幕間 ネコグルメ酒場編ドリンクの章
一仕事を終えて飲む一杯は最高です。三匹と一匹はネズミ退治の依頼を無事済ませ、山猫亭という酒場で今日の疲れを労います。
クロマタは果肉たっぷりアイスイチゴミルク、ネズニンは特製チーズ添えレモンスカッシュ、傭兵さんは真っ黒っ茶を手に乾杯をしました。シロマタさんだけは小さいお皿に注がれたマタタビの温もり酒をチロチロッと舐めました。
クロマタはイチゴミルクがお気にめしたのかいつも眠そうな目がぱっちり開いて、果肉をもごもごゴックンした後、二つの尻尾をハートマークにして左右に揺らします。
人里に降りてきて自らの乳分け与える【振る舞い牛】の搾りたてミルクに【10倍果汁苺】で割った後、魔法で凍らせて収穫することですっきりとした甘みとシャリシャリ食感を保つ【凍結苺】をざっくり刻んでこれでもかとぶち込んだ一品は、甘いのに甘すぎないすっきりとした絶妙な加減とシャリザクッとした食感がたまらないのです。
ネズニンはレモンスカッシュを飲むたびに、パチリパチリと口の中ではじけるのを楽しみます。簡単な停止魔法のかけられたそれは、見た目はただのレモン色の水なのに口に含んだ瞬間魔法が解けて炭酸がいっきにはじけるのです。どれだけ時間をおいても炭酸が切れることはありません。
そして、コップの縁にささっているのは【レモンチーズ】です。レモンを練り込んで発酵させて、おまけにレモン型に整えたあとスライスしたものです。先っぽをチビリとかじるだけでもとんでもない酸っぱさと濃厚な香りがいっぺんに味わえます。。
パチパチジュワーチビリチビリのリズムで楽しむのがコツなのです。
傭兵さんは真っ黒っ茶を飲んでいます。最初はお茶特有の苦みがおいしいのですが、飲み込んだ後には優しい甘味の余韻を楽しみます。
シロマタさんはマタタビの温もり酒を楽しみます。ほんのり温めてあって飲むたびに体がポカポカ頭もポカポカしてきます。マタタビがきかせてありますが、あえて少しだけです。マタタビではなく味で酔わせようというこだわりが感じられます。すっかり舐めとって小皿が空になると、隣の傭兵さんがすかさず小皿に注いでくれました。心遣いにありがとうのニャ~を返すのでした。




