優しさ
そのまま3日私は寝込んだ。
その間も彼はうなされていたけれどどうすることもできないので無視をした。
そしてなんとか体が動くようになり、私は再度森へ向かった。
「ちがう、ここもちがう」
360°見渡しても見覚えのある景色にはならない。
ダメだと思った時。
あるものを見つけて駆け出す。
見た。私は確かに夢の中であれを見た。
走った先で見上げる。
それは見覚えのある汚れたリボンと、見覚えのある景色だった__。
「___ここだ。」
確かにここから火が出て森に燃え広がったのだ。
そうとわかれば私は辺りを見渡した。
この森が見える、適度に距離のある場所でいいところを見つけた。
それから私はそこに見張りをつけてもらった。
交代制で見張ってもらった。
けれど来る日も来る日もなにもない。何のためにやっているのかわからないと声が上がった。
バルドは私にこれはなにをしているのかわからない限りこれ以上続けることは難しいと言った。
でも私は説明できない。
未来でここで放火が起こる。これを解決したら貴方を助けてあげられるかもって。
....言えない。
どうして分かるんだと言われるに決まっているし、それを言えるわけがないもん。
「....言えない。それに...いつまで見て欲しいともはっきりとした期間も言えない....」
どうしよう...。私ができる最大限考えた計画だったのに...。
「わかった。...俺の方で何とかしよう」
えっ。と彼をみる。彼はこちらを見ずに従者の方を見て伝えている。
わからない。彼が。優しくなかった彼が優しい。胸がぎゅっとする。
なんなんだろうこれは。
それから月日は流れてとうとう冬が終わる。
何もなく過ぎていった日々だった。
今年じゃないと思い、もうそろそろ切り上げようと思った日だった。




