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セイ自らが私を部屋まで案内してくれたんだけど、思わずぽかーんと口を開けてしまったのもしょうがないと思う。だってこの部屋広すぎる!ゲームとかに出てくる貴族令嬢のお部屋というよりは王族のお部屋の方がイメージに近いかも。

部屋の中央の応接セットには5人は座れるし、正面のデスクは子供が使うようなサイズじゃないよ、これ。

寝室は隣の続き部屋で、もちろんベッドは天蓋付き。子供とはいっても私が横向きに寝ても飛び出さないクィーンサイズ!

だからといって威圧感があるわけでもなく、明るい色合いでアイボリーとサーモンピンクを基調にしたふんわりした雰囲気がとてもいい。

「どうかな?母上と相談しながら部屋の調度は整えたんだけど」

「とても素敵です。短い間でもこんな素敵な部屋で過ごせるなんて夢みたい」

「何言ってるのかな。もちろんフィーにはこの部屋でずっと暮らしてもらうつもりだよ」

にっこり笑顔なのになんか瞳の奥が笑ってない感じがする。

「そうですね。この部屋なら大人になっても十分ですよね」

セイに負けずににっこり笑ってみたつもりだけど、ふふっと笑われてちょっと恥ずかしい。


その後は二人の部屋付きメイドを紹介された。

エリサとロザリー。エリサの方は二十歳前後のクール系でロザリーはマリーと同年代で元気系。

前世の私はエリサと今の私はロザリーと気が合いそうな感じ。

セイが、後でと言って立ち去った後はエリサとロザリーによって早速お着替えだ。

寝室の奥にあるウォークインクローゼットで着ている服をあれよあれよと脱がされたけど、流石に下着まで取られそうになって慌てて抵抗する。えっ、貴族の子女ってそんなとこまで人に着替えさせて貰うの?流石にそれは勘弁して欲しい。これでも一応体にでこぼこも多少なりともあるお年頃なわけで準備して貰った下着に取り替えるまでは一人にしてもらった。

その後は二人が選んだドレスに着替えさせられたんだけど、てっきりこの後侯爵夫妻へのご挨拶などがあるのかと思ったら軽食食べてゆっくり休憩してくださいと来たもんだ。

だったら来た時の楽な服装でいいじゃん、と思うけど、平民としては一張羅でも貴族のお嬢様としては普段着にも許せないレベルだったって事なのかな…

うーん、貴族と平民やっぱり長所・短所はどっちにもあるみたい。

エリサ曰く普段着だからコルセットがなくてこれでも楽な服装なんだそうだけど、コルセットってこんな年齢からつけるの?とまた心折れそうになったのは許してほしい。

そして夕食は侯爵家の皆様とご一緒に、って事でなんともう1度お着替えする事に。

さっきよりはずっとゴージャスなドレスを着せられたんだけどここで1つ問題が。サイズ合うものが中々見つからずどうするのかと思ったら新しいメイドさんが呼ばれてささっと胸元をつめられた。知ってた。私のでこぼこは多少でしかないって。

その時に聞いた話によると明日はドレスを誂えるために贔屓にしてる店から採寸の人が来るらしい。

流石にさっきの惨状を見ては遠慮することも出来ない。ここはありがたく素敵なドレスを作ってもらおう!


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