達がそこにいたという痕跡。
なので遺跡があるという事は、昔は栄えていたという事にもなる。
「密林の国で聞いた昔の人達がここに住ンでたのかな」
「どうなんでしょうか、でもその昔の人達はどこへ行ったのか」
「遺跡は許可さえ取れば自由に見ていいっていうのも太っ腹だね」
「ええ、でも特に何かある感じでもないです」
「昔の人達がいなくなって、放置されて自然に削られた感じかな」
そんな遺跡を調べていると不自然な足元を見つける。
それを調べてみると地下への階段が見つかる。
その先に何があるかは分からないが入ってみる事に。
「なンだろうここ、遺跡の地下かな」
「ですが何かある感じはしませんわね」
「先に進んでみますか?」
とりあえず遺跡の地下を先に進んでみる。
そこにはなにか意味ありげな箱が置いてあった。
「なンだろうこれ、ボロボロだけど…本かな?」
「ふむ、まさか古文書ではありませんか?」
「古文書、読めたりするかな」
「えっと、合成術…水と風…ツイストスクィーズ…って書いてあります」
ペリスは古文書も読める様子。
とはいえ最低限しか読めないので、難解なものは解読出来ないようだ。
「合成術って確か以前魔法研究所の人が見つけたら持ってきて欲しいって言ってましたわね」
「なら魔法研究所に持っていってみようか」
「そうですね、他には使い道はなさそうですし」
とりあえず遺跡を出て砂漠の国の魔法研究所に持っていく。
幸い今は首都にいるのですぐに届けられそうだ。
魔法研究所の受付の人に見せてみる事にした。
「あのー、すみませン、こんなの見つけたンですけど」
「これは…まさか合成術の古文書!?本当に実在していたとは…」
「それでどうします?必要ならお譲りしますが」
「はい!ぜひ!解読したら世界各地の魔法研究所で習得が可能になるはずです」
「分かりました、ではお任せします」
研究員は早速古文書の解読に取りかかる。
解読には少し時間がかかるというので、それまでは花春達は観光を続ける事に。
「そういえば砂漠の国から行ける国ってどこがあるのかな」
「南は国はなく広大な土地があるだけですわね」
「西に行くとまた広大な砂漠があって、そこを越えると西側の諸国連合に入りますね」
「そういえば西側の国って連合国家なンだったね」
「ここは大陸の中西部ですし、東よりは西に向かった方がいいですかね」
向かうなら西の方がいいというペリス。
なのでとりあえず次の目的地は西に進む事で計画を立てる事に。
「それにしても砂漠の国って本当に大都市だねぇ、砂漠の中に不釣り合いなぐらいというか」
「ただ輸出の産業が強いからこそここまで発展したとも言えますものね」
「油とか宝石とか、高く売れるものがたくさん出る国だもンね」
砂漠の国は高い金額で取引されるものが産業に多い。
その一方で食料や水などは輸入に頼る事が多いので、その辺は厳しい環境とも言える。
やはり砂漠というのは農耕などには向かないという事なのだろう。
「砂漠の国がお金持ちな国になった理由が分かった気がする」
「しかし過酷な土地なのに変わりはないですのよね」
「ええ、輸出で稼げるというのも大きいんですよ」
砂漠の国はそれだけ過酷な土地でもある。
その一方で大金を稼げる産業もまた多い。
そこにあるものを活用するのもまた大切だという事なのか。
そんな一方で花山達はクエストを受けていたようで。
「さて、砂漠の魔物の討伐だが、砂漠は暑さで体力も奪われる、油断はするなよ」
「花山さんは砂漠でも涼しそうな顔をしていますね」
「ええ、私なんて日焼けしそうですよ」
「イーリアは肌の露出が多いからな、まあ無理はするなよ」
砂漠の日差しは肌の露出が多いイーリアにはなかなかに辛い様子。
砂漠はただでさえ暑さで体力を奪われるため、魔物討伐クエストは特に難易度が上がる。
冒険者達も砂漠の魔物討伐はあまり受けたがらないという。
「出たな、やるぞ、構えろ!」
「はい、それにしても砂漠は蛇の魔物が多いですね」
「蛇の魔物というより、ワームに近いというか」
砂漠の蛇の魔物は蛇というよりワーム。
サミヨの例えもまあ分からなくはない。
とりあえずそのワームっぽい蛇を討伐する事に。
花山がいるという事もあり、思っているよりは簡単に勝てる。
その蛇のあっという間に三枚に下ろされてしまった。
「思っているより大した事はなかったな」
「花山さんは本当に強いですね」
「流石はAAランクですよね、それもクラウンですし」
「努力を重ねてきた結果でしかないさ、それに武器もいいものを使っているしな」
花山が今使っている刀は、鍛冶屋で特注したオーダーメイド品だ。
とはいえ世の中にはもっと強い刀もあるだろう。
汎用装備品とユニーク装備ではユニークの方が基本的に性能が高い。
だがユニークの特に武器はクセの強いものも多いという。
「さて、報告は済ませたし、花春達と合流するか」
「あの、少し装備を見ておきたいんですが」
「今使っている装備が優秀なのでしばらく更新していなかったですし」
「分かった、では鍛冶屋を見に行くか」
花山達は合流前に鍛冶屋に向かう。
そこで何かいい装備がないか探す事に。
「何かいい装備は見つかったか」
「そうですね、既製品を買うより作ってもらった方がいいと思います」
「なら頼んでおくか、この国を出る前には完成するだろう」
「はい、では頼みに行きましょう」
サミヨの武器は鍛冶屋に作ってもらう事にした。
作るとなる既製品を買うよりどうしても割高になる。
とはいえ既製品より優秀な武器を手に入れる事が出来るのが製作依頼だ。
「さて、鍛冶屋への注文はしたので街を出る頃には間に合いそうですね」
「しかしユニーク装備は装備の更新がしばらくしなくていい程度には優秀とは」
「その分付加効果にクセの強いものが多かったりするからな」
「装備は攻撃力や防御力より付加効果を見ろ、ですか」
装備は攻撃力や防御力より付加効果を見ろ。
花山曰く付加効果次第では想定された性能以上の力を発揮する事もある。
それだけユニーク装備は数字以上に効果が大切なのだという。
「さて、次の目的地はどこか決まったか」
「うーン、あたしは西に行きたいかな、でも西側の国に行くまで距離があるよね」
「西側の国、ここからだと砂漠をまずは越えないといけないですが」
花春は西に行きたいという。
しかし西に行くには大砂漠を越えないといけない。
乗り物を使うのもいいが、歩くとなるとかなり過酷な道になる。
「なら乗り物を手配しませんこと?西側に向かう際の大砂漠は徒歩だときついですわよ」
「乗り物、陸路とか空路とかあるのかな」
「砂漠の国ならターミナルがあるだろう、大砂漠を越えるならその方がいい」
「空路、ならそれで決まりかな」
「西側の国への国境はかなり遠いですから」
西側の国への国境はかなり遠いとのこと。
砂漠の国に限らず、長い距離がある場所には空路のターミナルがある。
砂漠の国以外にも北や東にもそれがあるらしい。
「それじゃ決まりだね、目的地は西だよ」
「ただ空路を使うためのお金は稼いでおいてくださいまし」
「六人分の航空チケットを買わないといけませんしね」
「ならそれまでクエストとかでお金を稼ごうか」
「はい、まずはお金稼ぎですね」
そうして次の目的地は西に決まる。
西に行くには大砂漠を越えなくてはならない。
陸路は極めて過酷な道になるので乗り物を使う方がいいという事。
船以外の乗り物は初体験なのである。




