表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
6/18

4 ネコマタ、朝起きる。にゃーニャー

 ある朝のことです。シロマタさんは夜明けと同時に目を覚ましました。寝起きはいつもいいのです。


 シロマタさんはネコマタです。ネコマタとは魔力を持っていて尻尾が二つに分かれているとてもかわいくてすんごいネコのことです。


 逆にクロマタは朝が苦手のお寝坊さんで、シロマタさんが起こすまで決して起きません。クロマタもネコマタです。ただし、人の体にネコミミと二本の尻尾がついたとてもすごくてかわいいネコなのです。


 二人はケモミミ派遣で働いて、可愛さと幸運を派遣しています。


 まずは朝の毛づくろい。終わると朝食の準備です。


 専用のエプロンを身に着けてまな板ナイフお鍋にフライパン、そしてお皿を用意。二つの尻尾を器用に使います。保存箱から食材を取り出したらお料理スタートです。


 最初にお鍋でスープを作ります。この国では魔法のインフラが整っているので、お金の税と魔力の税を払えば、とても便利な生活を送れます。蛇口からでる奇麗なお水をお鍋に入れて、スープ用の燻製魚を丸ごと入れました。これはよく出汁のでる魚で【うまアジ】といいます。お豆も入れたら魔法のコンロに火をつけてひと煮立ちさせれば完成です。


 次に尻尾でしっかり握った包丁で、台所に置かれた猫草をバッサリ切りました。昨日買っておいたトマトとレタスを切って、猫草と一緒に盛り付ければ特製猫草サラダの完成です。もちろん玉ねぎは入っていません。ネコにとって玉ねぎは毒ですし、ネコマタにとっては超まずいからです。


 最後はベーコンエッグとベーコンのカリカリです。


 まずは角切りを少しつまみ食いしてからフライパンでこんがり炙ります。


 それをお皿に開けてまた少しつまみ食いしたら、ベーコンを二枚、その上に卵を落とします。シロマタさんは卵だって割れるのです、殻一つ入っていません。しばらく焼いた後ひっくり返してから水を少し入れて蒸し焼きにします。


 出来上がったらクロマタを起こします。ベッドにぴょんっと跳びのって、お顔にスリスリ。


「……うにゃー………………」

 うなるだけで起きません。


 こんどは前足で左のほっぺたをぐりぐり、右も同じく。それでもダメなのでにゃっにゃっとネコパンチを食らわせました。


「……にゃっ」

 ガバッと起きました。ようやくです。いつも眠たそうな目がさらに眠たそうです。お顔を洗ってくるように、にゃーニャーと促しました。


 その間に料理を盛り付けます。お顔を洗ったクロマタが戻ってきました。お料理を小さいテーブルに運ぶのはクロマタの役割です。


 ちゃぶ台の上には、うまアジの頭と尾が飛び出したお豆たっぷりスープ、シャキシャキサラダにクロマタ用の固焼きのベーコンエッグとシロマタさんのカリカリベーコン、そしてフワフワのパンを二つ。朝食の準備はばっちりです。


 クロマタはクッションに座って、シロマタさんはテーブルの端に座って、頭と耳と尻尾をぺこりと下げるといただきますのにゃーニャーをしました。


 クロマタは食べてる最中も眠そうです。シロマタさんはカリカリを味わった後ニャ~と尋ねます。


「ベッド、軋んでる。寝心地悪い」


 ここはケモミミ派遣で借りているアパートです。ベッドはもとからあったものを使っているのですが、古くなっていて軽く寝返りを打つだけでギシギシいうのです。


 きっちり全部食べてネコマタたちはごちそうさまのにゃーニャーをしました。


 身だしなみを整えたてお財布を持ったら準備万端。今日のお仕事は養殖屋さんに可愛さと幸運の派遣です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ