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『鎧を脱いだら、世界が変わった』  作者: ムファッサー
第六章 風の循環と、空中都市

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第61話 暴走する女神の加護と、完璧すぎる魔力制御


「まずは、黒い結晶を安全に取り除く方法を考えましょう」


リュシアは、風渡りの村にある魔導装置を見つめていた。


中央の青白い結晶は、先ほどよりも落ち着いている。


しかし、その裏側に埋め込まれた黒い結晶は、今も不気味な光を放っていた。


「シード、魔力の流れはどう?」


「……まだ、ぶつかってる」


「やっぱりね」


リュシアは腕を組んだ。


「黒い結晶が魔力の流れを変えている。それだけじゃない。装置の内部に魔力が蓄積されていて、循環が乱れるたびに圧力が高まっているみたい」


「つまり、放っておくとまた暴走するってこと?」


「そういうこと」


ソア・ミュスカは、台座の周囲を見回した。


村人たちは少し離れた場所で、不安そうにこちらを見守っている。


この装置が動かなければ、村への物資輸送は再開できない。


それに、もし魔力が一気に放出されれば、周囲の人々も危険にさらされる。


「……何とかしないと」


ソアは背中の翼に触れた。


さっき、空中で装甲板を操った時。


ほんの一瞬だけ、風の流れがはっきりと見えた気がした。


魔力がどこから流れ、どこでぶつかり、どこへ向かおうとしているのか。


頭で考えるより先に、身体が理解していた。


けれど、今は同じことができる気がしない。


「……うーん」


ソアは眉を寄せた。


「さっきはできたのに」


「何が?」


「魔力の操作! 空を飛んでる時は、もっと簡単にできたんだよ」


リュシアは不思議そうに首を傾げた。


「緊急時だったから、集中力が高まっていたのかもしれないわね」


「そうなのかな……」


ソアは両手を見つめた。


「もう一回、できないかな?」


「ソア。無理はしないでね。今の装置は、まだ不安定なんだから」


「分かってる!」


ソアは元気よく答えた。


そして、装置に向かって一歩踏み出す。


「じゃあ、ちょっとだけ試してみる!」


「……本当にちょっとだけよ?」


「うん!」


シードがソアの足元に近づいた。


「……そあ。きをつけて」


「大丈夫!」


ソアは笑った。


「私、少しずつ分かってきた気がするから!」


その言葉に応えるように、背中の翼が淡く輝いた。


◇


その頃。


神界。


女神は、地上を映し出す水晶をのぞき込んでいた。


映っているのは、風渡りの村。


そして、魔導装置に近づいていくソアの姿だった。


「……ふふ」


女神は小さく笑った。


「順調ですね。ソアさんも、ようやく魔力の流れを理解し始めたようです」


水晶の中で、ソアの翼が光る。


女神は満足そうにうなずいた。


「《スキンブースト》と《成長誘導》の連動も、少しずつ進んでいますし……」


そこで、別の水晶に目を向けた。


そこには、ソアの状態を示す情報が表示されている。


【対象者:ソア・ミュスカ】


【固有スキル:《スキンブースト》】


【固有スキル:《全解除》】


【隠し加護:《成長誘導》】


【能力理解:進行中】


「よしよし。今のところ、問題はありませんね」


女神は胸をなで下ろした。


「このまま少しずつ成長してくれれば、私の加護も――」


ピシッ。


水晶の表面に、小さな亀裂が走った。


「……え?」


表示が乱れる。


【警告:魔力経路の接続率が上昇しています】


「……あら?」


【警告:固有スキルとの連動率が制御範囲を超過】


「えっ?」


女神の笑顔が消えた。


【自動成長補助を開始します】


「……は?」


次の瞬間。


水晶が真っ赤に染まった。


【警告:成長誘導の制御限界を超過】


【自動補正機能を実行】


【対象者の能力理解を強制補助します】


「ちょ、ちょっと待ってください!?」


女神は慌てて操作盤に手を伸ばした。


「そんな設定、入れていませんよ!?」


【設定変更を実行できません】


【対象者の固有能力と隠し加護が連動中】


【解除には、対象者の能力理解が一定段階に到達する必要があります】


「前にも見ましたけど、今はそれどころじゃないんですってばぁぁぁ!」


水晶が激しく明滅する。


女神は必死に停止命令を入力した。


しかし、すべて拒否された。


【成長誘導:自動実行中】


【対象者の魔力制御を補助します】


「……魔力制御?」


女神の顔から血の気が引いた。


「待って。そこまで補助する必要は……!」


その時には、もう遅かった。


水晶の中で、ソアの翼が緑色に輝き始めていた。


「……あああああああ!」


女神の悲鳴が、神界に響き渡った。


「ソアさん! どうか無茶だけはしないでくださいねぇぇぇ!」


もちろん、その声は地上には届かなかった。


◇


「……あれ?」


ソアは、突然、奇妙な感覚に襲われた。


身体の奥が熱い。


背中の翼が、いつもより強く光っている。


それだけではなかった。


周囲の風の音が、急にはっきりと聞こえ始めたのだ。


ヒュウウウ……。


装置の内部を流れる魔力。


地面の下を通る魔力。


村を囲む山々を巡る風。


それぞれが、一本の線のように感じられる。


いや。


線ではない。


流れだ。


どこから来て、どこへ向かい、どこで滞っているのか。


すべてが、分かる。


「……あ」


ソアはゆっくりと顔を上げた。


「分かった」


「ソア?」


リュシアが声をかける。


しかし、ソアは答えなかった。


装置の中央にある結晶へ手を伸ばす。


すると、指先から淡い緑色の光が広がった。


魔力が流れ込む。


けれど、今までのように押し込んでいるわけではない。


ソアは、魔力が流れたがっている方向へ、そっと道を作っていた。


青白い結晶の内部で、魔力の流れが変化する。


ぶつかっていた流れが、少しずつほどけていく。


「……え?」


リュシアは目を見開いた。


ソアは黒い結晶に触れていない。


それなのに、装置全体の魔力が安定し始めていた。


「何をしているの……?」


ソア自身にも分からなかった。


考えているわけではない。


身体が勝手に動く。


魔力の流れが乱れている場所に、自然と意識が向かう。


そこへ魔力を流す。


滞っている場所を見つければ、流れを整える。


まるで、ずっと前から知っていたことのように。


「……こっち」


ソアは、装置の外側に取り付けられた金属板へ手を向けた。


ガシャン!


金属板が動く。


一枚。


二枚。


三枚。


それぞれが異なる角度へ回転し、風の流れを整えていく。


装置の周囲に吹き荒れていた風が、少しずつ落ち着いた。


「すごい……」


リュシアが息をのむ。


「風の流れと魔力の流れを、同時に制御している……?」


ソアはさらに手を伸ばした。


今度は、地面に落ちていた装甲板が浮き上がる。


それだけではない。


少し離れた場所に置いてあった肩当て。


背中の装甲板。


そして、腰の装甲。


三つの装甲が、ソアの周囲へ集まってきた。


「……え?」


ソアは目を瞬かせた。


「私、何もしてないのに……」


装甲板が空中で静止する。


それぞれが、風の流れに沿ってゆっくりと回転していた。


まるで、ソアの手足のように。


「……動いてる」


シードが、じっとソアを見つめていた。


「……そあ?」


「シード?」


「……ちがう」


「え?」


シードは小さな手を伸ばした。


「……そあが、うごかしてる。でも……そあだけじゃない」


ソアの身体を、淡い緑色の光が包み込んでいた。


光は翼から背中へ。


背中から腕へ。


腕から装甲へ。


そして、周囲の風と魔力へと広がっている。


「……なにかが、そあを、うごかしてる」


シードの言葉に、リュシアが顔をこわばらせた。


その瞬間だった。


ゴォォォォォッ!!


台座の中央にある結晶が、突然、強く輝いた。


黒い結晶が激しく振動する。


「まずい!」


リュシアが叫んだ。


「蓄積された魔力が動いているわ! このままでは、一気に放出される!」


村人たちから悲鳴が上がった。


台座が大きく揺れる。


浮遊台が再び空中へ引き上げられ、周囲の木箱が宙を舞った。


「ソア! 離れて!」


リュシアが叫ぶ。


しかし、ソアは動かなかった。


いや。


動く必要がなかった。


ソアは、目の前の魔導装置を見つめていた。


「……大丈夫」


その声は、驚くほど落ち着いていた。


「流れを戻せばいいんだよね」


次の瞬間。


ソアの翼が、まばゆい緑色の光を放った。


◇


魔力が、世界を巡った。


ソアの身体から広がった光が、魔導装置の内部へ入り込む。


黒い結晶が変えた流れ。


中央の結晶に蓄積された魔力。


台座の周囲に渦巻く風。


それらすべてが、ソアの感覚の中で一つにつながった。


どこを直せばいいのか。


どこへ流せばいいのか。


どこで力を逃がせばいいのか。


すべてが、分かる。


ソアは右手を上げた。


浮遊台の下に、風の流れが生まれる。


左手を動かした。


宙を舞っていた木箱が、ゆっくりと地面へ降りていく。


背中の翼が広がる。


三枚の装甲板が空中を滑り、装置の周囲に配置された。


装甲板は風を受け止めるのではなく、風が通る道を作っている。


魔力は装甲板を伝い、乱れた流れを整えていく。


「……すごい」


リュシアは、ただ見つめることしかできなかった。


ソアの動きには、無駄が一切なかった。


翼の角度。


手の動き。


装甲板の位置。


魔力の流し方。


すべてが完璧だった。


つい先ほどまで、十メートル飛ぶだけで苦労していた少女とは思えない。


「……あれが、本来の制御なの?」


リュシアは思わずつぶやいた。


シードは首を横に振った。


「……ちがう」


「違う?」


「……もっと、ふかい」


シードは、ソアの翼を見つめていた。


「……あれは、そあのちからだけじゃない」


その時。


黒い結晶に、亀裂が走った。


パキッ。


ソアは静かに手を伸ばした。


「……もう、いいよ」


装甲板が黒い結晶を挟み込む。


無理に引き抜くのではない。


周囲の魔力の流れを変え、結晶にかかる負荷を少しずつ取り除く。


そして――。


スッ。


黒い結晶が、台座から外れた。


リュシアが息をのんだ。


「取り外した……!」


黒い結晶は、ソアの周囲を一周し、そのまま地面へ降りた。


同時に、台座の中央にあった青白い結晶が輝きを増した。


ゴォォォォ……。


荒れ狂っていた風が、穏やかな流れへと変わっていく。


浮遊台はゆっくりと高度を下げ、所定の位置へ戻った。


金属板が閉じる。


台座の振動が止まる。


そして――。


静寂が訪れた。


「…………」


誰も、すぐには言葉を発せなかった。


ソアは、ゆっくりと周囲を見回した。


「……直った?」


リュシアは、しばらく呆然としていた。


やがて、我に返ったように駆け寄る。


「ソア! 大丈夫!?」


「うん。大丈夫だよ?」


「大丈夫って……あなた、今、自分が何をしたか分かっているの!?」


ソアは首を傾げた。


「えっと……魔力の流れを整えて、黒い結晶を外して、装置を直した?」


「そうだけど!」


「……できたね?」


「できたわね……!」


リュシアは頭を抱えた。


「どうして、そんなことができるのよ……」


ソアは困ったように笑った。


「……私にも分からない」


本当に、分からなかった。


さっきまで、あれほど難しかった魔力制御。


それが今は、呼吸をするのと同じくらい自然にできていた。


しかし――。


次の瞬間。


翼の光が、ふっと消えた。


「……あれ?」


身体が急に重くなる。


周囲の風の流れが、分からなくなった。


空中に浮かんでいた装甲板が、次々と落ちてくる。


ガシャン!


ガラン!


ドスン!


「わわわっ!?」


ソアは慌てて手を伸ばした。


けれど、装甲板は止まらない。


最後の一枚が、頭のすぐ横を通り過ぎた。


「ひゃあああああっ!」


ソアはしゃがみ込んだ。


そして、静かになった地面を見つめた。


「…………」


「…………」


リュシアも、シードも、何も言わなかった。


やがて、ソアがぽつりとつぶやいた。


「……あれ?」


自分の手を見つめる。


「さっきまで、できてたのに……」


背中の翼を広げる。


何も起きない。


もう一度、魔力を流す。


翼が、ほんの少しだけ光った。


しかし、すぐに消えてしまった。


「……飛べない」


ソアの肩が、がっくりと落ちた。


「さっき、すごく飛べたのに……」


リュシアは、ソアの肩に手を置いた。


「今は無理をしないで。さっきの現象を、落ち着いて整理しましょう」


「……うん」


ソアはしょんぼりとうなずいた。


そして、地面に転がっている装甲板を拾い上げた。


「……とりあえず、鎧を片づけよう」


リュシアは苦笑した。


「そこは変わらないのね」


「だって、私の鎧だもん」


ソアは装甲板についた土を払った。


「……でも」


ふと、手が止まる。


「さっき、魔力がどう流れているのか、全部分かった気がするんだ」


ソアは自分の胸に手を当てた。


「風も、魔力も、鎧も……。それぞれが別々に動いてるんじゃなくて、つながっている感じがした」


シードが、そっとソアの手に触れた。


「……そあ。おぼえてる?」


「うん。全部じゃないけど……」


ソアは目を閉じた。


あの感覚を思い出す。


魔力を無理に押し出さない。


風を力でねじ伏せない。


鎧を自分の思い通りに動かそうとするのではなく、流れに沿って動けるようにする。


「……そうか」


ソアの目が開いた。


「全部を動かそうとしなくていいんだ」


翼が、わずかに光った。


「魔力が流れる道を作ってあげれば、あとは……」


ソアは装甲板を地面に置いた。


魔力を流す。


すると、装甲板が数センチ浮き上がった。


少し傾く。


けれど、回転しない。


ソアはゆっくりと手を動かした。


装甲板が、右へ移動する。


左へ戻る。


そして、地面へ静かに降りた。


「…………」


ソアは目を見開いた。


「できた」


リュシアが驚いたように顔を上げる。


「今のは……」


「うん。さっきほどじゃないけど……」


ソアは笑った。


「自分でも、ちょっとだけできた!」


シードの頭の葉っぱが、嬉しそうに揺れた。


「……そあ、まえより、つよくなった」


「えへへ」


ソアは照れくさそうに頬をかいた。


「そうなのかな?」


そして、地面に転がった腰の装甲を見つめる。


「……でも、これ以上は無理しないよ」


リュシアがうなずいた。


「そうね。今日は十分すぎる成果よ」


「うん!」


ソアは装甲板を抱きしめた。


「それに、修理もしないといけないし!」


「……結局、そこなのね」


◇


その頃。


神界では、女神が床に膝をついていた。


目の前の水晶には、ソアの現在の状態が映し出されている。


【対象者:ソア・ミュスカ】


【固有スキル:《スキンブースト》】


【固有スキル:《全解除》】


【隠し加護:《成長誘導》】


【自動成長補助:終了】


【魔力制御:一時的な完全補助を確認】


【能力理解:進行】


女神は震える手で、水晶を操作した。


「……止まった」


表示が落ち着いている。


ソアの魔力も、通常の状態へ戻りつつあった。


「よ、よかった……」


女神は深く息を吐いた。


「本当に、どうなることかと……」


しかし、安心したのも束の間。


水晶に、新たな表示が現れた。


【成長誘導:制御機能を再起動】


【対象者の固有能力が、隠し加護の制御範囲を超過しています】


【世界樹経路との接続:一部成立】


「…………」


女神の顔が、再び青ざめた。


「……え?」


もう一度、表示を確認する。


見間違いではない。


ソアの能力は、女神が与えた加護の範囲を超え始めていた。


《成長誘導》は、本来、対象者が能力を理解するためのきっかけを与えるものだ。


鎧が壊れる。


身体が軽くなる。


魔力の流れに気づく。


その程度の、ささやかな誘導のはずだった。


それなのに――。


「……どうして、世界樹の経路に接続しているんですか?」


女神は、水晶に映るソアを見つめた。


ソアは地上で、壊れた装甲板を大事そうに抱えている。


本人は、自分に何が起きたのか、まだ十分に理解していない。


けれど、彼女の固有能力は、確実に変化し始めていた。


「まさか……」


女神は、小さくつぶやいた。


「私が力を与えているのではなく……」


水晶の中で、ソアの翼が淡く光った。


「……あの子自身が、世界樹の力を思い出そうとしている?」


答えは、まだ分からない。


ただ一つ確かなのは、もう以前と同じ方法では、ソアの成長を誘導できないということだった。


女神は額に手を当てた。


「……ソアさん」


そして、深くため息をついた。


「お願いですから、鎧だけは……もう少し長持ちしてくださいね……」


もちろん、地上のソアには聞こえていなかった。


◇


夕暮れ。


風渡りの村では、空中輸送装置の復旧作業が進められていた。


村人たちはソアたちに何度も礼を言い、追加報酬の手続きを約束してくれた。


リュシアは、取り外した黒い結晶を慎重に封印している。


シードは台座のそばで、魔力の流れが安定していることを確認していた。


そしてソアは――。


「……うーん」


地面に置いた装甲板を見つめていた。


「さっきの感覚、もう一回できないかな……」


装甲板に手をかざす。


魔力を流す。


少し浮く。


傾く。


そして、落ちる。


カラン。


「……まだ難しいかぁ」


ソアは頬を膨らませた。


けれど、すぐに笑顔になる。


「まあ、いっか!」


装甲板を拾い上げる。


「今日はすごいことができたし、少しだけコツも分かったもんね!」


シードがうなずいた。


「……すこしずつ」


「うん。少しずつ!」


ソアは背中の翼に触れた。


まだ自由自在には飛べない。


魔力の制御も、さっきのようにはできない。


けれど、あの瞬間に感じたものは、確かに自分の中に残っている。


風と魔力。


翼と鎧。


離れたものをつなぎ、流れを整える感覚。


「……次は、自分の力でやってみよう」


ソアは空を見上げた。


雲の向こうには、まだ見ぬ浮遊遺跡がある。


そして、そこへ続く道の先には、世界樹の謎が待っている。


ソアは装甲板を大事そうに抱え直した。


「よし!」


その顔には、もう迷いはなかった。


「もっと強くなろう。鎧と一緒に!」


夕暮れの風が、彼女の翼を優しく揺らした。


そして遠い空の向こうで――。


七つの紋章のうち、もう一つが静かに光を放った。


世界樹の失われた力が、少しずつ目を覚まし始めていた。

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