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次の日からは午前のマナーレッスン。午後の魔法の訓練。セイとのティータイム。
その後更にこの国の成り立ちなどの歴史の授業。
えーと毎日やる事増えていくんだけどこのままどんどん増やされたらそのうち私の憩いの時間のマッサージする暇もないのでは!
しかも精神的・肉体的に酷使された後での座学って睡魔との闘いなんですけど!!
という不満を訴えたいのだが、基本初日以降は侯爵夫妻をお見かけしない。必然的にセイか私付のメイドの二人に愚痴るしかないんだけど、セイ曰く伯爵家に行くまでにベースだけでも身に着けて貰おうと思ってるせいで詰め込みになってるらしい。
どうやら侯爵家の指導陣の腕を誇ろうとしてるらしいんだけど、肝心な事を忘れてないか?
「どちらの家でお世話になるか選ぶのは私なんだけど、授業が厳しい方が選ばれにくいとは思わないの?」
「そうだね。怠け者な子ならそうだろうけど、いずれ自分に跳ね返るって理解できるフィーなら必ずしもそうはならないんじゃない?」
「うーん、王立学園のレベルってどの位なの?」
「僕とテウのレベルなら上位の成績は取れてるよ。フィーは来年入学だからもう少しペースを落としても中の上くらいの成績はいけるんじゃないかな?」
その言葉にほっとしたけど、私の不安と同じ事をセイも考えたらしい。
「まだ初級編だからこれ以降レベルが上がっても今のペースで覚えて行けたら、の話だけどね」
「因みに成績が悪いと落第とかあるの?」
「落第はないけど補習はあるかな」
補習はヤダな。前世での学生時代でも補習とかは受けた事ないよ。
結局、伯爵家へ移動するまでの2週間はこのペースで頑張るしかなかった。
侯爵家でのお試し最終日前夜は又しても全員集合晩さん会だった。
以前オーダーしたドレスのうち1着が早くも出来上がって来たので、今日はそのドレスを着て髪も綺麗に編み込んだハーフアップ。薄っすら施されたメイクでちょっと見は別人だ。
部屋まで迎えに来てくれたセイにエスコートされてお部屋に入ると、既に座っていた侯爵夫人にまあお似合いと、にこやかに微笑まれた。
ディードリッヒ様からも、ずい分所作が洗練されたね、とお褒めの言葉を頂けてちょっと嬉しい。
侯爵様はそれらの言葉に満足そうに頷くと、給仕の人に食事を始めるよう合図をした。
「ジョセフィーヌ嬢は我が家での生活に不便はなかったかね?」
「はい。とても過ごし易かったですし、先生方は皆さんとても分かり易く教えて頂いて感謝しています」
「それは良かった。セイとも親しくして貰ったようだし、伯爵家に行かずとも我が家でこのまま暮らす気持ちになったのならそう言ってくれ。伯爵家へは私の方から話をしよう」
いやいや、確かに侯爵家の方が伯爵家より格が上なんだろうけど、流石にそれはどうかと思う。
どこまで本気かわからなくて返事に躊躇してたらセイが助け舟を出してくれた。
「そんな事をしたら私がテウに恨まれます」
「ウェルドリッジ伯爵と事を構えるのは悪手だとおもいますが」
ディードリッヒ様も重ねておっしゃると侯爵様が笑い出す。やっぱり冗談だったのね。
「講師陣からも君は随分優秀だと聞いている。是非今後も我が侯爵家での暮らしを選択して欲しいものだね」
「ありがとうございます。そんな風に言って頂いて光栄です」
取りあえずここで明確な返事は避けるべきだよね、と思ってお礼だけ言って曖昧に笑みを浮かべておく。
愛想笑いは以前より少しはましになってるはず。
美味しい侯爵家の夕食を堪能しながら皆さんの絶妙な引き留めのお誘いを交わしつつその夜の晩餐は終了した。
前に書いた部分と不整合があったので少し手直ししています




