拘束
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綺麗な花畑で駆け出した瞬間だった。
死角から手が伸びてきて、私の口を塞いだ。
一瞬だった。声も出ずに意識が途切れた。
次に目が覚めた時、私は知らないところにいた。
「...どこここ...」
身動きが取れないように、ベットの上で、手足に鎖が付けられている。
「....どうして私、元の姿に...」
鎖をつけられた状態の私は元の姿の私だった。
困惑する中、この部屋の壁を見て血の気が引いた。
私の肖像画でいっぱいだった。幼少期から最近の姿まである。これはなに。と頭が困惑する。
どれくらい経っただろう。やっと家主が帰ってきた様子で、そちらに顔を見る。
「...え」と驚いた。...まさかこんなに早く見つかるなんて...。そして幼少期から最近の肖像画があることに納得もした。
「....義兄様...」
そこには笑顔の義兄の姿があった。
「久しぶりだねリーリア」
そう言う義兄に「私は連れ戻されたのですか?」と聞くと義兄は首を振った。
「俺は感謝してるよ君に。よく逃げ出してくれたね。お陰で君は僕だけのものになった」
義兄はリーリアの頬を撫でる。
「ここ、俺の部屋じゃないのは知ってるだろう?」
知っている。この部屋を見た時に見覚えのない部屋だったから。...まさか。
「そう!ここは隠し部屋!父上にも内緒で作らせたんだ。地下をね。本当は君の秘密のコレクションルームだったんだが」
まさか本人まで来てしまうとはね。と嬉しそうに頬を火照らせながら言っている。
「ここから出すことはないけれど、幸せにするよ。一生俺とここで暮らそう」
そう言う義兄は本当に幸せそうな顔をしている。怖い。ここに居ることが。身動きができないことが。




