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5  ネコマタとウルコちゃん。にゃーニャー

 ネコマタたちはいつも通り黒竜ドラゴの宅急便で指定の場所までやってきました。これまたいつも通りウーニャーと飛び出して、お駄賃ちょうだいと叫ぶドラゴンに料金とサービス料も渡してやりました。


 クロマタは段ボール箱をガサゴソして帽子を取り出しました。ケモミミ派遣に服装の決まりはありません。ただ現場にふさわしい格好が望ましいとされています。今日はダンジョン探索のお手伝いなのでそれに合わせて魔法使いルックなのです。


 シロマタさんお手製のとんがり帽子には三つの穴が空いていて、シロマタさんを頭にのせたままズボッとかぶりました。まず帽子のツバの穴から耳がピョコンと突き出ました。そして中のシロマタさんがモゴモゴした後、とんがりの中ほどの穴から、プハァッと顔を出して、にゃ~と鳴きました。もちろん尻尾用の穴もあります。これでバッチリです。


 指定の場所に行くと人影が二つありました。


 片方はなんと以前にネズミ退治をご一緒した傭兵さんではありませんか。どうやらまた同じお仕事のようです。


 もう片っぽは女の子です。灰色のとんがったお耳にふさふさの尻尾を持った気難しそうな女の子です。おそらくイヌのケモミミさんでしょう。


「ぼく、クロマタ。こっちはシロマタさん、よろしく」

 傭兵さんには二回目の、イヌミミさんには初めての挨拶をしました。


「……私はウルコ。よろしく」

 イヌミミさんもといウルコちゃんがそっけなく返しました。表情と尻尾の動きが硬くなっています。緊張しているのでしょう。


 何を隠そうクロマタは生粋の犬好きです。ウルコちゃんと仲良くなりたくてたまりません。ネコミミをピコピコ、日本の尻尾をハート形にしながらウルコちゃんをじっと見つめて、

「クロマタ、イッヌ好き。友達なりたい」

 ストレートに言いました。クロマタ選手、人見知り級チャンピオンに挑みます。


「は?イッヌじゃないし、オオカミだし、別に馴れ合うつもりないから」

 玉砕でした。ウルコ選手のカウンター一閃、クロマタ選手1ラウンド目にノックアウトです。ネコミミと尻尾がしょんぼりとうなだれました。


 シロマタさんと傭兵さんが心配そうに見ていると、

「ネコマタだから、大丈夫」

 クロマタは顔を上げて涙目で言いました。立ち直りだって早いのです。


 ほどなくして依頼人の養殖屋さんがやってきました。挨拶を済ませて依頼書を確認です。


 特に問題はありません。傭兵さんとネコマタたちは顔を見合わせて頷きあいます。養殖屋さんとウルコちゃんはなんとも不思議そうでした。


 養殖屋さん所有のダンジョンに向かう途中です。


「養殖といっても植物や獣ではありません」

 養殖屋さんは歩きながら説明します。


「私は武器を養殖しています」

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