解決
「バルド様!!山から火が!!」
見張をしていた騎士が報告に来た。
急いで対応に向かう。
「まて、お前はここにいろ」
そう言われて、私は振り返って彼に向かって舌を出した。
べー。と目に指を置いて、舌を出す私に彼は一瞬見開いて、ここに来て初めて彼の笑顔を見た。
なんだか胸がざわつくのを感じながら私は騎士達の後を追った。
いつ来てもいいように水をあらかじめ汲んでおいた。
でも夢で見た景色より、やはり熱いし怖い。
騎士たちが山の火を消してくれる。
私も懸命に水をかけ続けた。
次第に人狼達も様子に気づき、何とか火を最小限に抑えることができた。
対処を終えた時、空から雪が降ってきた。
あぁ、雪は終わったと思った、違ったのね。今年最後に降った雪だったのね___。
「...これはなんだ!お前たちがしたのか!」
人狼達が一斉に私たちに向かって告げる。
「...こいつらが犯人だ。見覚えはないか?」
森に火をつけた男たちを差し出す。
「!お前ら...!」
顔に見覚えがあるのか彼らは驚いた顔を見る。
「ラドリーが悪いんだ!俺の求婚を断るから!」
彼は貴族で、人狼族の娘に惚れ込み求婚をした。けれど、断られてしまいプライドを傷つけられた事の腹いせに森を燃やそうと考えたらしい。
結論無事誤解も解け、人狼族にお礼を言われた。
「なにか恩を返させて欲しい」
そう言われ、私は笑顔で人狼族の呪いを受けた人がいるけれどどうか解いて欲しいと願った。
「....我が一族の呪い...ですか」
眉を寄せた。それもそうだ。呪いを受けるということは人狼族に悪意を持ち、反感を買ったという事だ。
「詳しいことはしらないけれど、彼、いい人なんです。どうかお願いします」
そういうと、借りてしまった恩は返さねばなるまい。と言い、代わりに条件と言ってある条件を言った。




