↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『くっ、殺せ!』の感情エネルギーでオーク軍を無双させるマッドサイエンティスト〜学会を追放された俺、敵地で捕虜の姫騎士を最高級バッテリーにして快適なスローライフ(※帝都は灰になりました)〜  作者: ランダムアクセス
第1章:追放されたマッドサイエンティストとオーク軍の出逢い

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/49

第2話:【丸腰突撃】学者、オーク陣地に単身プレゼンへ乗り込む

 帝国とオーク軍の最前線、旧ローゼンブルク男爵領。

 かつては緑豊かだった平原に、無数の丸太と粗削りな岩で組まれたオーク軍の巨大な野営地が広がっていた。


 そこへ、白衣姿の青年が一人、のんびりと歩いてやってくる。

 右手にホワイトボード、左手に自作測定器。

 武装、ゼロ。護衛、ゼロ。


 見張り台にいた巨体のオーク兵が、目を丸くして相棒の肩を小突いた。


「おい……ボグ。見ろよあれ」

「あぁん? ……人間? しかも丸腰のヒョロガリだぞ」

「罠か!? 帝国軍の高度な陽動作戦か!?」


 オーク兵たちは色めき立ち、大戦斧や粗末な槍を構えて俺を取り囲んだ。

 身長2メートルを超える筋骨隆々のオークたちが、筋張った腕を誇示しながら野太い声で威嚇してくる。


「グオォォ! 命知らずの人間め! ここをオーク第1師団の陣地と知っての狼藉か!」

「食い殺されたくなければ、身ぐるみを剥いで――」


「やあ、ご苦労様です」


 俺は爽やかな笑顔で手を挙げた。


「私、元・帝国アカデミー特命教授のゼノ・フォルスターと申します。本日は貴軍の最高指揮官殿に、戦況を一変させる画期的なエネルギー兵装の出張プレゼンテーションに参りました。至急、取り次いでいただけますか?」


「「…………は?」」


 オーク兵たちは顔を見合わせ、巨大な耳をパタパタと動かした。

 何を言っているのか完全に理解できないといった顔だ。


「ぷ、ぷれぜん……?」

「出張……?」

「おい、この人間、頭が狂ってるのか?」


「狂っていませんよ。極めて正気です」

 俺は鞄からアポイントメント希望用紙(自作)を取り出した。

「ほら、これに記入していただければ。所要時間は約30分。実証実験付きの分かりやすいスライドを用意してきました」


「えぇい、訳の分からん呪文を唱えるな!」

 オーク兵長が怒鳴り、俺の腕を後ろ手にねじ上げて縄で縛り上げた。

「おい、怪しいヤツだ! ガルガドス師団長とバールック大佐の天幕へ連行しろ! スパイなら八つ裂きにして鍋の具だ!」


「おお、連行してくれるのですか。話が早くて助かります」

「な、なんでコイツ嬉しそうなんだよ……気味悪いなオイ!」


 縄でぐるぐる巻きにされながらも、俺は上機嫌でオークの陣地を進んだ。

 周囲のオーク兵たちが物珍しそうに俺を見つめている。

 陣地内は泥だらけで、薪の煙と獣の脂の匂いが充満していた。衛生環境はお世辞にも良いとは言えない。


(ふむ……インフラが劣悪だな。これはPCEによる熱源供給の需要が高そうだ)


 やがて、陣地の中央にそびえ立つひときわ巨大な天幕へと放り込まれた。


 天幕の奥、粗末な木製デスクに座っていたのは、歴戦の風格を漂わせる大柄な老オーク――ガルガドス師団長。

 そしてその傍らで巨大な戦斧を手入れしていたのは、燃えるような赤銅色の筋肉を持つ巨漢――バールック打撃連隊長だった。


「報告します! 敵地の真ん中をホワイトボードを持って歩いていた不審な人間を生け捕りにしました!」


 ガルガドスが眉間に深いシワを寄せ、低い声で唸った。

「……人間め。貴様、帝国の間者か? それとも死に場所を探しに来た狂人か?」


 俺は縛られたまま器用に立ち上がり、一礼した。


「はじめまして、ガルガドス師団長、バールック大佐。私は魔導学者ゼノ。貴軍に『帝国の城塞を一撃で吹き飛ばし、ついでに野営地に温水シャワーを完備できる夢のエネルギー技術』を売り込みに参りました」


 バールックが戦斧を止め、ギロリと俺を睨みつけた。


「……面白い口を利くヒョロガリだ。だが小僧、俺たちオークをからかっているなら、その首を斧で叩き割るぞ?」


「ええ、もちろん実証実験をお見せします」

 俺は不敵に微笑んだ。

「お手数ですが、貴軍で捕らえている『一番プライドの高そうな女騎士の捕虜』を一人、ここに連れてきていただけますか?」


読んでくださりありがとうございます!


少しでも「面白かった」「続きが気になる!」と思っていただけたら、

ページ下部の


・【★★★★★】での評価

・ブックマーク登録


で応援していただけると、執筆の大きな励みになります!


次回更新も楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
RANKING
✨ ランキング挑戦中! ✨
ここまでお読みいただきありがとうございます!
「面白かった!」
「続きが気になる!」
と思ったら、
ページ下部の
ブックマーク追加 と ☆☆☆☆☆ ⇒ ★★★★★
で応援していただけると、
作品のランキングが上がって執筆速度が爆上がりします!
※★1個や2個からでも大歓喜します!
皆様の1票が何よりの励みになります!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。