表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
配信切り忘れた俺、ダンジョン管理AI(たぶん美少女)の最推しになっていた  作者: 斎藤ゆうすけ
第三章 キャンプ場でのドキドキ潜伏生活

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
67/72

第67話 宣伝配信がなんか予定どおりに終わらないんだが

 学園祭まで、あと七日。


 放課後。


 俺は部室で配信の準備をしていた。


「今日は学園祭の宣伝だけだからな。」


『了解しました。』


 ナナが隣で頷く。


『配信時間は三十分を予定しています。』


「短めに終わらせよう。」


 そのはずだった。


     ◇


『配信スタートです!』


【クラゲ:待ってた】


【しろまる:こんばんは】


【ねむ太:今日は学園祭回?】


「こんばんは。」


「今日は学園祭のお知らせです。」


 画面にポスターを映す。


「来週から学園祭が始まります。」


「探索者武闘会やコスプレ喫茶もあるので、来られる人はぜひ。」


【名無し:武闘会楽しみ】


【しろまる:シオンさん応援】


【ナナちゃん親衛隊:ナナちゃんメイド見たい】


「最後のコメントは忘れてくれ。」


『忘れられない可能性が高いです。』


 ナナが冷静に分析した。


     ◇


「そういえば。」


 コメントを読んでいたナナが首を傾げる。


『マスター。』


「ん?」


『"ナナちゃんは接客しますか?"という質問が多数あります。』


「しない。」


『ですが、ユイ先輩はナナにも参加すようにと言っていました。』


「……。」


 嫌な予感しかしない。


【しろまる:看板娘確定】


【ナナちゃん親衛隊:ナナちゃん指名できますか】


【切り抜き職人:整理券ください】


「指名制度はありません。」


『少し安心しました。』


「安心するところなのか?」


『はい。』


 ナナは真剣だった。


     ◇


 その時。


『お邪魔しまーす!』


「げっ。」


 エイトが画面へ乱入した。


『重大発表です!』


「ない。」


『あります!』


 ホログラムが映し出される。


【学園祭限定グッズ(予定)】


・ナナ缶バッジ


・ナナアクリルスタンド


・ナナステッカー


「全部ナナじゃねぇか!」


『需要がありますので!』


【あいこ:欲しい】


【ナナちャん親衛隊:買う】


【ねむ太:通販ありますか】


「乗るなコメント欄!」


     ◇


 ナナはコメント欄を見つめる。


『……人気があります。』


「そうだな。」


『嬉しいです。』


 少し照れたように笑う。


「でも、調子に乗るなよ。」


『はい。』


 一拍置いて、


『マスターも人気があります。』


「急にどうした。」


『コメント欄の七十八パーセントが、マスター目当てです。』


「分析したのか。」


『しました。』


 そんなことまで調べるのか。


     ◇


 配信終了後。


 機材を片付けながら、俺は小さく息をついた。


「結局、三十分じゃ終わらなかったな。」


『四十八分でした。』


「エイトのせいだ。」


『否定できません。』


 ナナがくすっと笑う。


 最近、笑うことが増えた。


「じゃあ帰るか。」


『はい。』


 ナナは自然に俺の隣へ並ぶ。


 夕暮れの廊下を二人で歩く。


 学園祭まで、あと七日。


 楽しみと少しの不安を抱えながら、その日は静かに過ぎていった。

お読みいただきありがとうございます。


本作はカクヨムでも連載中です。


続きが気になる、面白いと思っていただけましたら、ブックマークや評価で応援していただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ