表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/37

密林の遺跡

密林の国に来てからしばらく。

トラベルリングを手に入れたので今まで通ってきた国にもすぐに戻れるように。

その一方で密林の国には遺跡もいくつか点在している。

国策クエストで遺跡調査もたまに来たりするらしい。


「国策クエストで新しく見つかった遺跡の調査って事だけど」


「この先の森の先って事ですよね」


「とりあえず行ってみますわよ」


国策クエストで新たに見つかった遺跡の調査とのこと。


その遺跡の行けるところまで行って、レポートをまとめて帰ってこいとの事らしい。


「遺跡の中は首都にあった塔と構造がそっくりだね」


「双子の塔みたいな感じなのでしょうか」


「そもそも遺跡というのはよく分からない謎の機構があったりしますのよね」


遺跡には謎の機構、つまり装置などがあったりする。

その装置は何に使われたのか、それを国も調べていたりする。


遺跡というのは基本的に過去に何かしらの役目があって作られたものと推測する。


「この遺跡、魔物も住み着いてるし、初心者にはきついンじゃ」


「そもそも国策クエストはランクアップに必要なポイントの稼ぎがいいだけですわよ」


「難易度自体は低ランクのものでもランクの割に厳しかったりしますし」


「そンなものなンだね、あたしよく生き残れてるなぁ」


そんな遺跡を奥へ進んでいく。

塔の遺跡ではあるが、下に向かって進んでいく構造のようだ。


下に向かって進む塔というのは遺跡ならではなのかもしれない。


「塔って言うけど、そンな高くはないのかな」


「そのようですわね、首都にあった遺跡と同じ構造のようですし」


「とりあえず一番下まで行ってみますか」


そのまま下に進んでいくと、恐らく最深部と思われる最下層に到着する。

そこを少し見ていると何かの気配を感じる。


慎重に進んでいくとそこにいたのは龍だった。

襲ってくる気配もなく、少し近づいてみる事に。


「む?こんなところまで人間が来るとは珍しいな」


「えっと、龍…だよね」


「せっかくだ、何か聞きたいのなら答えてやる」


「あの、この塔はなんなんですか?」


「この塔は古の時代に建てられたもの、そして転移装置でもある」


龍が言うには、この塔は転移装置なのだという。

転移とは言うがどこへ転移するのか、それも聞いてみる。


「転移って、どこに行くの?まさか異世界とか言わないよね?」


「かつてこの世界に暮らしていた民がいた、その者達は永遠の命を持つ種族であったな」


「永遠の命…ですか、そんな話は聞いた事もありませんわ」


「しかし永遠の命を持つとは言うが、魔物や自然災害により死ぬという事は普通にあった」


「つまり外的要因で普通に死ぬって事ですか」


かつてこの世界に暮らしていた民、その者達は永遠の命を持っていたという。

しかし自然災害や魔物に襲われれば死んでしまう事も普通にあった。


つまりその人達は、平穏と安寧を求めいずこかへと旅立ったという事なのか。


「つまりその人達は安全を求めていずこかへ消えた、という事ですの?」


「そうだろうな、それ以上先の事は私にも分からぬ」


「そっか、話してくれてありがとう」


「それ以上用がないのなら早急に立ち去れ、他には特に何もないからな」


そのまま遺跡の調査レポートを書いて遺跡をあとにし、首都へと戻る。

そこでクエストの報告を済ませ、次はどうするか考える事に。


「そういえば魔の国と国交を持ったって事は、機械類がこの国に入ってくるかもしれないよね」


「道具屋でも見に行ってみるか?」


「うン、行ってみよう、機械類とか売ってるといいけど」


そのまま道具屋に向かう。

商品を見ていると、やはりなのか機械類の道具が売っていた。


複製のスキルに使うフィルム、機械工作に使う工作キットなんかも売っていた。

工作キットを買って機械工作のクリエイトスキルをやってみる事に。


「機会工作で作ったアイテムってなンなンだろう」


「これは恐らくクリエイトスキルを楽にしてくれるアイテムだろう」


「つまり成功率が上がるみたいなアイテムなのかな」


「恐らくはな、成功率が上がれば何かと捗るぞ」


「なら持っておこうかな」


機械工作のクリエイトスキルで作ったアイテムはクリエイトスキルの成功率を上げるもの。

消費はしないので、持っているだけでいいという。


「さて、どうしようか?」


「ダンジョンにでも挑戦してみませんか?首都にいるのならたまにはいいかと」


「いいね、ならメンバーはどうしようか」


「私は今回はパスさせてもらう、成長も考えるならその方がいいだろう」


「なら私は行きます、もっと強くなりたいですから」


ダンジョン挑戦のメンバーは花春とペリス、サミヨの三人に決まる。

クランで申請をしてダンジョンの入口に案内してもらう。


そうしてダンジョンに挑戦する事に。

いいユニーク装備などが手に入れば嬉しい程度の認識で、ダンジョンを進む。


「ダンジョンのランクも国によって違うって事なのかな」


「基本的にはそうみたいですね、あと下に行くほどにいい装備が出ますから」


「なら行けるところまで行こうか」


「ええ、行けるところまで進みますよ」


そのままダンジョンをさらに進んでいく。

そんな中ユニーク装備もいくつか出てきた。


この時点ではそれなりに強い装備もちらほら。

やられないように気をつけつつ進める限り進んでいく。


最深部には到達していないが、ある程度いいものが手に入ったのでそのまま脱出する事に。


「む?戻ったか」


「うン、装備も結構いろいろ揃えたよ」


「そういえば花山さん、何かを探しているんですか?」


「なぜそう思う?言っておくが裏切ったりするつもりは一切ないぞ」


「いえ、花山さんは刀をよく見ているのを見ていて感じたので」


花山が何か探しているのではないかというサミヨ。

花山も別に裏切るようなものではないというのも分かる。


刀をよく見ているという事は、珍しい刀でも探しているのか。


「花山って何か探してるの?」


「はぁ、素直に白状する、実はムラマサと呼ばれる刀を探していてな」


「ムラマサ?私も噂程度には聞きますわね、かつて失われたと言われる名刀にして妖刀ですわ」


「ああ、私が旅をしているのもそんなムラマサを求めているからなんだ」


「ムラマサ、失われたと言われる刀が残っているものなんでしょうか」


花山が探しているというムラマサという刀。

花春もそれぐらいは知っているが、自分の世界にあった妖刀村正の事なのか。


そもそも異世界に村正があるものなのかというのも気になる。


「ムラマサ、花山さんはそのムラマサを探しているんですのね」


「ああ、尤も現存しているかも疑わしいがな」


「失われたと言われていても、どこかにあったりするものなんでしょうか」


「もし見つかったのなら、一度は振るってみたい刀ではあるからな」


「妖刀って言われるのはどこか不気味な感じがしますね」


ムラマサについては現存していないと言われるが、もしかしたらあるかもしれない程度の気持ち。

イーリアは東の国の山の出身ではあるが、人里に下りたのは最近なので詳しくもない。


花春も自分の世界の村正と同じものなのかとも考える。


「とりあえず抜けたりするような理由じゃなかったのは安心したかな」


「すまない、まあもし見つかったら嬉しい程度の気持ちだからな」


「ムラマサ、私のデータベースにも存在しない言葉ですね」


「貴族でも持っているという話は聞かない代物ですわよね」


「はい、少なくとも私の知り合いにも知ってる人はいませんでした」


花山が探している幻の刀ムラマサ。

せっかくなのでそれを探す事も当分の目標とする事に加える事にした。


今日は日が落ちてきたので、テントで休む事に。


「ご飯出来たよ、今回はミートドリアだよ」


「美味しそうです、花春さんはやっぱり料理上手です」


「ペリスも料理を覚えたいというのは、自立したいという気持ちなのか」


「料理は冒険者をやるなら覚えていて損はないですからね」


「クリエイトスキルの料理とはまた違うからこそですね」


「まあ貴族でも冒険者をしていると生活スキルは必須ですものね」


花山が探しているという幻の刀ムラマサ。

冒険の目標に新たにそれも加わる事に。


とはいえ現存しているかも疑わしいものが見つかるのか。


幻と言われるだけあり、どこかに現存しているのかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ