翌朝
頭をぐわしと鷲掴みされ起こされた。
「...うぇっ?」
「.....どう言うことだ」
「ああ...」
説明したくても妖力の使いすぎで目が開かない。眠い。
「...もうすこし...」
と告げ私は眠った。意外にも今度は彼は起こすことはなかった。
自然と目が覚めた時にはお昼を過ぎていた。
「...やっと起きたか」
彼が私が眠る隣にいる。
「....はぇ...?」
「ここがどこかわかるか?」
寝ぼけていて視界も霞んでいて頭が働いていないのかすぐに返事ができない。
私の返事を待つことなく答えを言う。
「俺の部屋だ」
そう言った彼はせ、つ、め、いと顔を近づけて私に言った。
「バルド様がうなされていたので...入りました」
そう。うなされていたから。とありのままを告げたが、
「俺の部屋は鍵がかかっていたはずだし、昨日は俺に何をした」
わからなくて当然なので、昨日のことを話す。
「従者に扉を開けてもらい、えと、昨日は何もしてません」
そう言うと、嘘をつけと言われた。
「従者はそのことを覚えてないし、俺もなにも覚えていない」
どう言うことだ。と聞いてきたので、誤魔化してみる。
「寝ぼけながら開けてたから覚えてないのでは?」
そう逃げてみた。案の定睨まれた。けれど本当のことを言うつもりはない。
諦めたのか、はぁとため息を吐いて私に食事にしようと告げた。
が、起きあがろうとすると私の体に激痛が体に走った。
人に取り憑くと後々体が軋むのだ。
あ"ぁ"ー。と倒れ込む。
「どうした?」
何も知らないバルドが近づいてくる。
「すみませんが、少々事情があって起き上がれませんので、私のことは気にせずいってください」
そう言うと眉を寄せて「...本当に昨日何もなかったんだよな?」と睨まれた。
こくこくと頷いてわたしはそのまま寝た。逃げたのだ。




