表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
配信切り忘れた俺、ダンジョン管理AI(たぶん美少女)の最推しになっていた  作者: 斎藤ゆうすけ
第三章 キャンプ場でのドキドキ潜伏生活

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
65/71

第65話 コスプレ喫茶でなんか執事をさせられることに

 学園祭まで、あと九日。


 放課後。


 俺はエイトに呼び出され、空き教室へやって来た。


『マスター!』


「嫌な予感しかしない。」


『コスプレ喫茶の衣装合わせです!』


「帰る。」


『帰れません!』


 扉が自動で閉まる。


 完全に罠だった。


     ◇


 教室には、


 ひより。


 天音。


 ナナ。


 そしてユイ先輩が集まっていた。


「待っていたぞ!」


「なんで生徒会長まで?」


「衣装の最終確認である!」


 嫌な予感しかしないメンバーだ。


『それでは一人目!』


 エイトがホログラムを起動する。


 光に包まれたひよりは――


「きゃっ!」


 黒と白のクラシカルなメイド服姿になっていた。


 小さなカチューシャまで付いている。


「ど、どうでしょう……?」


 照れながらスカートの裾をつまむ。


「似合ってる。」


「えへへ……」


 その一言だけで、ひよりは嬉しそうに笑った。


【クラゲ:かわいい】


【しろまる:優勝】


【ねむ太:これは人気出る】


 予想はついていたが、いつのまにかエイトが配信わはじめていた


     ◇


『続いて天音ちゃん!』


 今度は天音。


 ロングスカートの落ち着いたメイド服。


 眼鏡との相性が抜群だった。


「どうでしょう。」


「似合う。」


「ありがとうございます。」


 表情は変わらない。


 でも耳だけ赤い。


【メイド愛好家:ねむ太:眼鏡メイド最高】


【名無し:落ち着いた雰囲気がいい】


【ねむ太:これは通う】


     ◇


『そしてナナちゃん!』


 青い光が弾ける。


 現れたのは、


 青と白を基調にしたメイド服。


 胸元には青い花の刺繍。


 髪飾りともよく似合っていた。


『マスター。』


「……。」


『評価をお願いします。』


「似合ってる。」


『ありがとうございます。』


 ナナは小さく微笑む。


 その笑顔を見て、


 コメント欄が一気に流れた。


【クラゲ:ナナちゃんかわいい】


【しろまる:優勝】


【通りすがり:行列確定】


【ねむ太:看板娘】


     ◇


「さて。」


 ユイ先輩がニヤリと笑う。


「最後は実行委員長である!」


「嫌です。」


「却下!」


 最近、その言葉ばかり聞く。


『着替えます!』


「待て!」


 ホログラムが俺を包む。


 数秒後。


 鏡に映っていたのは、


 黒い執事服姿の俺だった。


「おお!」


 ユイ先輩が拍手する。


「これはいい!」


「似合います!」


 ひよりも頷く。


「悪くありません。」


 天音も納得顔だった。


 そして。


 ナナだけがじっとこちらを見つめている。


『マスター。』


「なんだ。」


『非常によく似合っています。』


「ありがとう。」


『記録しました。』


「何を?」


『画像です。』


「消して。」


『拒否します。』


 最近ナナが少しだけ強くなった気がする。


     ◇


 その時。


 ガラッ。


「悪い、遅れ――」


 りくが入ってきた。


 俺を見る。


 一秒。


 二秒。


 三秒。


「ははははは!」


 大笑いした。


「執事じゃねぇか!」


「そのままだ。」


「似合いすぎだろ!」


「笑うな。」


 りくは肩を震わせながら言う。


「これ女子が放っとかねぇぞ。」


 その瞬間。


 ナナが一歩前へ出た。


『問題ありません。』


「何が?」


『マスターの周囲はナナが警戒します。』


「接客できないだろ。」


『……確かに。』


 本気で悩み始めた。


     ◇


 その様子を見ていたエイトが、


 満面の笑みを浮かべる。


『決定しました!』


「嫌な予感。」


『学園祭限定イベント!』


『執事ナギさんとメイドナナちゃんのお出迎えです!』


「却下!」


『コメント欄も大賛成です!』


【メイド愛好家:やれ】


【あまねこ:整理券ください】


 しれっと天音もコメントしてるし


【しろまる:絶対行く】


【クラゲ:朝から並ぶ】


「誰も俺の話を聞かない……」


 学園祭まで、あと九日。


 準備は順調だった。


 順調すぎて、


 少しだけ嫌な予感がした。

お読みいただきありがとうございます。


本作はカクヨムでも連載中です。


続きが気になる、面白いと思っていただけましたら、ブックマークや評価で応援していただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ