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幕間 ネコグルメ酒場編スパゲティの章

 ドリンクに満足したところで、料理が運ばれて来ました。


 まずはみんなで取り分ける用のたっぷり野菜の盛り合わせ特製マヨネーズ付き。注文通りに玉ねぎは入っていません。普通のネコにとって玉ねぎは猛毒だしネコマタたちにとっては超まずいからです。変わりにしゃっきり猫草が添えてあります。


 クロマタは野菜が嫌いなのか、そっぽを向きました。シロマタさんが猫草多めにサラダをよそってクロマタの前に置くと、丸めた手でズイッとお皿を押しのけます。シロマタさんもすかさず前足でズイッと押し返します。このやり取りを数回繰り返してから、クロマタは仕方なさそうに小皿からマヨネーズをのせてサラダを口に運びます。しゃっきりとした歯ごたえに特製のマヨネーズがぴったりです。クロマタはこれなら悪くないとうんうん頷きました。


 次はミートボールとウインナーがいっぱいのトマトソーススパゲッティです。クロマタは嬉しそうにフォークでくるくる、たくさん巻かれて毛糸玉みたいになったスパゲティの塊を大口開けて口いっぱい頬ばります。じっくり煮込まれたトマトソースからはほんのりニンニクの香りがします。普通のネコはニンニクが食べられません。クロマタは、スパゲティをゴクンと飲み込んでから、


「ネコマタだから、ニンニクも大丈夫」


 と、カメラ目線で自己申告しました。


 ウインナーは噛むと小気味のいい音がしてハーブの香りが鼻を抜けていきます。。今度はミートボールをほおばると、なんと包まれていたトマトソースがジュワッとあふれだします。肉汁とトマトのハーモニーがたまりません。


 ネズニンはチーズのバーガーをかじります。チーズバーガーではなくチーズのバーガーです。まだ熱々のお肉をレタスとパンで挟み、さらに分厚いチーズでサンドします。このチーズは魔法のおかげで熱で溶けません。魔法は意志と知性を持った生き物には効果がほとんどありません。なので口に入れた後に魔法が解けてチーズがトロリと溶け出すのです。魔法の特性を生かした一品です。


 傭兵さんは【万能牛】の燻製肉盛り熱々スープ付きです。【万能牛】はミートボールとウインナー、バーガーにも使われていて、お肉といえばこれと【楽々鳥】です。食べるだけなら簡単ですが、下処理と調理の仕方次第で様々な顔を見せる食材です。この燻製肉はそのまま食べてもおいしいのですが、熱々のスープにくぐらせてから食べるともっとおいしいのです。


 シロマタさんはみんなから少しずつ分けてもらってご満悦のにゃーニャーなのでした。

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