表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
77/88

66:ギャルデビュー

 ベルデ学園初週の休日、キャロルの提案に乗った俺達は王都に遊びにきていた。当然リースも参加である、というかそのためもあってシークとメイに手伝ってもらってリースの仕事を片付けた。2人はお金に余裕ができる、リースはスケジュールに余裕が出来る、win-winの関係だ。


「この人がアルるん専属のメイドさんなの!?めっちゃ美人じゃーん!」

「ありがとうございます。キャロル様」

「リーちょんかたーい。今は友達としてきてるんだし、キャロるんでいいよー!」

「リーちょん?キャロるん?」

「リース、こういうのは考えちゃダメなんだよ、感じるの。んでアゲるの、楽しむの、キャロるんいぇーい!」

「アルるんいぇーい!」

「なんでアルクは知り合って数日でここまで順応出来てるんだよ…」

「私も流石にアルクとキャロルがここまで意気投合するとは思わなかったわね…、紹介した私でも無理よ」

「私はちょっとずづわかってきました!まだ恥ずかしいけど…」


 お、メイもわかってきたか、ギャルデビューの日も遠くないな。


「で、キャロルが発端なわけだけど、どこかおすすめのところでもあるの?」

「ないよ?」

「ないのかよ!?」

「わかってきたと言ったのは撤回させてください…」

「えー、アルるんはわかるよねー?」

「みんなで王都歩いたらたのしそー!いぇーい!」

「さっすがー!わかってるー!」

「アルク様本当にそれでよろしいのですか…?」

「いやまあ、だってフレアとキャロルが使うような店だったらシーク達連れて行けないでしょ、高くて」

「そりゃそうだ…」

「んで、知り合って間もないし、お互いの事詳しく知らないから皆で街中歩けばどんなものが好きかとか、学生でも使いやすい店とか探せていいんじゃない?メイは王都の服とか興味あるでしょ?」

「それは、まあ女の子なので…」

「だからとりあえず大通りを歩いて誰かが気になったところに入っていく形でいいんじゃない?疲れたら喫茶店で休憩でもすれば」

「それを要約したらさっきのたのしそー!になるわけ?」

「うん」

「そうだよー!」

「2人を紹介したのは正解だったわね…」


 全く、キャロルと俺を知り合わせたのはフレアなのに、フレアがキャロルのことを分かってなくてどうするんだ、フレアもギャルコスにしてやろうか。…させるか、ギャルコス、メイにもリースにも。


「よし、やりたいことができた。キャロるんが王都で使う服屋さんある?」

「あるよー?」

「さっき俺達を連れて行けないって言ったばっかりだよな!?」

「キャロるん、実はね…」

「ほうほう、アルるん、いい趣味してますなぁ~、さんせー!」

「あぁ…そういうことですか…」

「リースさん、何かわかったんですか?」

「フレア様、メイ様に害はないので大丈夫かと、多少恥ずかしいかもしれませんが」

「え、あいつ女性を恥ずかしがらせる趣味があるの…?惚れてる相手の姉すら巻き込むとか正気?」

「まあ私達に得もありますし…」


 というわけで俺達6人はキャロるんが王都で使う服屋さんにきた、一緒に小物やアクセも打っておりネイリストもいるらしい。すごい、この店だけでギャルの全てが揃うじゃん。


「これはキャロル様、いつもありがとうございます」

「やっほー、今日はねー、友達連れてきたよー!」


 キャロるんに店員さんを紹介してもらい、俺達が来店した目的を伝える。お代は俺が持つのでキャロるん、俺、店員さんの知識を総動員してここにいる3人をギャルデビューさせたい、せっかく一緒に街を歩くならお揃コーデでしょ!ってわけです。


「できますかね、店員さん」

「アルク様、そんな大切な記念日を私共にお任せいただけるなんて…ウチらの全力で応えるっしょ!」

「いぇーい!!」

「「「「いぇーい!!」」」」


 盛り上がる俺達仕掛け人組、ドン引きする仕掛けられ組。逃げようにももう遅い、店員さんの1人が既に店の鍵を閉めている。え、貸し切り…?マジ?あ、まだ王都ではギャルコーデあんまり流行ってないから客は少ないと…、この可愛い3人組を上手くギャルデビューさせれば宣伝になると…


 …ギャルでも王都で店を構えるような商人は逞しいなぁ


 最初にリースをどうするか相談し、決定したところでキャロるんと店員さん達によってリースが連行、仕上がりを待っているとメイが申し訳なさそうに話しかけてきた


「アルるん…、流石に服を買ってもらうのは…」

「お、メイはアルるん呼び慣れてきたね。これはメイのためとかじゃなくて、リースのためだからメイ達も付き合ってくれると助かるんだけどダメかな?」

「リースさんの?」

「リースってさ、9年前から俺の専属してくれてるんだよね。そのための勉強もしてたらしいから都合10年ちょっと?全然遊んでなくてさ、せっかく学生になるなら楽しんでほしいし、みんなで同じ格好すれば打ち解けやすいじゃない?」

「もしかしてそれはキャロルのことも含めて?」

「えー?わかんなーい!」

「なんでそこでお前がキャロルになるんだよ…」


 まあ全くないかと言われれば嘘になるが主目的はやはりリースだ、学科が違う以上接する機会も限られる、ならばこういった貴重な機会を初手から荒療治でやるのが一番早い。


「ふーん…、まあそういうことなら良いわよ?キャロルみたいな恰好、こんな機会でもないとしないでしょうし」

「でもお高いお店なんですよね…?」

「シークもメイのギャルコス見たいよね?」

「は?いやこいつにあんな派手で可愛い感じの恰好似合わないだろ」


 おっとシークくん、君やっぱり自分の心に正直すぎて交渉事へったくそだね。いやまあ、メイを見た感じ今回はそれで大成功なんだけど、交渉は成功するけどその後の代償は大きそうだよ?


「アルるん、私もやるよ…」

「うん、そうだねメイっち、そこの馬鹿を見返してやろう。俺もフレアも協力するから」

「そうね、いくら無知でもあれは許されないわ。正直なのは美徳だけれど、馬鹿正直はただの馬鹿よ」


 チーム分け、1 vs All、そこの馬鹿を解らせる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ