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クリエイトスキルの消耗品

密林の国に入ってから数日。

花春達は次の街に移動し、クエストなどをこなしていた。

そんな中クリエイトスキルのレベルなども上げておく事に。

クリエイトスキルの消耗品は街の道具屋で買えるが、安い買い物ではないようで。


「今のレベルだとこれで精一杯かなぁ」


「マスター、クリエイトスキルでいろいろ作っているんですね」


「うン、ただ今のレベルはまだそこまで高くないから」


花春もクリエイトスキルでいろいろ作っているが、レベルはまだそこまで高くない。


なおクリエイトスキルの習得は他にもメリットがあるようで。


「それにしてもクリエイトスキルで作ったものもお店で買い取ってもらえるのか」


「買取で受け取るお金はどこから出てくるのでしょうか、無限に湧くとは思えませんが」


サミヨの疑問はなんとなく分かる。

仮に一つ10万で売れるアイテムを大量に買い取ってもらったとする。


その時のお金はどこから出てくるのかと。


「とりあえず必要ないものは買い取ってもらおうかな」


「それだけでもそこそこいい金額になりますしね」


「そういえば花山さんが言っていましたが、クリエイトスキルも能力補正があるとか」


「つまりクリエイトスキルに必要なスキルを取ると戦闘能力も強化される感じ?」


「はい、一部のスキルにはそういう効果もあるそうですよ」


花山曰くクリエイトスキルにも戦闘能力への補正がかかるものがあるらしい。

そのスキルを取ると攻撃力が上がったりなどの補正がついたりするとか。


「買い取ってもらってそこそこいい金額になりましたね」


「うン、でもいいものを作るにはまだレベル不足かな」


「む?すべき事は終わったのか?」


「あ、花山、うン、大体は終わったかな」


「そうか、しかしクリエイトスキルをいろいろ試してみて何かいいものは作れたか」


レベル不足で作れないものもあるものの、もっとレベルを上げればいいものも作れる。

ちなみに花春は細工なども必要なタレント持ちなので、装飾品とかも作れる。


タレントがないと成功率が極端に落ちるクリエイトスキルもあるので要注意だ。


「そういえば機械もあるンだよね?この世界は」


「あるにはあるが、魔の国に行くかそこと交流のある国に行かないと入手は厳しいだろうな」


「魔の国と交流のある国ってどこなンだろ」


「魔の国と交流がある国だと、火山島の国、それと北海の国辺りの北国は交流があるな」


「北国かぁ、今は国境封鎖で通れないから少し厳しい話だな」


花山曰く北国は魔の国と交流がある国もそこそこあるとか。

そっちに行くのは今は厳しいので、頭の片隅に保留しておく。


とりあえずイーリア達とも合流する事にした。

冒険者クランに行き、三人と合流する。


「さて、どうする?首都に向かう?」


「ここからだと首都までは数時間という感じですね」


「今日中には着けますわね、私はそれに異論はありませんわよ」


「なら決まりかな、ただ何か大きなクエストとか受けてみたいなぁ」


「大きなクエストですか、国策クエストとかがあるならそれになるんでしょうけど」


とりあえず首都に向かう事で話はまとまる。

そのまま街を出発して首都を目指して歩き始める。


そんな道中でまた野盗に遭遇する。


「金目のもの…置いていけ…です」


「こんな小さな女の子まで野盗落ちかぁ、奴隷解放戦線ってロクでもないね」


「金目のもの…置いていけ…」


「栄養状態も悪そうだし、これでも食べて元気出しなよ」


「…はい、美味しい…です…」


奴隷解放戦線に解放という名目で放逐された奴隷の女の子。

だが当然行く宛もなく、食べるものもロクになかった様子。


とりあえず話を聞く事にした。


「えっと、元奴隷なんだよね?」


「はい…他にも貴族の家で働いていた子はいましたが、散り散りに…」


「奴隷解放戦線というのは結局はなんなんですの?そういう組織とだけは存じていますが」


「奴隷解放戦線は…奴隷というだけでそれは悪…と言っていました…」


「仕組みなどについても知っていてやっているのか、それは気になりますね」


奴隷解放戦線は恐らく正義中毒に陥っている人達なのだろう。

それかこの世界における奴隷システムを理解してやっているか。


なんにせよこの世界における奴隷というのは基本的には貴族に養ってもらうものである。


「少しならお金もあげられますけど、どうします?」


「とりあえず…働かせてもらえないか聞いてみます…それで駄目なら野垂れ死ぬだけですから」


「そっか、なら行っていいよ、あたし達はそこまで責任は負えないから」


「すみません…食べ物…ありがとうございます」


そうして野盗の女の子は立ち去っていった。

とはいえその後どうなるかは今は分からない。


奴隷解放戦線についても少し気になるところではある。


「それにしても奴隷解放戦線って割とロクでもありませんわね」


「正義中毒なのだろうな、自分達は正しいと信じていて、それを疑いもしない」


「いつか会う事になったりするんでしょうか」


「その時は話ぐらいはしてみたいですけどね」


ペリスは話もしてみたいと言うが、話が通じるかは分からない。

なんにせよ奴隷解放戦線はロクでもないというのは確定なのだろう。


とりあえずそのまま首都に向けて再び歩き始める。


それから数時間歩きそのまま首都に到着する。

とりあえず首都の冒険者クランに向かいクエストを探す事に。


「うーン、何かいいクエストないかな」


「この国はそこまで発展しているわけではないので、ランクの高いクエストは少なめですね」


そんな中少し気になるクエストを見つける。

それについて少し聞いてみる事にした。


「このクエストはなンなンですか?」


「ああ、この街の中にある古い塔の中にある植物の除去ですよ」


「そういえば街の中に古びた塔がありましたね、あれは遺跡ですか?」


「はい、その塔の中に増えてしまった植物を取り除いていただければ」


「なら受けますか、受理していただいていいですか」


塔の中に増えてしまったという植物の除去。

依頼になっているという事は、恐らくは楽な仕事ではないのか。


とりあえず花山とイーリアを連れて行く事にした。


「これは…魔物ですよ、植物の」


「どうりでクエストになっているわけだよ、植物の魔物が街の中に増えるとか」


「塔の外には出ないようですが、管理する上では除去しないといけないですね」


「とりあえず片っ端から除去していくぞ」


植物なので炎魔法や斬撃の攻撃がよく聞く。

花春の風魔法にも斬撃の属性がついているので、それがよく効く。


イーリアの炎魔法と花山の刀の攻撃もよく効いているようだ。


そのままどんどん除去していき、最後と思われる植物の前に到着する。


「これはまた立派な」


「これが最後みたいですね、少し手間はかかりそうですがやってしまいますか」


「ああ、やるぞ、力を込めろ」


最後の立派な植物の魔物も少し苦労はしたもののなんとか除去に成功する。

クエストはそれで終わりという事になり、報告に向かう。


「終わらせてきたよ」


「ありがとうございます、ではこちらが報酬になります」


「これは?何かの魔法アイテムか?」


「こちらは魔の国で研究されている道具です、それが完成したので配って欲しいと」


「魔の国?この国は交流はなかったと聞いているが」


「先日王位継承が行われましてね、それにより国交を持つ事となったのです」


つまり魔の国と交流を始めたという事らしい。

新たな国王は国の発展のためにあえてその選択をしたという事か。


「それでこの道具はなンなの?」


「こちらはトラベルリングと呼ばれるものです、一度行った場所に転移可能なものだとか」


「つまりこれを使えば一度行った場所なら、一瞬で移動出来るのですか?」


「そうだと聞いています、使い方はマニュアルが付いているのでそちらを読んでください」


「分かった、素晴らしいものを感謝する」


トラベルリングと呼ばれる転移アイテム。

一度その場所に行った事がないとワープは出来ないという事らしい。


つまり過去に行った国に戻る時などには便利という事か。


「これで戻る時とかはまた楽になりそうだね」


「はい、テントに戻って三人にも報告しましょう」


密林の国は新王が誕生し魔の国と交流を始めた。

となると機械類が手に入るかもしれない。


明日道具屋を覗きに行ってみる事にした。


国王が変わると政治の方針もまた変わるものなのだろう。

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