↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
11/42

ウィステイン侯爵家1

ようやくセイ再登場

侯爵家のお迎えにはなんとセイ様ご本人がいらっしゃった!

セイ様の美少年っぷりを目の当たりにした姉と妹はそれまでの涙もすっかり引っ込んで、瞳がハートってのはこういう顔を言うんだなってむしろ冷静になれたかも。

まだ未成年とは思えない物腰とご挨拶で逆に前世の大人な中身がなんていうか、いい子いい子って頭撫で繰り回したいような変な気分なんだけど、流石にそれは出来ないので微妙に手をにぎにぎしてしまう。

「ジョセフィーヌ嬢の事は我が侯爵家で責任をもってお預かりさせて頂きます。伯爵家での滞在の前には必ず一度こちらのご家族の元にもお連れしますのでご安心ください」

家族一同を見まわすように笑顔を浮かべる様子がやっぱり侯爵様に似てる気がする。

「伯爵家に行っても、やはり我が家が良かったと思って貰えるように歓待します。もしよろしければ次回我が家にいらっしゃる際には一度お二人のお嬢さん方にも我が家にいらして頂けると嬉しいです」

この一言ですっかりマリーとエリーを侯爵派にしてしまった気がする。

「では参りましょう。ジョセフィーヌ嬢」

フィー気を付けてね。何かあったら知らせてね。などと口々に声をかける家族に頷きながら差し出されたセイ様の手を取る。これがいわゆるエスコートって奴ですか?と思いつつ馬車へと乗り込んだ。


「普段はフィーって呼ばれてるんですね?」

「はい」

「では、私もフィーと呼ばせて頂いても?」

ジョセフィーヌ嬢なんて大仰に呼ばれるより余程いいやと思って頷いたら、嬉しそうに微笑まれた。

そう。微笑みって言葉がホントに似合う人だよね。やっぱり攻略対象だけの事はある。

「それでは私の事はセイと呼んでください」

「わかりました、セイ様」

「いえ、様は必要ありません」

多分そう言われるだろうなと思ってわざと様付けで呼んだんだけど、本人はともかく侯爵家の使用人の人たちから不満は出ないのかな。

そんな私の気持ちが顔に出たのか使用人には私がセイの婚約者候補であることは伝えてあると教えてもらった。

「でも、平民の私をお嬢様扱いするのは面白くない方もいらっしゃるのでは?」

影で意地悪されるのとか辛いし面倒だし、と思って聞いてみる。

「そのような事はないとは思いますが、もし何か嫌な思いをする事があればすぐに私にお知らせください。必ず私の方で対処いたします」

そう言いながら向かい合わせで座った私の手をそっと握ってくるんだけど、貴族ってそういうものって言うよりタラシの素質あり過ぎでは?まあイケメンだから許される事だよね。


そんな話をしているうちにあっという間に侯爵邸に到着した様でゆっくりと馬車が停止した。

先に降りたセイの手を取って馬車から降りてそのままエスコートされて屋敷の中に入るとホールに沢山の使用人の人が並んでた。

「お帰りなさいませ」

多分執事さんかなって思う素敵なおじさまの声の後全員が声を揃えてお辞儀をしたんだけど、その角度が見事な45度でその壮観さに思わず後退りたくなる気持ちをなんとか立て直す。

「みんなも知っての通り今日からこちらのジョセフィーヌ嬢がしばらく滞在される。いずれは私の婚約者になる予定だからみんなもよろしくね」

その言葉に合わせて再度頭を下げた20名はいようかという使用人のみなさんに私も慌ててご挨拶する。

「ジョセフィーヌです。しばらくお世話になりますのでよろしくお願いします」

少なくとも表面上は受け入れて貰えてそうでひと安心かな。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。